新宿クリエイターズフェスタ2017(東京都新宿区2017/09)

~年々協賛企業が増えています、29名のアーティストが参加するアートイベント~

 

・会場、展示期間がバラバラなイベント

2017で7回目となりました。新宿駅周辺で開催される「新宿クリエイターズ・フェスタ」。街の魅力づくり、イメージアップ、新たな賑わいと活力づくりが目的です。会場総数は24カ所。8月1日から10月9日の開催ですが、会場別にイベント期間はバラバラです。効率よく作品鑑賞をするには、綿密な行動計画が必要です。

 

・各会場内はバリアフリー

数多くのイベント会場がありますが、いずれもビルの中なので会場内は基本バリアフリー。公開空地やビルの壁を利用した作品もありますが、車椅子で鑑賞ができない作品はありません。ガード下のギャラリーも車椅子で何とかなります。

ただし新宿駅周辺は、街並みとしてはそれほどバリアフリーではありません。会場間の車椅子での移動はできますが、不十分な広さの歩道、小さな段差、人の多さなどに悩まされます。

 

・毎年規模が大きくなっています

参加アーティスト数、イベント会場数、イベント企画の種類、開催期間など、年々規模が大きくなっています。「公式ガイドブック」も分厚く立派になっているような印象。お金を出しているのは協賛企業。毎年しっかりと予算が確保出来ていると思われます。順調に成長しているイベントなのでしょう。

新宿クリエイターズ・フェスタ 2017

・素人参画、体験型イベントへ

2011年の第1回以来、新宿に縁のあるアーティストの作品を鑑賞する、というコンセプトが企画の中心でした。それが徐々に発展し、学生アート、こどもアート、まち中アート、スチームパークなど、素人も含めた参画者の拡大、そして体験型へと企画が膨らんでいます。これは良い流れではないでしょうか。

 

・大型アートは障がいのある子供にお薦め

2017にも河口洋一郎氏の派手な巨大アートは出展。場所はNSビルとファーストウエストの2か所で、展示期間はそれぞれ違います。進化系宇宙生物の巨大バルーン。河口洋一郎氏の作品は、重度の知的障害、コミュニケーション障害のお子さんにもお薦め。解りやすく目に入ることは確かでしょう。アートとの出会いになります。どちらも車椅子での鑑賞に大きな問題はありません。

 

 

・新宿にはまだまだ展示スペースがある

新宿西口のビル内の会場を中心に始まり、東口方面、ガード下などに会場は広がってきましたが、都庁舎を筆頭に新宿にはまだまだ展示スペースになる施設が数多くあります。アート数が現在の数倍の規模に膨らんでも、軽く収容できるインフラがある新宿駅周辺です。協賛企業がもっと増え、より盛大なイベントになっていくことを期待します。

新宿文化センター(東京都新宿区2015/01)

~身体障害者は駐車場の予約ができます、古い施設ながら最低限のバリアフリーは確保された公営ホール~

 

新宿区立の施設です。いまだにこの規模の公営の施設を維持できているとは、新宿区の懐の深さを感じます。

築何十年経っているのか定かではありませんが、とても古い施設で、バリアフリー化の初期の流れを受けた改修が入っています。最新のバリアフリー施設とは比べようもありませんが、それでも車椅子での利用な可能です。見た目よりも、しっかりしています。

 

アクセスは大江戸線の東新宿駅が最寄。大江戸線は全駅なんとかバリアフリーなので、地下鉄利用での車椅子来館は可能です。

駅から文化センターまでの行程は、特にひどいアップダウンや段差はありません。完全なフラットではありませんが、ソコソコのバリアフリー度で、歩道を通って行くことが出来ます。

 

車派の車椅子ユーザーの人は、地下駐車場を予約して無料で利用することができます。担当セクションに電話を入れて、障害者であることと観劇する公演を告げてください。予約を受け付けてくれます。その際、当日利用する車の車種、ナンバーを聞かれますので、お手元に情報を用意してください。早いもの勝ちのようです。日程が決まったら、早めのご予約をお薦めします。

 

さて、駐車場の状況です。文化センターの前の道は一方通行なので、抜弁天方面からアクセスしてください。地下駐車場の入口にスタッフがいます。今回の利用時は、スタッフの人がナンバーをみて、すぐに障害者予約の車だと分かったらしく、何も聞かれないで「どうぞどうぞ」と誘導されました。そのまま地階に行くと、そこにも別のスタッフがいて、駐車区画に誘導してくれます。

