両国にぎわい祭り(東京都墨田区2017/04)

~1杯500円のちゃんこ食べ比べが人気、車椅子で参加できる両国のお祭りイベント~

 

・重度障害者の聖地「江戸博」を拠点に

今年で15回目になりました。「両国にぎわい祭り2017」は、4月29日30日の二日間開催。主な会場は江戸博、国技館、回向院、歩行者天国になる国技館通りなどです。

身体障害者にとって、人出が多いお祭りイベントに参加するのはなかなか大変ですが、両国にぎわい祭りは、江戸博を行動の拠点に出来ます。江戸博は障害者の駐車は無料で、障害者用トイレ完備のバリアフリー施設。まずはベースキャンプ、江戸博からスタートです。

両国にぎわい祭り

・両国国技館が開放されます

お祭りの期間、江戸博の常設展、企画展は猛烈に混みます。ということで、ここはパスするのがお薦め。ベースキャンプ江戸博から、両国国技館に向かいましょう。

両国国技館の屋外広場や1F内部に、屋台などが出店。お祭り気分が盛り上がります。ミニうちわに、行司さんが番付の文字で自分の名前を書いてくれる企画が大人気。1枚2000円ほどの料金ですが、数十人の行列が出来ています。

国技館で残念だったのは2点。相撲甚句が披露されている会場はB1で、アクセスが階段のみ。2Fテラスエリアでイベントがあるのですが、2Fに向かうエレベーターは使用禁止措置。いずれも車椅子での参加は出来ません。来年は改善されることを期待します。

両国にぎわい祭り

・国技館通りの500円ちゃんこは、人気の差が激しい

メイン会場の国技館通り。大通りを歩行者天国にして、ちゃんこ店などが屋台を出店。一番人気はちゃんこ霧島。行列が絶えません。その一方、ガラガラな屋台も。人気の差が激しく、それが面白いイベントです。並んで車椅子で買うことは出来ます。食べるのは皆さんその場で“立ち食い”が原則。車椅子で飲食可能かどうかは、ご自身の障害の状況で判断して下さい。特設ステージがあり、各種ショーが開催されます。

両国にぎわい祭り

・回向院会場では、江戸大道芸などのイベントも

京葉道路を渡り回向院会場へ。ここでも屋台などが出店。ステージがあり、各種ショーが開催。江戸文化を感じさせる雅楽や南京玉すだれ、大道芸なども。車椅子で参加可能ですが、敵は混雑。お昼前後の混雑ピーク時間帯は、車椅子での参加はやや辛い状況です。なるべくピークズラシをこころがけてイベントに参加しましょう。

両国にぎわい祭り

・江戸博は3F広場がイベント会場、ビル風にご注意

ベースキャンプ江戸博のイベント会場は3F広場です。ここは構造的にビル風が吹きます。無風の日でもここだけは風が強いことも。重度障害の方は、体調管理にご注意ください。

 

・2018年は、お相撲さんパワーアップを期待

お祭り会場には、何人もの若いお相撲さんがスタッフとして参加しています。次年度以後の期待は、関取の参加。幕の内力士が会場内をブラブラ歩いて、記念撮影や握手が出来るときっと楽しいですね。相撲協会の積極的なイベント参加を期待します。

国立公文書館「誕生日本国憲法」(東京都千代田区2017/04)

~春と秋に特別展を開催、大人気となった現行憲法の公文書展示企画~

 

・なんと会場入口に行列発生

千鳥ヶ淵に建つ国立公文書館。この地味な施設に行列発生。初めて見る光景です。大ヒットになった「誕生日本国憲法」展。2017年4月8日から5月7日の開催。入場無料。会場内の通路はフラット。展示物はケース内での平面展示が多く、車椅子からは見難いものが多々あり。残念ながら障害者用トイレはありません。

 

・エントランスには障害者用駐車区画1台分あり

建物正面には舗装された広い前庭的な空間があります。全く告知されていませんが、ここに障害者用駐車区画1台分あり。自由に利用できます。満車の場合は、適当に隣に停めても問題なし。利用できるのは、障害者だけ。ルールを守ってご利用下さい。

