天王洲カナルフェス秋(東京都品川区2017/09)

~運河の祭典はバリアポイント有り、車椅子利用はテクニックが必要です~

 

・天王洲はお洒落タウン

2017年9月29日から10月1日に開催された「TENNOZ CANAL FES 2017 AUTUMN」。会場は盛り上がりました。今や天王洲はお洒落タウン。運河沿いにはカフェやショップが並びます。カナルフェス会場は運河を挟んで2か所に分散。「CANAL EAST」「CANAL WEST」と称されます。ただし車椅子で参加するには、一癖ある会場です。

天王洲 カナルフェス秋

・「CANAL EAST」会場へはワンルート

メイン会場は「CANAL EAST」。ここへのルートはバリア道だらけ。車椅子で通行可能なのは1本。「スローハウス」というインテリア店の横を入ります。他のルートはすべて段差があり。スロープ対応など今後の改良が期待されます。また「スローハウス」店内1Fには綺麗な障害者用トイレがあります。お店の入口の段差にはスロープがありますが、急な傾斜なので慎重に通行してください。

天王洲 カナルフェス秋

・「台船テラス」は段差構造

「CANAL EAST」会場の目玉施設「台船テラス」は決定的な段差があり、車椅子の利用は不可です。また対岸の「CANAL WEST」と往復する「渡し船」乗り場へも、小さな段差と傾斜があり、車椅子の移動はかなり厳しく、乗船は介助が必須。渡った先の「CANAL WEST」側も段差があります。「台船テラス」と「渡し船」の車椅子での利用は諦めた方が無難です。マルシェは車椅子で利用できます。

天王洲 カナルフェス秋

・「CANAL WEST」から運河沿いへは段差あり

第二会場「CANAL WEST」への出入口は、多少のデコボコがありますが車椅子での通行は可。キッズステージ、キッチンカー、屋台などが並びます。縁日屋台は運河沿いの遊歩道に出店。残念ながら会場から運河沿い遊歩道へは段差。この遊歩道へは、会場をいったん出て少し品川方面に行った場所にスロープがあるので、そこまで迂回すれば車椅子で降りることができます。

 

・運河沿いのカフェは大賑わい

日頃から人気が高い天王洲のお洒落カフェ&レストラン。この日も大人気。テラス席はいっぱいです。カナルフェス期間の車椅子での利用は、いつも以上に混雑注意。そういうモノだと思ってお出かけください。カフェエリアの先にある「港南公園」につながる橋は、スロープ対応あり。車椅子で通行可能です。

天王洲 カナルフェス秋

・イベントは多彩かつ多頻度

船上ライブ、ストリートパフォーマンスなど、夜まで企画は目白押し。「CANAL EAST」ではアルコール類の販売もあり、車椅子で利用できるテーブルもあります。

会場ハード面では、ややバリアフリーに欠ける面もありますが、企画は充実しています。春・夏・秋・冬と季節毎に開催。しかも回を重ねるたびに規模が大きくなっています。前回の冬フェスは3月上旬に開催。次回もそうでしょうか。

 

ぜひテクニックを駆使して、車椅子でお出かけ下さい。

椿山荘の紅葉(東京都文京区2017/12)

~車椅子での可動範囲は狭い庭園です、都心で楽しむ遅い紅葉~

 

・見ごろがクリスマスの年も

椿山荘の紅葉は例年ちょっと遅い時期。クリスマスにやっと赤く色づく木々がある年も。年の瀬には早咲きの梅がほころび始め、紅葉と梅の共演が楽しめることもあります。2017年はやや早めの色付き。11月下旬には色付き始めました。

椿山荘の紅葉

・車椅子では意外に狭い庭園

2万坪の庭園、5千本の広葉樹。一般的に広いイメージでPRされる椿山荘の庭園ですが、車椅子で実際に移動可能な範囲は意外に狭く、それほど時間がかからない紅葉狩りになります。

車椅子でのルートは冠木門からのアクセスがお薦めです。遊歩道を直線的に移動して「ほたる沢」付近までが可動範囲。ここまででも傾斜路です。ご自身の障害に応じて、無理のない紅葉狩りをお楽しみください。

椿山荘の紅葉

・周辺施設と併せた行動計画がお薦め

車椅子で紅葉狩りを計画する場合、椿山荘に加え周辺施設の散策を併せることをお薦めします。江戸川橋駅方面からアクセスした場合、神田川沿いに細長く続く「江戸川公園」の紅葉を最初にご覧ください。次が「椿山荘」。その次が「水神社」の大銀杏。最後が「肥後細川庭園」。一直線に並んだ施設群です。いずれも紅葉または黄葉の名所。お薦めします。

椿山荘の紅葉

・トイレは「肥後細川庭園」がお薦め

このルートで紅葉狩りを楽しむ場合、障害者用トイレは「肥後細川庭園」で借りることをお薦めします。椿山荘でトイレを借りようとすると、意外に大変。庭園のアップダウンをクリアし、段差を迂回し館内へ。そして障害者用トイレの数が少ない。車で来園して椿山荘の駐車場を利用するケース以外は、椿山荘トイレは積極的にはお薦めしません。

椿山荘の庭園は夜間ライトアップされます。暗くなってからの紅葉狩りを企画するなら、椿山荘だけで完結するするルートで計画してください。「肥後細川庭園」は閉まり、公園と神社には十分な夜間対応設備はありません。

 

都心で楽しむ遅い紅葉。庭園は原則バリア構造だと思い、椿山荘をご利用ください。

肥後細川庭園の紅葉(東京都文京区2017/12)

~ライトアップ企画が始まりました、晩秋を楽しむバリアフリー日本庭園~

 

・「ひごあかり」企画スタート

一昨年バリアフリーに生まれ変わり、昨年名称も変った「肥後細川庭園」。2017年は新企画「ひごあかり」がスタート。11月25日から12月3日まで開催の有料ライトアップイベントです。昼間の入園は無料。16:30にいったんクローズして17;30から有料。初年度は、障害者手帳による入園料の減免措置はありません。

肥後細川庭園の紅葉

・「竹あかり」など凝ったライトアップが美しい

有料イベントだけに工夫されたライトアップです。熊本を拠点に活動するアーティストによる「竹あかり」が秀逸。竹に穴をあけて光の空間を演出します。照明のカラーリングもハイセンス。雪吊りを中心に新しい日本庭園美を演出します。新企画としてはハイレベル。これは恒例化するでしょう。

肥後細川庭園の紅葉

・昼間の紅葉も美しい

紅葉本来の美を楽しむなら昼間です。「新江戸川公園」という名称で、手入れが行き届いていなかった時代を想うと隔世の感が。こんなに美しい紅葉を楽しめる潜在力があったとは驚きです。日本庭園は手をかけなければならない。紅葉美は人力で向上します。

肥後細川庭園の紅葉

・バリアフリールート完備

一般的に日本庭園は車椅子では攻略困難ですが、「肥後細川庭園」はバリアフリールート完備。お山側の段差路はバリアですが、フラット通路だけの通行でも十分に庭園美、紅葉美を楽しめます。障害者用トイレも完備。安心して車椅子でお出かけ下さい。

 

・「くまもん」はご愛嬌

「ひごあかり」開催中は「くまもん」のパネルも登場。お腹がくり抜かれ、顔を出して記念撮影ができます。これはお子様向けのご愛嬌。車椅子の高さでも利用できます。

 

車椅子で行く、新しい晩秋のイベントが始まりました。問題はアクセス方法。駐車場はなく、駅は遠い。それでも出かける価値はあります。新企画「ひごあかり」、お薦めします。