道の駅しもつけ(栃木県下野市2018/09)

~大規模でバリアフリーなショップ&レストラン、ワンランク上の道の駅~

 

○今でも新鮮な魅力あり

「道の駅しもつけ」は、2011年に開業した大型道の駅。完全バリアフリー設計の施設です。開業当初はその新しいマーケティングで、抜群の集客を誇りました。今でも十分に魅力があるショップ&レストランです。

道の駅しもつけ

○障害者用駐車区画は屋根付き

障害者用駐車区画は3台分を用意。屋根付きの駐車スペースで、メイン棟と独立トイレ棟まで、雨の日でも濡れずに移動することができます。

ただし障害者用駐車区画は、週末は満車確率が高いのが難点です。

道の駅しもつけ

○障害者用トイレは3カ所

トイレは3カ所。24時間利用出来る独立棟トイレは、最新の高速道路SAのような設計のとても立派なトイレです。

道の駅しもつけ

メイン棟内の2か所のトイレにも障害者用トイレがあります。うち一つはレストラン内のトイレです。

道の駅しもつけ

道の駅しもつけ○食事処は3タイプ

グルメ系施設は3タイプ。障害者用トイレがあるレストランは、広くてフラットなバリアフリー設計。屋外テラス席も車椅子で利用できます。

道の駅しもつけ

道の駅しもつけ メイン棟のなかにはフードコートがあり、車椅子で利用可。そして屋外スペースにはテイクアウトのお店があり、車椅子で利用できるフリーテーブルで、アユの塩焼きなどをいただく事が出来ます。

 

○ショップは物産と産直が一体化

メイン棟内にあるショップは、農産物産直と物産館が一体になった構成で、多彩な商品が並びます。インストアベーカリーも入店しています。

高品質な売り場で、道の駅というよりも、デパ地下を目指したイメージの売場。各所で販売員による試食販売がおこなわれます。道の駅としては、ワンランク上のショップです。

道の駅しもつけ

○物見塔は階段のみ

ユニークなデザインが目立つ塔は「物見塔」です。ここは階段のみ。車椅子では利用出来ません。

道の駅しもつけ

○2010年代の道の駅

バリアフリー設計のレベルが上がった、2010年代の道の駅です。そもそも無駄な段差がまったくありません。「物見塔」以外は、すべて車椅子での利用は可能です。

道の駅しもつけ

人気の施設なので混雑が問題です。「道の駅しもつけ」は、3台分の障害者用駐車区画に停められれば、車椅子で快適に利用出来る道の駅です。

 

 

 

道の駅にのみや(栃木県真岡市2015/03)

~いちご生産量日本一の真岡市、いちごに特化したオンリーワンの道の駅~

 

これだけ道の駅が増えてくると、どういう特色を出していくのかが悩みどころになります。この「道の駅にのみや」は、思い切って“いちご”に特化。流れるBGMはオリジナルの“いちごの歌”。街灯はいちごのデコレーション付き。いちご栽培場あり、いちご博士に挑戦する企画展示あり。すべてが“いちご”です。この思い切り、潔よし。オンリーワンの道の駅です。

 

平成9年開業。ということで、最新のバリアフリー設計、とはいいがたい施設です。

駐車場の障害者用駐車スペースは2台。今回訪問時は2台とも満車。駐車場は広々しているので、乗降しやすい場所に停めることはできます。駐車場から施設にかけて設置されている街灯は“いちご”デコレーション。いちご気分を盛り上げてくれます。

 

施設はコの字型に配置されています。施設正面右側から順にご紹介します。

右手最初にあるのはイチゴの栽培場。実際のいちご栽培の様子をデモ的に見ることが出きるコンパクトな施設です。いちご狩り食べ放題のハウスのミニチュアというイメージで間違いありません。残念ながら、段差があり車椅子で中に入ることは困難です。でも小さな施設なので、入口から覗くだけで、ほぼすべてが見えます。

道の駅にのみや

次にある棟は“いちご科学館”的な施設。いちごに関する知識や、真岡市のいちごの歴史などがパネル展示などで紹介されています。しっかり勉強したら、タッチパネル式のいちご博士問題にチャレンジしましょう。4問全問正解で、いちご博士になれます。この棟はバリアフリーです、車椅子で問題なく利用できます。

 

その奥はフリー休憩スペース。自由に飲食ができます。それほど車椅子対応に工夫があるわけではありませんが、空いていればなんとか車椅子でも、テーブルを利用しての飲食は可能です。出入り口には段差はありません。

 

コの字の一番奥の場所がトイレ棟になります。障害者用トイレが一つ併設されています。このトイレは綺麗。開業当時のままではなく、きっと途中で手が入っています。障害者用トイレも、広くて設備もよく、清潔感もあります。問題なく利用できます。

 

コの字の左側が物販店です。ほとんどアウトドアに近いスタンド販売コーナーが広い面積をとっています。季節の農産物ともちろん“いちご”。今回訪問時は、各種のいちごが、大中小のパッケージで、山積みで売られていました。贈答用の高級品から、ご自宅用のお得品まで。お得品を買いましたがとても美味しいいちごでした。

