豊洲市場(東京都江東区2019/03)

~広いので移動距離は長くなります、車椅子で行く見学コースの実際~

 

○市場近隣の駐車場事情

豊洲市場へのアクセスは「ゆりかもめ」の利用が最適です。ただしホームや車両が混みあうことがあるので、車椅子での乗車は時間に余裕をもって行動してください。

豊洲市場

車利用の場合、現時点で最も近い民間有料駐車場は未舗装の砂利路面で、車椅子での利用は不向きです。2番目に近い民間駐車場が舗装駐車場ですが、隣の新豊洲駅の近くで距離があります。

さらに時間あたりの駐車料金は都心一等地よりも高く、すぐに最大料金になるような価格設定です。豊洲駅周辺の駐車場の方が安い価格です。

豊洲市場

○市場概要

豊洲市場は「水産仲卸売場棟」「水産卸売場棟」「青果棟」があります。アクセスはいずれの棟も「市場前駅」から繋がるデッキの利用が便利です。それぞれの車椅子で見学可能なコースのバリアフリー状況を詳しく紹介します。

一般見学が可能な市場開放日は、棟により異なることがあるので、公表される市場カレンダーで確認してください。

豊洲市場

○水産仲卸売場棟(3F)

「市場前駅」から繋がるデッキで「水産仲卸売場棟」へ向かいます。

豊洲市場

最初の入口は3F飲食店街。22店舗が入る豊洲市場最大のグルメフロアです。駅からデッキを通るルートおよび3Fグルメフロア内はバリアフリーで、車椅子での利用に問題はありません。同フロアに障害者用トイレの用意はあります。

各店舗の車椅子利用の可否はそれぞれです。車椅子で利用しやすい広々したお店は少なく、カウンターやスペースに余裕のないテーブル席のお店が多い。人気店の行列は凄い。混雑と店内スペースの問題で、豊洲市場のグルメ店は、車椅子利用者には積極的にはお薦めできません。

豊洲市場

○水産仲卸売場棟(4F)

4Fは70店舗の物販専門店がならぶ「魚がし横丁」です。入口は棟の中央部まで進んだところ。ここまで「市場前駅」改札からの距離は500mほどになります。

豊洲市場

このフロアへの通常ルートは、3Fからエスカレーターの利用です。車椅子利用者は、入口付近にいる警備スタッフに声をかけてください。入口横にある業務用エレベーターで4Fへ上がります。

豊洲市場

4Fフロア内はバリアフリーで、障害者用トイレは2か所にあります。ほとんどの物販店は車椅子で買い物は可能です。

豊洲市場

○水産仲卸売場棟(屋上)

水産仲卸売場棟の屋上は「屋上緑化広場」で一般開放されます。「市場前駅」からデッキを進むと、途中に屋上に上がるエレベーターがあり、車椅子で利用できます。

広い水産仲卸売場棟の上を細長く続く「屋上緑化広場」です。フラットなので車椅子での散策は可能です。

豊洲市場

○「水産卸売場棟」

デッキを通り「水産卸売場棟」まではフラットなバリアフリールートです。入口まで少し傾斜路になりますが、一般的な車椅子利用者には問題の無い傾斜角です。傾斜路の両脇には、高低2本の手すりが用意されています。

豊洲市場

ここにも飲食店街があり、22店舗が並びます。車椅子での利用は、水産仲卸売場棟3Fと同じ状況です。

豊洲市場

飲食店街の先に進むと、豊洲市場で一番有名な巨大マグロの像があります。その先はセリを見学できるデッキ。いずれもフラットで車椅子での移動、見学は可能です。見学フロア内に障害者トイレの用意があります。

豊洲市場

豊洲市場

○「青果棟」

デッキを通り「青果棟」へ。このルートもフラットで車椅子での移動に問題はありません。「市場前駅」を起点にした場合、もっとも移動距離が短い棟です。

2Fは1Fのセリを見学する「青果棟見学ギャラリー」。ここもバリアフリー上の問題はありません。窓の位置は車椅子目線でも見学が出来る高さです。

隣接する独立棟の1Fに4店舗があり、3店舗が飲食店です。デッキからエレベーターで下ります。店舗の混雑状況及び店内レイアウトの問題で、車椅子向きとはいえません。

豊洲市場

 

以上が豊洲市場見学コースのバリアフリー状況です。「市場前駅」を起点にして、全てを見学すると3km以上の移動距離になります。車椅子でのセリの見学は可能。「魚がし横丁」での買い物は可能。グルメ店での飲食は、そのお店次第です。

東京大学総合研究博物館本郷本館(東京都文京区2019/03)

~古い建物ですがバリアフリー、入場無料の智のオープンラボ~

 

