鹿沼市花木センター(栃木県鹿沼市2018/02)

~高低差がある3つのブロックを攻略、車椅子での利用にコツが必要な施設~

 

・複雑なコンプレックス施設

実際に現地に行かないと、どういう施設なのか全貌が掴みにくい施設です。花木の販売ショップ、産直ショップ、お土産ショップ、園芸ショップ、食事処、催事場、いちご園、温室、石材販売、梅園。これらが高低差のある敷地に、複雑に入り混じり点在します。車椅子での利用にはコツが必要です。

鹿沼市花木センター

・トイレは低層部

エリアとしては大雑把に表現して、高低差がある3つのブロックに分類できます。道路と同レベルの高さのエリアを、仮に低層部と定義します。ここには「バス添乗員休憩室」「セリ場」「燈籠庭石販売所」と公衆トイレがあります。障害者用トイレはここの公衆トイレに併設。レベルはB級と想像してください。

鹿沼市花木センター

「セリ場」は展示催事場。興味のあるイベントが開催されていればお立ち寄りください。

この低層部の中央がもっとも広い駐車場スペース。健常者は階段で中層部へ向かいます。

鹿沼市花木センター

・各種ショップは中層部

一段高いブロックを中層部とします。このレベルにも狭いながら駐車場があるので、車椅子利用者は坂を上ってください。もっとも施設に近い場所が障害者用駐車区画になっています。

鹿沼市花木センター

中層部には「農産物直売所」「鹿沼物産館&売店」「園芸資材販売所」「温室」「鹿沼そば店」、屋外施設で「庭木販売所」などがあります。産直は“小屋”レベルのお店。他の屋内ショップや温室のバリアフリーレベルはB級。手動ドアや小さな段差があります。それでも一般的な車椅子利用者なら、何とかなるでしょう。

鹿沼市花木センター

この中層部が「鹿沼市花木センター」の中心ブロックです。車椅子ではやや苦労しますが、お立ち寄りください。

 

・高層部にはイチゴハウス

施設内の山頂部にあるのは、観光イチゴ園「ベリーちゃんハウス」と、催事場の「緑の産業館」。ここへは健常者でも低層部、中層部から車で移動する距離感。現地に駐車可能なフリースペースがあります。

「ベリーちゃんハウス」はバリアフリー対応ではない、昔ながらのイチゴハウス。催事場はイベント開催時のみの開館。興味があればご利用ください。

 

・名産は「さつき」

花木のなかでも鹿沼の名産は「さつき」。周辺にも「さつき」を販売する園芸店が点在します。「さつき」の盆栽は必見です。イベントも多頻度で開催されるので、スケジュールをチェックしてお出かけください。

 

施設全体的にバリアフリーレベルは高くはありません。そういう施設だと思って、車椅子で複雑なコンプレックス施設に挑戦してください。

富岡市立妙義ふるさと美術館(群馬県富岡市2018/01)

~素晴らしいバリアフリー設計、妙義山を贅沢に味わう一級の美術館~

富岡市立妙義ふるさと美術館

・雄大な自然と一級の建築

奇勝妙義山を眼前に見る高台に建つ、お薦めの美術館です。上質で上品、そして良い意味で贅沢な空間。自然と芸術を愛する大人向きの施設です。PR不足なのがもったいない。もっと評価されて、多くの人に知られる価値のある公営施設だと思います。詳しくご紹介します。

富岡市立妙義ふるさと美術館

・高台のお庭で眺望を楽しむ

立地は小山の頂といった場所。アクセスは車。側道に入り、グイッと坂道を上りきった先が「妙義ふるさと美術館」です。駐車場は広大。障害者用駐車区画の設定があります。

先ずは美術館前のお庭で眺望を楽しみましょう。季節によってはお花が咲き、いくつかのオブジェや装飾、展望台のようなポイントなどがあります。オフロード部もあるので、車椅子では無理のない範囲の散策で。出きれば天気の良い日のお出かけがお薦めです。

富岡市立妙義ふるさと美術館

・本物と絵画で妙義山を味わう美術館

昭和58年から毎年開催されている「妙義山を描く絵画展」の入選作が展示されている美術館です。1Fの展示室で多くの画家を魅了する妙義山を絵画で楽しむ。そして3Fの「展望写生室」で本物の妙義山を楽しむ。いずれも美を楽しむのにふさわしい、静かでゆとりのある空間です。

富岡市立妙義ふるさと美術館

・万全のバリアフリー

1994年開館となっていますが、バリアフリー上の大きな問題はありません。エントランスはスロープ対応。ドアは自動ドア。実用に十分耐える障害者用トイレ有り。入館料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

感動したのはエレベーターの設計。前出の3Fと2Fの「展示ギャラリー」は一周する回廊形式です。エレベーターは前後両面にドアがあるタイプ。2F・3Fとも前ドアから降りて回廊を一周し、後ろドアから乗る設計です。実に車椅子で利用しやすいエレベーター。素晴らしバリアフリー設計です。

富岡市立妙義ふるさと美術館

・四季折々の妙義山を楽しみたい

妙義山以外の絵画も数点展示されていますが、ほぼすべては春夏秋冬それぞれの季節の妙義山を描いた作品。どの季節の妙義山も、魅力的。3Fの「展望写生室」から、四季の妙義山を楽しみたくなります。そこで注意事項。冬場に車でお出かけの際には、念のため滑り止め装置やスタッドレスタイヤの装着をお薦めします。

 

素晴らしい美術館です。車椅子でのお出かけ先に、自信を持ってお薦めします。

道の駅みょうぎ(群馬県富岡市2018/01)

~古い施設なのでバリアフリー水準もそれなりです、妙義神社の駐車場も兼ねる道の駅~

 

・今どきのバリアフリーではありません

妙義山麓にある「道の駅みょうぎ」は、最初期型の道の駅。施設が誕生したのは1990年代だったと記憶しています。認定制度が広がった2000年に道の駅登録。その時代のバリアフリー水準のままです。具体的に説明します。

道の駅みょうぎ

・トイレは独立棟のみ

トイレは独立一戸建て公衆トイレ方式。障害者用トイレもそのなかにあり、インドアトイレはありません。

障害者用駐車区画は、独立棟の障害者用トイレ前に設置されています。屋根はありません。

道の駅みょうぎ

・施設構成はシンプル

公衆トイレの他に一棟の施設があり、産直ショップ、食事処、観光情報コーナーで構成されます。

この施設棟のドアはすべて手動ドア。それでも車椅子で困るほどの決定的な段差はありません。産直ショップの通路幅はやや狭い設定。車椅子での通行はギリギリのサイズ。食事処の席の70%はお座敷で、可動式のテーブル席は4人×4テーブルです。

道の駅みょうぎ

・地産地消の魅力

施設のハードはこのようなバリアフリー水準。今どきのバリアフリー設計ではありません。

その一方、産直品や食事処のメニューは、地物感いっぱい。地産地消の魅力溢れる施設です。この点は期待してご利用ください。

道の駅みょうぎ

・ここは妙義神社の駐車場

「道の駅みょうぎ」は妙義神社の駐車場でもあります。創建は537年と伝えらえる社。参拝者の絶えない神社です。ただし妙義神社は妙義山中腹に建つ山岳神社。車椅子では全く歯が立たない段差構造神社です。車椅子利用者は遠くからの参拝であきらめましょう。

 

今どきの道の駅をイメージして車椅子で利用しないでください。ここは2000年レベルのバリアフリー水準施設です。