北野神社牛天神(東京都文京区2015/06)

 

~名物は急階段、高い知名度のとても小さい神社、春夏秋冬季節のお花が美しい天神様~

北野神社 牛天神

牛(うし)天神という呼び方が一番有名でしょう。梅祭も名高い行事です。「牛天神の紅梅祭」は2015年で33回を数えるイベントです。さぞや多くの紅梅の木が・・・、と思って行くと、あまりの神社の小ささに驚くでしょう。実際に現地で「本当にここでいいの・・」的な、つぶやきを何度が聞いたことがあります。

アクセスルートは2通り。春日通り方面からと牛天神下方面から。春日通りから来ると、神社内に入るとややデコボコしますが何とか車椅子でもアクセスできます。牛天神下方面からは、長い階段。車椅子では絶対に無理なアクセスルートです。

小さい神社ですが、ここには3つの神社が祀られています。メインは通称牛天神の北の神社。源頼朝が夢に現れた牛に乗った菅原道真の神託を聞いた場所で、牛のような岩があった・・・、などの由緒の天神です。神社には「牛岩」があります。この岩に触りながら願い事をすると効く、ということになっているそうです。

神社境内には、この由緒の解説版があります。注目すべき記述は「源頼朝御東国追討の時、此処の入江の松に船を繋ぎ和波を待つ。その間夢に菅神牛に乗りて現はれ・・・」。つまり、この地は海の入り江で、ここにあった松の木に船を繋いで頼朝は寝ていたのです。12世紀、文京春日は海辺だった、頼朝がみた光景を想像しましょう。

北野神社の他に、太田神社と高木神社があります。小さな祠があるだけの末社です。

太田神社はなんと貧乏神を祀った神社。貧乏神が夢に出てきて、言ったとおりのことをしたら金持ちになった。それを感謝して神として祀った。その話を聞いた人々が、貧乏神ではなく人望神だ、といいだして信仰の対象になった。かくして福の神の神社として定着した。ダイジェストするとこういう神社だそうです。

貧乏神が愛される神になる、ロマンのある由緒です。また、ロマンある神のためか、大正年代までは芸能関係の人からの信仰が篤い、芸能の神でもあったそうです。

同し祠でいっしょに祀られている高木神社は、もともと別の場所にあったのが、道路拡張工事に引っかかって、こちらに同居するようになった神社という話です。どういう由緒の神社かは、情報がありません。

牛天神のシンボルツリーのご紹介です。大物は「木斛(もっこく)」の木。樹齢100年を超えるという案内になっている巨木。由緒ある木としては、水戸光圀公から奉納された「桜」の木。本当かどうかはわかりませんが、そういう案内です。石碑もあります。近年は知名度がありませんが、明治の和歌の歌人「中島歌子」の歌碑が建っています。

とても面白い由緒があり、一般の知名度が規模の割にはとても高い牛天神です。この神社、季節ごとのお花がとても綺麗。早春の梅から始まり、桜、つつじ、紫陽花・・・、と、数は多くはありませんが、見る価値ありの花がいつも咲いている感じです。

長い階段の脇にも、美しい花が咲いています。名人が育て上げた盆栽のような感じとでもいいましょうか、ハイセンスな空間がある神社です。そのあたりが、人気の秘密でしょう。

どの駅からも近くはなく、こんな小規模な神社の割には、参拝客が絶えない印象です。ただ、初めて参拝される人は、くれぐれも期待を持ち過ぎずに。あくまで、とても小さな神社です。
由緒があり、一般の知名度が規模の割にはとても高い牛天神です。この神社、季節ごとのお花がとても綺麗。早春の梅から始まり、桜、つつじ、紫陽花・・・、と、数は多くはありませんが、見る価値ありの花がいつも咲いている感じです。

 

長い階段の脇にも、美しい花が咲いています。名人が育て上げた盆栽のような感じとでもいいましょうか、ハイセンスな空間がある神社です。そのあたりが、人気の秘密でしょう。

