道の駅しもにた(群馬県下仁田町2015/02)

※「道の駅しもにた」は、2018年1月にリニューアルされました。以下は2015年時点での状況を紹介した記事です。

 

~円形構造の施設の床はフラットながら通路は狭い、ネギとコンニャクの聖地の道の駅~

 

下仁田町は地域ブランドの創造に成功しています。その名も高き「下仁田ネギ」の産地。コンニャクの里としてもブランド価値を高めてきています。

 

この町のエリアマーケティングのノウハウが、全国から注目されています。「下仁田ネギ」を名乗れるのはごく限定されたエリア産のネギだけ。希少で高付加価値の名産品ブランドを、地域で守っています。今回訪問時も、お食事処で季節限定「下仁田ネギラーメン」をいただきました。

 

バリアフリー情報です。施設は円形構造。駐車場は円の外側にあります。

 

障害者用駐車スペースはややわかり難い場所で、円形に沿って進むと2台分の屋根つき駐車スペースが現れます。円形施設の外周に面している場所です。

道の駅しもにた

障害者用トイレは障害者駐車スペースの近くに、建物ビルドインタイプで設置されています。平成15年開業の施設としては平均的なレベルのトイレで、広さは合格、設備と清潔感は“並み”というところです。実用には耐えます。安心してご利用ください。

 

中庭を囲む円形構造施設のなかに、産直ショップ、お土産加工品ショップ、ミルクバー、お食事処などが並びます。

 

円形施設の内周をめぐる通路はウッディでフラット。ただし残念ながら広さには余裕がありません。車椅子での通行はできますが、人が立ち止まっていると苦戦します。一部出店やワゴンなどの設置で、より狭い箇所もあります。中庭は広いので、せめてあと50cmでも広い通路にしてくれたら、と車椅子で利用すると感じます。混雑時は苦戦を覚悟してください。

 

産直ショップは、通路に面して店舗の外側にも商品が置かれています。この外側販売のところは車椅子でもなんとかなりますが、店舗の中に入ると車椅子では回遊が無理なレベルの通路幅になります。店舗の絶対面積が狭いので、構造的にやむを得ない設定です。

円形施設にしないで、中庭部分も商業スペースとして有効活用してれば、こんなに狭い設計にする必要はなかったでしょう。デザイン優先で機能性を無視した昔の設計です。

お土産加工品ショップ、ミルクバーも狭く、車椅子での回遊はやや困難です。

 

お食事処は車椅子での利用が可能。それほどゆったりしてはいませんが、店舗奥のテーブル席スペースは、車椅子でも容易に利用できる場所が複数あります。空いていて、席を選べる状態なら楽勝。事前食券制ですが、お料理が出来るとスタッフは席まで運んでくれます。ただし、お水とお茶はセルフサービス。食べ終わってからの食器下げも“ご協力をお願いします”となっています。車椅子ユーザーは、出来る範囲で協力してあげてください。

 

場所は下仁田インターの近く。今回久しぶりの訪問でしたが、周囲には、ネギやコンニャクを主題にした店舗がいくつもできていました。見る限り、それほどバリアフリーに力をいれた店舗はなさそうなので、車椅子でこのエリアの産直品をみるには、やはり「道の駅しもにた」が最もよさそうです。

 

食事処もいくつかできていますが、調べられる限りでは、小間上がりの座敷が主体の店舗群のようです。車椅子での群馬南部方面のお出かけには、道の駅の活用が便利です。ここは、ちょっと古いバリアフリー思想の施設ですが、そう思って上手にご利用ください。

道の駅オアシスなんもく(群馬県南牧村2015/02)

~群馬の秘境に誕生した道の駅、車で川沿いまで行くことができます~

 

南牧村。山の中の自然あふれる村。とても良いところです。そこに平成23年に誕生したまだ新しい施設。車椅子で南牧村の自然を探訪したいときに、とても便利な施設です。おそらく現時点では、南牧村唯一のバリアフリー施設でしょう。車椅子ユーザーはぜひ利用してください。

 

山間の清流沿いにある、横長の敷地に建つ施設です。やや傾斜のある敷地で、横一直線に産直品ショップ、トイレ、お食事処、お土産品のショップが並びます。駐車場は施設の正面に横長に広がり、障害者用駐車スペースはほぼ中央部のトイレの前付近に1台分あります。

 

この正面駐車場とは別に「地下駐車場」があります。川遊びに便利なように設置された、施設の下部の川の入り口にある駐車場です。この地下駐車場から施設へのアクセスルートは、エレベーターも専用通路もなく、下った車道を徒歩で登るしかありません。また、川に行くにも段差があります。しがって車椅子ユーザーは、地下駐車場ではなく、普通に正面駐車場をご利用ください。

 

まだ新しい施設なのでトイレは綺麗です。障害者用トイレは一つ。広さ、設備、清潔感とも合格です。このような山中にこんなに綺麗なトイレがあるのか、と感動します。ただ“一つ”しかない。更に2年後の設計の施設なら、きっと2つの障害者用トイレが設計されたでしょう。やむを得ないですね。

道の駅オアシスなんもく

産直品のショップは小ぶり。それでも自動ドアがあり、通路幅も余裕があるため、車椅子で利用し易い店舗です。ショップの奥にイートインコーナーのようなスペースがあり、今回訪問時は、曜日限定で郷土料理の「おきりこみ」の提供をしていました。この飲食スペースは、車椅子での利用が可能なレベルのスペース的な余裕があります。「おきりこみ」ファンの方、郷土の味をお楽しみください。