国立公文書館「誕生日本国憲法」

通常は閲覧と企画展、年二回春と秋に特別展を開催

近年、年二回の特別展の人気が高まっています。そして今回の「誕生日本国憲法」展は、大ブレーク。好天のGWに出かけましたが、会場入口で20人ほどの行列がありビックリ。皆さん展示品を丁寧にご覧になっているので、最初の展示ケースにたどり着くまでの列です。したがって、最初のケースの鑑賞を飛ばせば、待たずに会場内に入ることは出来ます。それにしても、これほど人がいる状況は初めて見ました。

国立公文書館「誕生日本国憲法」

・圧巻は昭和天皇の自著と押印

これが現行憲法の原本か、誰もが引きつけられる展示は最後のコーナー。裕仁のサインと巨大な押印。これは迫力があります。そして当時の内閣諸大臣の自著サインが並ぶ。大臣一人一人のキャラクターを思い浮かべながらサインを見ると、個性が字にでて実に面白い。これぞ国の歴史を伝える公文書です。

 

・憲法公布当時の様子が解るビデオ放映

会場中央部でビデオ放映があり、自由に見ることが出来ます。現行憲法公布当時の様子が解るビデオ。このビデオで見る限り、現行憲法は熱狂的な支持を受けて公布されています。1947年5月3日。皇居前広場で行われた公布式典では天皇陛下万歳の大合唱。夜には提灯行列。もの凄い熱気が伝わります。占領からの脱却、独立国家への想い。とても勉強になりました。

 

・近現代史の公文書展示企画に期待

過去の特別展は、明治以前の公文書、または政治的な問題を含まない公文書の企画が多かったのですが、これからは昭和時代の公文書企画を望みたいところ。その第一歩として、「誕生日本国憲法」は良い企画でした。

 

出来れば車椅子での鑑賞にも配慮をいただき、資料は傾斜をつけた展示にするなどの工夫があればよりヨシ。今後の国立公文書館の企画に、大いに期待します。

昭和館 ポスターに描かれた昭和(東京都千代田区2017/04)

~1964年東京パラリンピックポスターが展示、題材は車椅子アーチェリーです~

 

・近い過去、昭和の時代をポスターで学ぶ

東京九段下の昭和館で開催された入場無料の企画展です。2017年3月11日から5月7日の開催。その当時ポスター製作などで活躍した、高橋春人氏の個人作品展です。遺族から160点の作品が昭和館に寄贈されているそうで、そのコレクションを中心にした展示。「パラリンピック東京1964」のポスターを初めて見ました。競技は車椅子アーチェリーです。

 

・パラリンピックは前回東京大会が第二回目

展示の解説によると、パラリンピックは前回東京大会が第二回目ということ。ということは1960年が第一回目。2020年の東京パラリンピックは、60年目の大会になるわけです。残念ながら、第一回や第二回のパラリンピックの詳細情報は展示されていませんでした。当時はどういう雰囲気だったのでしょう。おそらく注目度は低かったのでしょうが、少なくともポスターが製作されたことは解りました。

 

・敬老の日は「としよりの日」だった

昭和28年のポスター「としよりの日」。9月15日は「としよりの日」で、ポスターのキャッチコピーは“明るい老後を”です。1953年当時、敬老の日は「としよりの日」だった。初めて知りました。

昭和館「ポスターに描かれた昭和」

・昭和館はバリアフリー設計

この企画展は無料ですが、昭和館の常設展は有料。ただし障害者手帳の提示で、本人と介助者1名は無料に減免されます。施設全般バリアフリー。障害者用トイレはほぼ各階に用意されています。安心して車椅子でご利用下さい。

建物正面から裏に向かって、2F企画広場へ向かうロングスロープが設置されています。館内のエレベーターを利用すれば2Fへ行けるので、無理をして利用する必要は全くないスロープ。なぜ設置したのかよく解りませんが、とても珍しい長いスロープなので、車椅子関係者は一見の価値はありますよ。

 

・2020年パラリンピックはどうなる

もはや認知が高まったパラリンピック。それでも盛り上げる仕掛けは必要です。1964年は、高橋春人氏のポスターでの告知。2020年はどのような仕掛けになるのか。半世紀前に負けない熱い広報で、2020年パラリンピックが盛りあがることを期待します。