 

どの駅からも近くはなく、こんな小規模な神社の割には、参拝客が絶えない印象です。ただ、初めて参拝される人は、くれぐれも期待を持ち過ぎずに。あくまで、とても小さな神社です。

杉並アニメーションミュージアム(東京都杉並区2015/06)

~アトム世代の60歳代まで楽しめます、杉並の“区興し事業”無料ミュージアム~

 

最近のアニメだけではありません。入口の横には「ハクション大魔王」が待っています。最初の展示コーナーは「日本のアニメの歴史」。おそらく若者は知らないであろう、アニメのキャラクターも並んでいます。もちろん、今どきのキャラクターもあるので、幅広い年齢層に受け入れられるミュージアムです。

 

場所はやや不便。どの駅からも徒歩圏を超えた距離ですが、バス便は多路線あり。また近隣にコインパーキングは多数あるので、車でも問題ありません。

 

ミュージアムが入る杉並会館には数台分の駐車スペースがありますが、ミュージアム利用者の利用は出来ません。ただし、空いていれば障害者の利用は許可されます。事前連絡、相談制ですので、車椅子ユーザーは、訪問前に電話を入れてください。

 

杉並会館は、目の前にある「荻窪神社」と組んだ結婚披露宴が出来る施設です。現在結婚関係部門は、マツヤサロンが運営しています。

 

そういう会館の3F、中3階、4階がアニメーションミュージアムになっています。無料の施設です。実際には杉並区が運営費用を負担、実際の運営は「一般社団法人 日本動画協会」が受託しています。

 

杉並区は、全国で2番目にアニメ制作会社が多い市区町村だそうです。そこで杉並区の町興しならぬ“区興し”事業として、アニメで盛り上げようという政策ができ、このアニメーションミュージアムは10年前の2005年に誕生しました。

 

その後に正式に決定された杉並区の基本構想では、2020年までにアニメ産業が成長している杉並区、という姿を目指すことが定められたそうです。特に西武線の上井草駅周辺は重点エリアで、商店街のシャッターにはアニメがペイントされ、2008年には、ガンダムのモニュメントが誕生しました。

 

隣の区、練馬区も、同じようにアニメに力を入れています。その隣の西東京市もやはりアニメに力を入れています。その中で、独自の無料アニメーションミュージアムを持っているのは、この杉並区だけ。ライバルを一歩リードしています。

 

さて、さすがに無料のミュージアムが入いっているだけあって、この施設はかなり古い造りです。したがって、バリアフリー度は期待しないでください。

 

入口は後付の急スロープ。障害者用トイレはB1に一か所。それも改装と後付構造でできたトイレなので、ちょっと迷路に入り込むような場所にあり、かつ設備は古い二級レベルのトイレです。

 

エレベーターは一基ありますが、中3階には止まれません。車椅子で中3階に行く場合は、3階から昇降機の利用になります。

 

これだけの老朽施設、災害対策は大丈夫かなと心配していましたが、ついに2015年6月20日から約1か月間、耐震工事に入り休館になります。ただ、1か月間の耐震工事ですから、耐震補強の程度はだいたい想像できます。

 

杉並アニメーションミュージアムは、3階フロアーは写真撮影可です。ミュージアムの入口の3階に行き、入館する際に、スタッフが3階は撮影可、飲食は全館不可、という説明をしてくれました。

 

今回訪問したのは休日の昼下がり。全体で50人程度の来館者で、ゆっくり見るゆとりがありました。スタッフによるアニメ制作秘話のガイドもやっていて、5人ほどの人がガイドツアーに参加していました。杉並アニメーションミュージアム

来場客の年齢は、中学生から25歳くらいまでが多く、それでも昔のアニメキャラクターを興味もってみている様子です。

 

施設の名称から、大人は行きにくいイメージを持ちがちですが、そうでもありません。もはやアトム世代も還暦を過ぎました。60歳代まで楽しめるミュージアムだと思います。

 