 

アウトドアコーナーの先に、インドアショップコーナーがあります。ここにもいちごが山積み販売。更にいちごの加工品、その他の地場名産品が並びます。

 

インドアショップの通路はそれほどゆったりではありません。車椅子での回遊はぎりぎりのレベルです。

併設してセルフ方式の食堂があります。この食堂はわりとゆったり通路の設定です。車椅子での利用が可能です。

 

外向け屋台形式で「いちご系ジェラード」「いちごシュー」「いちごロール」など、いかにも、といういちご系開発商品が販売されています。見ていると、よく売れています。いちご特化の道の駅をやってよかった、皆さんきっとそう思っているでしょう。

道の駅にのみや

最新のバリアフリー施設ではないので、路面が一部デコボコしていたり、昔ながらのサイズの狭いドアがあったり、無駄な斜面があったりはしています。それでも全体的には、車椅子での利用は可能な施設です。特にトイレが綺麗なのはいい。期待感がないだけに、嬉しくなります。

 

いちごのオフシーズンはどうなっているのでしょう。多分オフは無いのでしょうね。一年中“いちご押し”の道の駅。オールシーズン、真岡のいちごを楽しみましょう。

道の駅明治の森黒磯(栃木県那須塩原市2015/06)

~ショップ、レストランと明治の別荘建築、なんと7.5haの広大な敷地の道の駅~

 

大きな自然公園だと思ったほうがいい道の駅です。なかでもとても広々しているのが、自由広場とでも呼ぶべきでしょうか「旧青木那須別邸」の横に広がる芝の巨大な広場。更には四季折々のお花が栽培される「ハンナガーデン」とよばれるお花畑があります。

この明治の森は、傾斜地ではなくフラットな敷地。とても快適な自然公園です。

道の駅明治の森・黒磯

平成9年に、道の駅として認定された施設です。したがって、道の駅としては初期型。農産物産直ショップ、食事処、パン屋がありますが、いずれも小中規模で、バリアフリーは初期型レベル。通路幅は余裕が無く、設計の基本は段差をスロープで何とかする考え方です。

 

トイレは一戸建てタイプで障害者用トイレが一つ併設。トイレの内外装はだいぶくたびれていますが、障害者用トイレは広く、設備は新しいものに更新されていて、見た目よりは使えるトイレです。

 

管理運営は「公益財団法人 那須塩原市農業公社」。那須塩原市とJAなすのが共同出資している法人です。行政とJAによる公益財団法人。商業施設の運営は、ここ「道の駅 明治の森・黒磯」だけのようです。

 

経験の問題なのでしょうが、あまり商売上手な商業施設には見えません。つい消費者の財布が緩む、そういう仕掛けはあまりないですね。今どきの道の駅の、“売らんかな”というエゲツないマーケティングが合わない方にはお薦めです。

道の駅明治の森・黒磯

施設の目玉は「旧青木家那須別邸」。平成初年に栃木県に寄贈され、平成8年から解体調査が行なわれ、同10年3月に元の位置から南東側約50メートルに移転して復元・改修し、道の駅「明治の森黒磯」の一施設として一般開放されるようになった、歴史的建造物です。

 

入館料200円。障害者手帳で本人は無料、1級の人は介助者1名まで無料に減免。駐車場から完全バリアフリー通路で別邸まで行けます。

 

明治の建築物ですから、別邸はバリアフリーではありません。後付スロープで玄関に上ります。そこから先は土足厳禁。別邸は屋根裏部屋付き2階建て構造ですが、エレベーターはないので、車椅子だと1階フロアを無理のない範囲でみることになります。

 

玄関横のウッドデッキには車椅子で行けます。また、別邸周辺はそれなりに車椅子で回遊できます。外からの鑑賞なら車椅子でも十分楽しめる施設です。

 

この地の住所は「那須塩原市青木27番地」。青木という地名が残っています。青木氏とは、明治時代にドイツ公使や外務大臣、駐米全権大使などを歴任した青木周蔵子爵。この地に青木農場を開設して、那須別邸として明治21年にこの別邸を建築したそうです。

 

別邸の設計者は松ヶ崎萬長男爵。なんと岩倉使節団とともに留学生としてドイツに渡り、ドイツの建築技術を日本に伝えた建築家だそうです。

 

青木氏は山口県出身。いわゆる長州閥。長州に生まれ、立身出世をして、駐米全権大使まで勤め、更には那須に農場を開拓し、最先端の建築技術の限りを尽くした家を建て、21世紀までその別邸は残る。明治という時代の凄さを伝える話です。今の時代、日本ではこういう歴史を残す人は、でないでしょうね。

 

一般的には道の駅として知られていますが、そういうイメージよりは大きな自然公園だと考えた方がいいと思います。緑の中でゆっくりとした一日を過ごす、大人の公園という印象です。明治という時代に思いをはせながら、自然の中で過ごす休日。たまにはそんな一日を過ごすのは如何でしょうか。好天の休日のお出かけ先に、お薦めです。