新湊大橋あいの風プロムナード(富山県射水市2017/05)

~バリアフリー歩道で海の上を散策できます、高さ47mの無料歩行者専用通路~

 

・富山新港に架かる日本海最大級の斜張橋

観光地「海王丸パーク」のある富山新港。そこに架かる全長3.6km、主塔の高さ127mの日本海側最大級の斜張橋、新湊大橋。上部が車道、下部が無料歩行者専用通路。480mに及ぶ海上散策路です。歩行者専用通路の愛称は『あいの風プロムナード』。2013年に開通したバリアフリー歩道です。

新湊大橋『あいの風プロムナード』

・橋の両側に無料駐車場とエレベーター完備

富山新港の入口に架かる大橋。その両岸に無料駐車場が用意されています。駐車場の横には公衆トイレがあり、障害者用トイレが併設。公衆トイレとしては、とても清潔なトイレでした。大橋の開通が2012年。歩道の開通が2013年。バリアフリー設計が世の中の常識になった時代の施設なので、施設全般にわたって車椅子での利用に大きな問題はありません。

新湊大橋『あいの風プロムナード』

自転車も利用可のエレベーター

『あいの風プロムナード』の出入口も港入口の両岸にあります。車で来た場合は駐車した側に戻る動きになりますが、サイクリングの場合は、そのまま対岸へ行きたいはず。ということで、両岸の出入口にあるエレベーターは自転車利用可の大型タイプ。したがって、車椅子での乗降も楽々余裕です。橋上の『あいの風プロムナード』では、自転車は押して歩くのがルール。事故防止のルールを守りましょう。

新湊大橋『あいの風プロムナード』

・橋上の眺望を車椅子で楽しむ

無料でバリアフリー。楽しい『あいの風プロムナード』です。歩道の全長は480m。往復すると約1km。『あいの風プロムナード』は中心部が最高地点になる傾斜歩道。それなりに傾斜がある歩道です。どこまで行くか、どこで引き返すか、ご自身の体力に応じてご判断下さい。富山県内では黒部ダムに次ぐ高さの構造物ということ。歩道の両側に窓があり眺望を楽しめます。車椅子で富山新港の眺めをご堪能ください。

 

・ベストビューは帆船海王丸

隣接する「海王丸パーク」のシンボルは帆船海王丸。『あいの風プロムナード』から海王丸はよく見えます。海王丸が帆を広げた状態、総帆展帆の時がベストビュー。できればそのタイミング合せて、お出かけしたい『あいの風プロムナード』です。

 

・実は生活道路

快適なバリアフリー施設『あいの風プロムナード』ですが、実は生活道路ということ。これが完成する以前、近隣住民は渡し船を路用していたそうです。大昔ではなく2013年5月までは、渡し船で通勤通学をしていたということ。自転車利用可の設備設計も、生活からの必然的なニーズに基づきます。

新湊大橋『あいの風プロムナード』

・海王丸パークからみる新湊大橋も美しい

新湊大橋それ自体もビューポイントです。観光ガイドブックに掲載される海王丸パークからみる新湊大橋の写真は、総帆展帆の海洋丸の先に新湊大橋、そのバックに立山連峰。条件が揃わないと観られない光景です。

 

新しくてバリアフリーな施設。ぜひ車椅子でお出かけ下さい。

桜ヶ丘クアガーデン(富山県南砺市2017/05)

~世界遺産五箇山の近く、クアハウスがあるバリアフリー自慢のリゾートホテル~

 

・設計デザインがバブル風

「五箇山に一番近い里山のリゾートホテル」がキャッチコピー。2000年に開業した天然温泉があるホテルです。水着で入るプール、クアハウスが人気で、日帰り温泉としても営業しています。バリアフリーが自慢。五箇山、白川郷への車椅子観光拠点ですが、和風ではありません。設計デザインはバブル期的なノリ。レストランはイタリアンです。

 

・城端は越中の小京都

平成の大合併で南砺市になり、残念ながら地名が消えてしまった旧城端(じょうはな)町。「桜ヶ丘クアガーデン」は、高速の城端SAに隣接し、SAの駐車場から徒歩で利用できるハイウェイオアシスです。高速から降りずにそのまま利用できる温泉。珍しい存在です。

城端は越中の小京都と呼ばれる、和のテイストの町。五箇山、白川郷に近いのが売り。それなのにバブル風デザイン施設にイタリアンレストラン。ちょっと変わったマーケティングです。