行政による街興し事業。このミュージアムの費用対効果を、真面目に区議会で質問されると、区長も答弁に困りそうです。そういう反対派への配慮や、区の財政の問題などで、やや投下資金が足りないミュージアムになってしまっている印象はあります。

 

どうせやるなら、入場料1000円をとってでも客を呼ぶ、それくらい気合いの入ったミュージアムにするのはどうでしょうか。

杉並区の長期ビジョン達成に向けた、大胆な挑戦を期待します。

荻窪八幡神社(東京都杉並区2015/06)

~凛とした空気が流れています、約1100年の歴史がある上荻窪村の鎮守~

 

東京を東西に流れる動脈の一つ、青梅街道に近いのですが、この神社の中は静寂が支配しています。秋の大祭や正月は賑わいますが、イベント時期以外は、実に静かな空間です。段差の箇所にはスロープがあるので、車椅子での参拝は可能。拝殿まで舗装路があるので、砂利道を通らなくても参拝できます。創祀は約1100年前という歴史ある神社です。

 

500年以上前に、太田道灌が戦勝祈願をして植えたと言い伝えられている「高野槇」があります。「道灌槇」とも称される古木です。御祭神は応神天皇。境内にはお末社が7つもあり、須佐之男命や大物主命らが祀られています。ということで、本格派で直球勝負の神社です。

 

アクセスは、駅からはやや遠いので、バスか車になります。神社内に3台分の駐車場があります。この駐車場はとても解り難い場所にあり、神社の裏手の一通道路からしかアクセスできず、神社の外からは見えません。知る人ぞ知る駐車場です。なお、近隣にはコインパーキングが相当数あるので、混雑時期以外は車を停める場所には苦労しないでしょう。

荻窪八幡神社

目の前に「杉並アニメーションミュージアム」がある「杉並会館」があります。杉並会館は、メインはマツヤサロンが運営する結婚披露宴会場。荻窪神社で神前式を挙げ、杉並会館で披露宴を行います。結婚式の行列に出会うかもしれない神社です。

 

ヨーロッパの古い街を歩くと、あまり知られていない教会にふと出会い、その歴史や美術に触れることがありますが、日本の場合はやはり「神社」。これほど身近に数多くの大規模な宗教施設が点在している国は、あまりないのではないでしょうか。

荻窪八幡神社

荻窪神社の主要な建物は本殿、拝殿、神楽殿といったところ。典型的な神社の様式といえるでしょう。境内は緑あふれる、今に残る鎮守の森です。おそらく鳥類の天国。鳥のさえずりが聞こえてきます。

 

鳥居が新しくなっています。東日本大震災で鳥居が被災した模様。新しい鳥居が、多くの寄進者によって建てられたようです。こういうことにお金を出す人が、大勢いるということ。地元の人に愛される神社。でも一神教的な信仰とは違います。このあたりの宗教観は、日本人にしか解らない、独特の感覚です。

こういう宗教文化、あるいは宗教的な価値観は、これからも永続的に続くのでしょうか。東京の杉並区あたりで、まだまだ氏子が機能していることが、奇跡にも思えます。

 

東京における御祭りシーズンの盛り上がり方や、町内会などの自治会活動の伝統を分析すると、おおよそ環状七号線を境にして、分化の相違があるように見えます。

環七の内側はお祭りや町内会活動が盛ん、外側はそれほどでもない。昔ながらのコミュニティ文化が生きているエリアと、新興住宅街で流入者が多いエリアでは、このあたりのノリが大きく違います。

荻窪は環七どころか環八の外側ですが、結構ノリがいいのかもしれません。

 

「杉並アニメーションミュージアム」と、セットでのお出かけがお薦めのパワースポットです。障害者用トイレは、やや古い設備ですが杉並会館のB1にあります。1100年の歴史と、500年の古木。凛とした空気を堪能してください。