道の駅ウッディ京北(京都府京都市2016/09)

~森の京都の象徴、旧京北町の名産品を楽しめます、屋内に櫓杉がそびえる道の駅~

 

2005年に京都市へ編入した旧京北町にあり、2010年に京都市初の道の駅として開業した「ウッディ京北」。その名の通り“ウッディ”な施設です。

道の駅ウッディ京北

道の駅認定を受けているのでバリアフリーですが、現在の最先端バリアフリー設計ではありません。

段差はスロープで解消、障害者用トイレは外側から利用する一戸だけで設備はB級、店内通路幅は並みレベル。車椅子での利用は可能ですが、快適ではない、というレベルです。

 

京都市といっても、市街からは車で1時間以上かかる場所。京北地域の93%は森林です。

地域の人口は約5,000人で、その40%強が65歳以上。夏は涼しく、冬は降雪、年間を通じて降水量が多い丹波高原の中、日本海と太平洋の分水嶺に位置します。

北山杉の生産地で、アユ釣りの聖域である上桂川が流れる里山。近年は外国人観光客にも人気のエリアです。

道の駅ウッディ京北

施設建物内の「櫓杉」は大迫力。強風で根元から折れた巨木を運び込んだもので、樹齢600年、幹回りは5m強、高さは7mと、屋久島の屋久杉とほぼ同等のサイズ。館内は木の香りが漂っています。拝みたくなるような威厳がある巨木。この「櫓杉」は見る価値あります。

 

特産品がユニーク。今回訪問時に平台メインで盛大に販売されていたのは、赤い万願寺唐辛子。真っ赤なので辛そうですが、実は緑色の一般的な万願寺唐辛子よりも、甘みがあるという事。実際に買って食しましたが、本当に甘みがありました。

このような、ちょっと変わった地場産野菜を「新京野菜」として、売出し中です。ぜひお試しください。

 

名物として売出し中なのが「納豆もち」。京北地域の伝統食です。その名の通りの一品。今回食事処でいただきましたが、中心部に納豆をいれたお餅を軽く焼いて、砂糖抜きのきなこをまぶします。お好みで砂糖またはお醤油をつけていただく。納豆入りお餅の甘い味と醤油味。初めていただきましたが、イメージ通りの味です。

 

関西は納豆NGのイメージがありますが、この地域は納豆生産が盛ん。産直ショップでは、特産の京北納豆コーナーがあり、真空パックの納豆もちも販売しています。昔からの冬季の栄養食なのでしょう。冬は雪に埋まる京北地域です。

 

ジビエ食品も含めて、山の幸が特産品の中心ですが、もう一つの名物は「鯖寿司」。この地は西の鯖街道が通る場所。日本海から海の幸が京都へ運ばれていました。古い伝統のある鯖料理です。

 

「ウッディ京北」のショップで特徴的なのは、木製商品が多彩に並んでいること。地元の職人さん、工房が製作した、椅子、箸、スプーン等など、木製加工商品がずらりと並びます。

あまり売り場の通路幅に余裕が無いのが難点ですが、車椅子でぎりぎり店内回遊は可能です。メイドイン京北の各種木製加工品をゆっくりご覧ください。

 

森の京都を象徴する地域の、希少なバリアフリー施設です。樹齢600年の櫓杉を拝み、新京野菜を楽しみ、納豆餅をいただき、木製加工品を触る。

 

車椅子で、古い歴史のある山里を楽しみましょう。

道の駅舞鶴港とれとれセンター(京都府舞鶴市2016/09)

~480坪の海鮮市場はバリアフリー、車椅子で安心して利用できる巨大観光センター~

 

メインは海鮮市場。そして農産物直売所が併設の道の駅施設。レストラン、団体客用のバーベキュー施設。ガソリンスタンドにCVS。免税カウンターまである巨大観光センターです。

 

新しい施設ではありませんが、基本設計はバリアフリー。施設全体にわたって、車椅子での利用に大きな問題はありません。

 

年間利用者数は80万人ということ。駐車場は普通車で200台収容。障害者用駐車区画は4台分で、バス駐車場よりの独立したスペースに設置されています。

障害者用駐車区画には、やや半端な設計ですが近くに屋根があるので、ここに停められれば雨の日でも、あまり濡れずにメインの海鮮市場を利用できます。

 

海鮮市場は巨大な屋内施設。全体的に床面はフラットで車椅子の利用に問題はありません。屋外独立型のトイレがありますが、この海鮮市場内にもインドアトイレがあり、障害者用トイレが併設されています。トイレ設備のレベルは並み。実用に耐えるレベルのトイレです。

 

日本海の海の幸が堪能できる「とれとれセンター」です。海産物をお土産として買う。施設内の食事処で食する。そして目玉企画は、魚屋さんの店頭での海鮮焼き。「なんでも焼きます」という案内のもと、本当に何でも焼いていただけます。

