農産物直売所ぽんぽこ(群馬県館林市2017/02)

~狸の里の直売所は地元の人で大賑わい、バリアフリーなJA系大型産直ショップ~

 

分福茶釜の「茂林寺」がある館林は、駅前に狸像が建つ狸の里。

地元JA系の直売所は、その名も「ぽんぽこ」2008年に開業した大型ショップです。

 

当時としては先駆的なコンセプトの施設で、関東一円のJAからの見学が絶えなかったと聞きます。施設全般バリアフリー。車椅子での利用に大きな問題はありません。

駐車場は広大。とても区画の広い、屋根無しの障害者用駐車スペースが用意されています。

 

大規模店舗の横に、屋根つながりのトイレ棟があり、障害者用トイレが併設。開業してから設備の更新が行われた気配はなく、障害者用トイレの設備はやや老朽化しています。トイレ内のスペースは並みレベルで、総合評価としてはB級。現在の先端的なバリアフリー水準に比べると見劣りしますが、実用には耐えるトイレです。

 

駐車場から店舗入口にかけて、路面はフラットでバリアフリー。車椅子で利用しやすい設計です。

ただし、店前が駐車場内の車道になっているので、障害者用駐車スペースに停めても、店舗に入る前に、車と歩行者が交錯します。これは場内の設計ミス。

農産物直売所ぽんぽこ

店舗の出入り口は2か所ありますが、どちらそれほど余裕のない広さ。車椅子での出入りに問題はありませんが、最新施設のようなワイド設計ではありません。

 

店舗内の通路、およびレジ廻りなどの広さは、2008年時点ではかなりのワイド通路設計だったと思われます。現在の最先端バリアフリー施設に比べると一段質は下がりますが、十分に車椅子での店内回遊が可能な通路幅があります。

 

直売所は地元の人で大賑わいです。品ぞろえ面での一つの特徴は、お弁当やお惣菜の販売スペースが大きいこと。地元特産品の伝統的な加工品などもあります

 

この潮流は、最近のJA系産直ショップではどこでも見られますが、その原点がここ「ぽんぽこ」という説もあるようです。2010年代のJA産直ショップのマーケティングを開発した「ぽんぽこ」。店舗の大きさと、お弁当やお惣菜重視の品揃えが、視察に来たJA関係者の関心の的であったようです。もちろん地元で捕れた新鮮野菜も充実しています。

 

「館林つつじの里ショッピングセンター」の正面に位置しています。このSCの「アピタ」が、2017年に閉店します。現時点では、後継テナントが決定したという情報はありません。

 

今回、「ぽんぽこ」とアピタの食品売り場を観察しましたが、集客力の違いは歴然。売り場面積当たりの集客数では、ぱっと見ただけで「ぽんぽこ」の圧勝です。地元のお客さんを奪い取って、アピタを撤退に追いつめた一つの要因が「ぽんぽこ」なのかもしれません。小よく大を制す。巨象を倒したタヌキといえます。

農産物直売所ぽんぽこ

さて、店舗のネーミングが「ぽんぽこ」ですから、狸系のオブジェなど、何か遊びの仕掛けがありそうですが、観察した限り、とくに何もありません。

屋台レベルの飲食物販はやっていますが、食事処はなく、子どもの遊び場もありません。

道の駅ではなく、あくまで産直ショップ。大人がお買い物をするためのショップです。名前の割には、いたって真面目な「ぽんぽこ」です。

 

それにしても「ぽんぽこ」とは。その土地のイメージにつながり、かつシンプルで記憶にも残る店名です。近年、面白ネーミングの産直ショップが増えて、実に興味深い。

近日中に、産直ショップネーミング特集記事が書けるように、現在取材を続けています。ご期待下さい。

製粉ミュージアム(群馬県館林市2017/02)

~明治の建物がバリアフリーになりました、内容は真面目一直線の駅前ミュージアム~

 

日清製粉が2012年にオープンした「製粉ミュージアム」。館林駅西口の駅前に建つ、バリアフリー施設です。

 