桜ヶ丘クアガーデン

・宿泊はバリアフリールームあり

宿泊施設としては中規模。2階に17室が用意されています。ツインタイプにバリアフリールームあり。ドアは引き戸タイプで、室内はオールフラット構造です。洗面、バス、トイレが一室にあるタイプ。広さは十分ですが、出来ればトイレは別がイイですね。他に特別なバリアフリーの仕掛けはありません。それでも、五箇山、白川郷への車椅子観光の拠点には、使いやすいホテルだと思います。

 

・レストランにバリア構造があった

温泉施設も含めて基本はバリアフリー設計ですが、イタリアンレストランの半分は段差の先。車椅子でレストランを利用する際は、手前半分の席しか利用できません。朝食は一部バイキング方式。メイン料理やデザートは席に運ばれますが、飲み物、パン、サイドメニューはバイキングゾーンからセルフでもってきます。

このバイキングゾーンが、段差の先にありました。朝食に限った運用の問題ですが、これでは車椅子での利用は出来ません。今回、この点はレストランに指摘しておきました。きっと改善されることでしょう。

 

・駐車場からエントランスまでは屋根無し

もう一点車椅子でのご利用上の注意点です。施設専用駐車場からでも、城端SAからでも、駐車場からは屋根無しルート。エントランスには車寄せは無い構造なので、雨の日はどうしても濡れます。施設専用駐車場でも、最短で50mは距離があります。傘がさせない車椅子利用者は、荒天の日は覚悟をして下さい。

桜ヶ丘クアガーデン

人気観光地、五箇山、白川郷への車椅子観光拠点にお悩みの方。ここが一つの候補です。バリアフリー上の弱点を考慮して、利用の可否をご判断ください。

魚の駅生地・生地の清水(富山県黒部市2017/05)

~清水の里の美味しいバリアフリー施設と車椅子で利用できる弘法の清水~

魚の駅生地・生地の清水

・黒部川の伏流水が湧き出る町、生地

富山県生地(いくじ)は、清水(しょうず)の里。北アルプスの峡谷で生れた水が湧きだす清水が、町の各所にあり生活用水として利用されています。現在でもそのまま飲める、美味しい天然水。バリアフリー施設「魚の駅生地」を核に、ただ今観光町興し中の生地です。

魚の駅生地・生地の清水

・黒部漁協の美味しいものがある安心のバリアフリー施設

「魚の駅生地」は車椅子で安心して利用できるバリアフリー施設です。ショップ中心の「とれたて館」と、食事処の「できたて館」の2棟構成。インドア障害者用トイレは、「できたて館」の中にあります。両棟とも、通路幅やスペースの余裕は並みレベル。混雑していなければ、車椅子での利用に大きな問題はありません。2棟の間は広々してフラットなウッドデッキ。黒部漁港をみることができます。

魚の駅生地・生地の清水

・「とれたて館」にイートインスペースあり

「とれたて館」の30%は、鮮魚売り場。黒部漁協からの新鮮な海の幸が並びます。売り場の横にはベンチ席があり、お刺身、岩牡蠣など、その場で鮮魚類をいただけます。実際いただきました。安くて旨い。小皿、割りばし、お醤油などの用意もあり。ラフなベンチ席で、車椅子での利用はあまり想定されていませんが、なんとかなると言えば何とかなる。ご自身の障害の状況に応じて、ご利用の可否をご判断ください。

魚の駅生地・生地の清水

・清水ツアーで町興し

生地には正式に認定されている清水が18箇所もあります。昏々と湧き出る地下水を、自由に利用できる清水。清水ツアーも盛んです。ただ、18箇所を廻ると、2時間コース。今回は「魚の駅生地」の近くにだけ、寄ってみました。

「弘法の清水」はもちろん弘法大師由来の清水。車椅子でも立ち寄れます。ただし柄杓で湧水を飲むには、やはり健常な介助者がいると便利。生地の清水巡りは、出来れば健常者と一緒にお出かけ下さい。

 

・スレテいない町を観光したい方にお薦め

生地の町の観光は良い雰囲気。生活感のあるスレテいない町に、美味しい海の幸、清らかな湧水。そしてバリアフリー拠点の「魚の駅生地」。季節の良い好天の日に訪れたい、大人の観光スポットです。ここはお薦め。車椅子でお出かけ下さい。