そして施設内複数箇所に配置された自由飲食スペースで食べる。これがお楽しみです。

道の駅舞鶴港とれとれセンター

お皿や、お箸などは、必要に応じて各魚屋さんで用意していただけます。醤油などの調味料もあります。テーブルを拭くタオルも完備。おしぼりは自動販売機で売っています。飲料も自動販売機で購入。アルコール類は、ビールがあるのは確認できました。

 

豪快で美味しい、人気の企画です。施設内にある自由飲食スペースの多くは、長いテーブルに、長い椅子。車椅子で利用する場合、長い椅子をずらしてテーブル前に車椅子が入るスペースを作る必要があります。

施設中央部の“いけす”に面した自由飲食スペースが、車椅子利用なら最も利用しやすい椅子です。

好みの魚屋さんを選ぶか、車椅子で利用しやすい場所を優先して選ぶか。もっとも、どの飲食スペースを利用してもよいので、食べる場所と買う魚屋さんが離れていても、自分たちで運ぶことが出来れば問題はありません。

 

テーブルや椅子の設備の問題よりも、車椅子の敵は混雑でしょう。今回はピークアウトした時間帯に行ったので、楽勝。車椅子の場合、ピークズラシを心掛けた方が快適に利用できると思われます。

 

豊富な魚介類が並びますが、舞鶴の王様は「サバ」。どの魚屋さんも、「焼きサバ」がメインの食材として押し出されています。

「焼きサバ」のように、すでに一度焼いてある食材は、軽く焼き直すだけ。したがって待つほどのこともなく、すぐに熱々を買うことができます。

一番時間がかかるのは何、と変な質問を魚屋さんにしたところ、大きな貝類ということ。それでも「15分待ってもらえれば、なんでも用意できます」と言っていました。「とれとれセンター」には、時間に余裕をもって出かけましょう。

道の駅舞鶴港とれとれセンター

道の駅登録となったのが2002年。海鮮市場はそれ以前から営業しているらしいです。したがって新しい施設ではありませんが、とてもバリアフリー。2000年モノの施設としては、十分なバリアフリーレベルです。

 

今回訪問時は、海外からのお客様は少数でしたが、免税カウンターを設置し、案内表示は多言語対応と、インターナショナルな施設です。

 

やはり車椅子の敵は混雑だけでしょう。ぜひとも、空いている時を狙って車椅子でお出かけをしたい、人気施設です。

エル・マールまいづる(京都府舞鶴市2016/09)

~入口はロングスロープ対応で車椅子通行可、海に浮かぶ豪華

船内全館バリアフリー対応で、障害者用トイレ完備、エレベーターあり。車椅子での利用に大きな問題はありません。舞鶴親海公園内に浮かぶ、比類ない施設です。

 

アクセスは車。舞鶴湾を代表する橋梁「クレインブリッジ」を通り、舞鶴火力発電所の手前まで。東舞鶴駅から車で20分強かかります。

ここに至るまでのドライブルートから、天然の良港である舞鶴湾の景観を楽しめます。

 

駐車場は「エル・マールまいづる」の目の前。岸壁に繋がれた「エル・マールまいづる」の入口までは階段で、横につづら折りのロングスロープがあり、車椅子ではこのスロープを上ります。傾斜はそれほどキツクありません。介助者がいれば、普通の車椅子利用者なら大丈夫でしょう。

駐車場からロングスロープにかけて屋根はありません。雨の日はまともに濡れるのでご注意ください。

船内は4フロア構造。最上階の3Fは、展望室と展望デッキのフロア。船の内外から舞鶴湾の眺望を楽しめます。

 

2Fは船の体験館。20世紀初頭の豪華客船時代の船長室をイメージした小部屋と、船内の談話室をイメージした広々とした大部屋があります。いずれもブリティッシュ・トラディショナル仕様。当時の世界の船旅気分を味わえる展示空間です。

障害者用トイレは、この2Fにあります。

 

1Fは入口正面に受付。正面左側が自慢のプラネタリウム。右側は舞鶴体験館です。

 

プラネタリウムは平日3回、休日4回の上映。車椅子席は2席用意。日本初の海上プラネタリウム、という案内です。日本唯一と称していないので、多分他にもあるのでしょう。今回訪問時は時間が合わず、残念ながらプラネタリウム鑑賞は出来ませんでした。

 

1Fの半分を占める舞鶴体験館は、舞鶴の5000年の歴史、自然、文化などの紹介コーナーです。お薦め観光コースの案内展示もあります。

 

最後にB1は、エネルギー体験館。関西電力のPRコーナーです。船の機関室をイメージした空間の中、電気エネルギーの歴史や技術、関西電力の取り組みなどが展示されています。一部階段がありますが、緩やかなスロープ対応有り。車椅子での見学に大きな問題はありません。

 

東京電力のPR館は原発事故後に全て閉鎖されました。一方、関西電力のPR館は、こんなに元気です。

このことの良し悪しは別にして、電力会社各社のPR館は、知る限りいずれもバリアフリー。車椅子利用者には利用者しやすい施設です。

車椅子観光の際には、各地のPR館を上手に利用しましょう。