内容は真面目一直線。小麦の製粉に関すること、日清製粉の社歴に関することを学ぶミュージアムです。

 

専用駐車場は障害者用も含めて全くありません。入館料の障害者減免もありません。それでも、車椅子でのお出かけ先として、お薦めできます。

 

アクセスです。館林駅には東西バリアフリー橋上ルートあります。電車で来た場合、ホーム橋上の改札へエレベーターで上り、西口出口にエレベーターで下ります。

車の場合、「製粉ミュージアム」が提携している民間駐車場「タイムズ館林本町」が駅東口側にあります。

この駐車場には障害者用駐車区画が1台分あり。駅東口にもエレベーターがあるので、館林駅の東西バリアフリー橋上ルートを利用して下さい。

 

この提携駐車場に停めた場合、「製粉ミュージアム」入場の際に、駐車券をミュージアム受付スタッフに渡します。すると、受付スタッフが駐車券に入館時間を記入して駐車券を戻します。

退館の際に、再度この駐車券を受付スタッフに提示すると、滞在時間に応じた駐車無料券を発行していただけます。

このような運用による、提携駐車場サービスになっています。

(※2018年、施設隣接地に5台分の専用駐車場が出来ました)

さて入館です。最初の建物は新館。入口近くは、受付、ロッカー、トイレなどのパブリックスペース。

障害者用トイレもここにあります。もちろん、ピカピカで綺麗な障害者用トイレ。安心してご利用下さい。

 

入館手続きをすると、施設パンフレットとともに、アンケート用紙が渡されます。帰りにこのアンケートに感想を記入して提出すると、記念品がいただけるシステムです。

ちなみに今回訪問時は、日清製粉のお好み焼きの粉をいただきました。どんな記念品をいただけるのか、来館のお楽しみの一つです。

 

新館は開業時に新築された建物なので、今どきのバリアフリー設計。車椅子での移動、見学が快適に出来ます。

 

展示内容は、小麦製粉の今昔物語。小麦粉がどのように製粉されているのか、知っているようで知らない世界を学べます。

製粉ミュージアム

内容は、実に真面目。子供向けには、タッチパネルモニターで、クイズ形式のコンテンツもありますが、これも内容は基本的に真面目。「岩下の新生姜ミュージアム」のような、“クセ”は全くありません。真面目な社会科見学施設だと思ってご来館下さい。

製粉ミュージアム

新館の隣が本館。この建物は明治時代の旧本社事務所棟。このミュージアムの開設にあたり、曳家工法での免震化と、バリアフリー化が施されました。

 

もちろん元々はバリアな建物ですが、スロープとエレベーターを後付設置して、車椅子での見学を可能にしています。感動する後付バリアフリーです。ぜひ車椅子で見学して、バリアフリー化設計者の苦労に思いをはせて下さい。

 

さすがに建物内の床面は、部屋の出入口など、ややデコボコはあります。それでも注意して移動すれば、車椅子での館内見学は十分に可能。展示内容は、日清製粉の社歴や創業者の紹介など。こちらも展示内容は、とても真面目です。

 

中庭は、とても綺麗な小さな日本庭園になっています。園内にはバリアフリールートが整備され、車椅子で一周することが出来ます。

小さな庭園なので、わざわざ回らなくても、ほぼ全貌が見えるので、日本庭園の鑑賞方法はお好きにどうぞ。

 

日本庭園の奥に、独立棟で休憩室があり、お弁当をいただくなど、飲食が出来るフリースペースとなっています。

この休憩室のトイレには、障害者用は無いのでご注意ください。

 

帰りがけには、受付の横にあるプレゼンテーションルームにもお立ち寄り下さい。日清製粉の商品が展示されています。このプレゼンルームも、やっぱり真面目です。

 

車椅子で利用して、とても気持ちの良いバリアフリーミュージアムです。

ご存知のように、創業家は皇后陛下のご実家ですが、皇室関係の展示は一切ありません。

 

真面目一直線の駅前ミュージアム。車椅子のお出かけ先として、お薦めします。

館林つつじが岡公園「つつじ映像学習館」(群馬県館林市2017/02)