道の駅オアシスなんもく

産直品ショップから川下方面にある食事処やお土産品ショップへは、やや傾斜のある通路で結ばれています。斜面はなだらかなので車椅子での移動は十分可能。こちらの店舗は小ぶりな店舗ながら自動ドアがあり、通路は余裕のある設定。車椅子での利用に問題はありません。南牧村は、まだブランドが確立された名産品はありません。現在各種の商品のブランド化に挑戦中、という印象です。

 

この「オアシス なんもく」の横の道路から、車で清流南牧川の河原に行くことができるそうです。ショップの人の話では、夏は車がガンガン入って行き、河原が賑わうそうです。自然保護の観点からは、いいのかな、と思いますが、車椅子ユーザーにとって一般に河原は鬼門。近くに障害者用のトイレがあって、車に乗って河原にいける場所は、そうはありません。川系アウトドアに興味のある車椅子ユーザーは、南牧村にご注目ください。

 

頑張って、よくぞ造った施設だと思います。オフシーズンの平日などは、どれほどの来客があるのか、ちょっと心配です。村興しのために、半官半民で起業したとおもわれます。こういう山間部に、車椅子で利用できる施設があるのはイイですね。南牧村の皆さん、ぜひ頑張り続けてください。

川の駅うえの(群馬県上野村2015/02)

~木工工芸品を中心にした地場産業品ショップ「ふれあい館」がメインです~

 

奥深い山の中、清流の神流川沿い。こんなところによくぞ造った、という印象の施設です。「上野村ふれあい館」「森の体験館」「全国郷土玩具館」で構成されます。

ネット上にほとんど情報がない施設です。知られざるバリアフリー施設と呼んでいいでしょう。アクセスは車しかあり得ません。山の中です。

川の駅うえの

「川の駅うえの」というご紹介にしましたが、施設の前にそういう看板がある、というのがすべてで、上野村の公式HPをみても、個別の施設名称しかなく、「川の駅・・」という紹介は一切ありません。昔の名前で、今はそういう「駅」は存在しないことになっているのかもしれません。

 

「上野村ふれあい館」と「森の体験館」「全国郷土玩具館」は80mほど離れています。どちらの近くにも障害者用駐車スペースがありますが、広々した駐車場なので何処でもお好きなところに停めてください。

川の駅うえの

「上野村ふれあい館」には“名産品とお土産のショップ”と“木工工芸品のショップ”があります。それぞれ広い大きなショップで、車椅子の利用でも余裕の通路幅。トイレは隣接した一戸建て方式で、障害者用トイレが一戸併設されています。広さ、設備、清潔感とも合格のトイレですが、一戸建て方式なので冬場はちょっと寒々しい印象です。「森の体験館」にインドアの障害者用トイレがあるので、そちらのほうがお薦めです。

 

“名産品とお土産のショップ”は、商品構成的にはよくあるショップと言っていいでしょうが、広々してゆとり設計の店舗。とても車椅子で利用し易いお店です。PRが薄く、ネット情報も少ないためか、空いています。古くて狭苦しい道の駅よりも、よほど快適です。穴場的なショップとしてお薦めします。

 

“木工工芸品のショップ”は、驚きの品揃え。上野村の地場産業として、育成中の事業だと思われます。品数豊富、大きなものから小さなものまで、たいへん高価な品からお手軽品まで、こちらも広々ゆとり設計の店舗なので、車椅子で快適に利用できます。

芸術品から耳かき、はては作業で切り出された木片まで売られています。木工工芸品がお好きな人にお薦め。好きな人がじっくり見ると、店内一周に30分くらいかかるかもしれません。地場産業として成功するといいですね。

川の駅うえの

「森の体験館」は、今回訪問時には“ミツバチの巣箱”作りがおこなわれていました。指導員が3人、参加者が5人ほど。どうやって告知され、どういう参加申し込み方法になるのかは、不明です。すくなくともHPなどでは案内はされていません。ちなみに上野村の観光情報案内所も併設されています。案内所は、今回訪問時は無人で、案内パネルと数種のパンフレットが置いてある状況でした。

 

「全国郷土玩具館」。こちらもほとんどネット上に情報が無いのですが、なかなかそそられるネーミングです。実は今回、この施設の正体を確認するのが主目的で立ち寄ったのですが、なんと閉まっていました。季節的に休んでいるのか、二度と開かない状況なのか、建物周辺にもなんの情報もありません。意識してインフォメーションを探したので、気が付かなかったとしたら、そうとう解り難い場所に案内が掲示されているのだと思います。ミステリアスな施設、とご報告しておきます。

ちなみに上野村公式HPでは「現在森のギャリ―として展示をしています」という案内になっています。何のことでしょう。それ以上の情報はありません。

 

“川の駅”の看板、なぞの「全国郷土玩具館」などの状況から、思い切って投資をして造ったものの、いろいろあったな、と推察される施設です。ただ間違いなくバリアフリー施設で、「上野村ふれあい館」のショップは一見の価値があります。

 

神流川に降りる遊歩道は段差があるので車椅子では無理ですが、“木工工芸品のショップ”をみて、トイレを借りるだけでも、寄る価値はあります。

 

車椅子ユーザー向け、群馬上野村の穴場スポットとして、お薦めです。