新宿文化センター

狭い駐車場です。平置き可能な区画が4台分。内、横幅に余裕がある区画が2つ。自分で運転する車椅子ユーザーだと、この2台分を狙う必要があります。また、介助者が運転をする場合でも、全体の駐車台数が、機械式も併せて20台程度。障害者の集まる公演やイベントだと、利用者がそれ以上になる可能性があります。お早目にご予約をどうぞ。

 

さて、地下駐車場に車を停めます。駐車場事務所に、住所、名前、利用時間などを書く用紙があるので記入します。駐車場内はバリアフリー面ではちょっと辛く、やや段差のある斜めの歩道を上ってエレベーターホールへ。介助者がいないと、厳しいかもしれません。その場合は、駐車場のスタッフに介助をお願いしましょう。エレベーターホールまで行けば、後は大丈夫です。

新宿文化センター

1Fが大ホール。車椅子席があり、障害者用トイレが二つあります。

3Fが小ホール。こちらは、フリー席方式で、やはり障害者用トイレがあります。この障害者用トイレが、懐かしい縦長便器です。昔の障害者用トイレは、この便器でした。この縦長便器は何がいいことがあるのでしょうか。解りません。そういうトイレですから、ウォシュレットもウォームレットもついていません。しかし広さは十分で、掃除は行き届いています。

 

様々なイベントに利用されるホールですが、やはり音楽系の公演の数が多いようです。興味のある公演を見つけたら、車椅子でも大丈夫、利用できます。安心してチケットの予約をしてください。車派の人は、駐車場の予約を忘れずに。

中川船番所資料館(東京都江東区2017/08)

~小規模ながらバリアフリー、テーマを絞った地域の専門資料館~

 

・江戸時代にこの地のあった関所がテーマ

江東区立の地域密着型資料館「中川船番所資料館」。旧中川沿いに建つ3F構造の施設です。番所とは、川の関所、海上輸送の税関。入り鉄砲や出女の監視。荷物の検査を担当。1661年に設置され1869年明治2年に廃止されるまで、200年以上続いた番所です。1995年に遺跡が本格的に調査され、2003年に開館しました。

 

・無料駐車場、障害者用トイレ完備

アクセスは最寄駅から徒歩5分。無料駐車場は5台収容で障害者用区画はなし。駐車場の場所はわかりにくく施設の裏側で川の駅の横。がんばって見つけてください。1Fから館内へ入るとすぐに受付があります。入館料は障害者用手帳の提示で、本人と介助者1名が半額に減免。障害者用トイレは1F。館内はエレベーター1基ありです。基本的なバリアフリーは確保されています。

中川船番所資料館

3Fの番所再現セットは力作

小規模な資料館です。過剰な期待はしないでください。テーマも「中川船番所」と限定的でかつ地味。3Fに渾身の展示物「中川番所再現」があります。この展示が資料館の全てといっても良いでしょう。再現番所へはスロープで車椅子でも近づけます。じっくりタップリご覧ください。

中川船番所資料館

・展望室がある、釣竿コレクションもある

3Fには小さな「展望室」が。想像通りの風景が見えます。他に江戸から近代までの関東の水上交通の変遷が解る図面展示なども。

2Fは昭和の生活文化史や江東区の歴史。古い炊飯器の展示などがあるので、そういうモノを見るのが好きな人は楽しめます。昭和30年代のニュース映像がリピート放映されるコーナーがあり、皇太子ご成婚、ダッコちゃんブーム、などのニュースなどが流れています。

1Fには和竿の逸品の展示あり。小さな水槽もあり川魚が飼われています。

施設の全貌はこんな感じです。

中川船番所資料館

・お隣は川の駅とスカイダック乗り場

建物の外に注目。川辺に建つのは川の駅。ごく小規模な足湯がある売店と公衆トイレがあります。基本はバリアフリーで車椅子での利用は可。

そして目に前の旧中川には、水陸両用観光バス「スカイダック」が水に飛び込む「スプラッシュポイント」があります。この地点で乗降し、水の中だけを乗車する格安コースもあるようです。「スカイダック」は残念ながら車椅子対応なし。車椅子のままでの乗車は出来ません。

 

・不況期によくぞ造った箱モノ企画

開館は2003年。バブル期企画ではありません。デフレ不況時代の投資です。この時期の行政箱モノ企画は珍しい。それもどう考えてもメジャーになるはずがないコンセプトの資料館。そう思うと愛おしくなります。

 

テーマを絞った地域の専門資料館、バリアフリーです。駐車場から館内までは屋根無し。天気の安定した日に、車椅子でお出かけください。