~正面の扇風機がブンブンまわります、館林のツツジを楽しむ有料の4Dシアター

 

2015年10月に開館した「つつじ映像学習館」。

200インチスクリーンの3D映像と、ミストと風を組みあわせた4Dシアター。椅子もブルッとし、風が出ます。

 

現在放映されているコンテンツは10分×2本。20分間4Dで館林のツツジを楽しむ企画です。施設はバリアフリー。車椅子での4D鑑賞は可能です。

 

館林のツツジで有名な「つつじが岡公園」の、「つつじが岡ふれあいセンター」内に誕生した施設です。

キャッチコピーは「世界初、ツツジの4Dシアター」。

検証はしていませんが、嘘ではないと思われます。

 

ツツジが咲くトップシーズン以外は、公園は空いています。駐車場は無料、入園も無料。公園内には、一部工事区間等がありますが、基本的にバリアフリールートは確保されているので、安心して「つつじが岡ふれあいセンター」へと、車椅子で向って下さい。

つつじ映像学習館

元々ある「つつじが岡ふれあいセンター」を改装した施設。

2015年開業といっても、ピカピカの最先端バリアフリー施設ではなく、後付改装感アリアリ施設。車椅子で施設建物内に入るためには、正面からは古臭いスロープ、裏側からは後付スロープを上ります。

 

障害者用トイレは、改装で誕生した「フードコート」の横。設備は新しいトイレです。

 

建物内のスロープ通路を上り、「つつじ映像学習館」の入口に到着します。

 

「つつじ映像学習館」の入館料金は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

 

4Dシアターの上映スケジュールは、週末で30分毎。平日は1時間毎。その日の上映スケジュールを確認して、ご利用下さい。

つつじ映像学習館

4Dシアターの入口手前には、ツツジパネルやツツジのベンチ、ハイテク系ツツジのじゅうたん、等の展示があります。

 

ここでお薦めしたいのは、館林市のマスコットキャラクター「ぽんちゃん」を理解しておくこと。狸モチーフのユルキャラで、これから見る映像コンテンツの主役です。

事前に何の紹介もありませんが、これから我々は「ぽんちゃん」が活躍する映像を見ることになります。さて、4Dシアターの開場です。

 

40席の小さなシアターです。最前列の端が車椅子用のスペース。1台分です。

 

席に座り、正面の200インチスクリーンを見ると、その下に小型扇風機が2台設置されているのが気になります。

上映中、風が吹くシーンでは、この2台の小型扇風機が、ブーンとまわり、客席に風を届けます。種も仕掛けもある4D。

これだけ仕掛けがバレバレの施設は珍しい。温かい気持ちで、小型扇風機をご覧ください。

 

上映開始。「ぽんちゃん」は神出鬼没。突然つむじ風のように現れます。

その時に、首筋に「ビュー」と座席から風がでます。外部からの不意な刺激に弱いタイプの障害者は、要注意。事前に「ぽんちゃん」のつむじ風をイメージしておきましょう。

 

ミストの出番は数回。映像を見ていれば、水が来ることが十分に予測できます。座席には振動機能もあり、これも数回出番があります。

正面からの風は、扇風機の起動音で察知できます。

 

映像コンテンツは、「ぽんちゃん」の活躍で、館林のつつじの歴史、秘密、魅力を説明します。2本立てですが、それほど企画に違いはありません。実質的には20分一本モノのような、映像コンテンツです。

 

コンテンツはこの先いつ変わるかは解りません。あくまで、現時点で上映されたコンテンツの紹介です。上映終了後退出ルートは、健常者は階段ルート。車椅子利用は、入口戻ってのスロープルート退出になります。

 

館林のツツジは大人気。開花シーズンは、大変な集客を誇ります。

その一方、オフシーズンはガラガラ。この施設は「つつじが岡公園四季型化」の施策として設けられました。

 

その効果はいかに。現時点では、四季型化効果の正式な数値結果は発表されていない模様です。

そういう主旨の施設です。ぜひ、ツツジの開花時期以外のオフシーズンに、車椅子でお出かけ下さい。