○本郷キャンパス内へ

東大の総合研究博物館の本館は本郷キャンパス内にあります。場所は本郷三丁目よりで「懐徳門」から入るのが最短ルートです。わかり難い場合は「赤門」からキャンパスに入ってください。

東京大学総合研究博物館本郷本館

キャンパスは受験日などを除けばオープンです。総合研究博物館本郷本館の開館日はその時次第ですので、HPなどで確認してください。土日は閉館することがあります。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○入口はスロープで手動ドア

東大はキャンパス内のバリアフリー化に力を入れています。すでに本郷キャンパス内は、すべての棟でスロープなどによる段差解消を実現し、障害者用トイレの配置が完了しています。

総合研究博物館本郷本館は、アプローチはスロープで段差回避。入口は手動ドアです。

東京大学総合研究博物館本郷本館

博物館への通路の脇には「さざれ石」と「アインシュタインのエレベーター」が屋外展示されています。

東京大学総合研究博物館本郷本館

東京大学総合研究博物館本郷本館

○1Fはバリアフリー

総合研究博物館はとても古い建物。それを何とかバリアフリーにしています。

建物内に入ると、左手にボランティアスタッフのコーナーがあります。車椅子での利用上の注意点などを教えていただけるので立ち寄ってください。

一部狭い箇所はありますが、1Fの鑑賞は車椅子でほぼ可能。2Fの展示室へは健常者は階段ルートですが、一般開放していない裏側にエレベーターがあるので誘導を受けてください。また障害者用トイレも1Fの裏側にあります。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○UMUTオープンラボとは

東京大学総合研究博物館は「The University Museum、The University of Tokyo」。略称が「UMUT」。その公開スペースが「オープンラボ」です。

「真理の探究を目指して、標本資料を蓄積し、記載し、解析し、新しい理論を築く、人間の営みを集めたもの」が「UMUTオープンラボ」と定義されています。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○正面は「コレクションボックス」

展示の解説が見えるアプリをダウンロードできます。また解説用タブレットの無料貸し出しがあります。

1F常設展示の最初は「コレクションボックス」。見ごたえのある希少な標本が並びます。オープンラボの展示物には解説がないので、アプリやタブレットの利用をお薦めします。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○「標本回廊」から「無限の遺体」へ

その先は、壁面に標本が並ぶ「標本回廊」が続き、その横に3つの展示室が並びます。展示コーナー名は「学問の継承」「環境と生物」「モノの文化史」「無限の遺体」。

いずれのコーナーも東大が蓄積した標本資料が展示されます。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○特別展示を開催中

その先は「特別展示室」。2019年3月2日から6月30日の間は「特別展 家畜」を開催。牛、馬、鶏などの家畜の標本が展示されます。

東京大学総合研究博物館本郷本館

東京大学総合研究博物館本郷本館

○先端科学の公開展示室

1F展示コーナーの最後は「時を刻む先端科学」。ガラス越しですが東大の研究施設が見学できます。

ガラスの向こうは「放射性炭素年代測定室」。「ペレトロン加速器」など先端技術の機械が並びます。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○2Fは「西アジアとアンデス」

2Fの展示室は1つだけ。「エクスペディション 西アジアとアンデス」コーナーで、ネアンデルタール人の生活画像などが見学できます。

東京大学総合研究博物館本郷本館

 

UMUTオープンラボのキャッチコピーは「太陽系から人類へ」。真理の探究を目指した東大の標本資料の一端を、車椅子で見学が出来る施設です。

熊谷守一美術館(東京都豊島区2018/12)

~古い施設でバリアフリーではありません、豊島区立の小さな美術館~

 

○守一の旧宅跡地

「豊島区立熊谷守一美術館」は住宅地にある小さな美術館です。熊谷守一氏の次女が、1985年旧宅跡地に私設美術館として開館。その後2007年に作品153点を豊島区に寄贈し、美術館は区立になりました。

基本的にバリアフリーではありません。現地の状況を詳しく紹介します。

 

○駐車場は2台分

美術館専用の無料駐車場が2台分あります。場所は美術館の脇を入った先にある、未舗装駐車場の2区画。案内では身体障害者優先となっていますが、駐車場区画は一般サイズで未舗装のガタガタ面を通ります。

熊谷守一美術館

○エントランス周辺は小さな段差

美術館エントランス周辺は、小さな段差やデコボコがありますが、無理をすれば車椅子で移動できるレベルです。

美術館の入口ドアは重い手動ドア。介助者が必要なドアです。

熊谷守一美術館

○エレベーター無し

「豊島区立熊谷守一美術館」は3F構造。常設展示室は1Fと2Fにありますが、2F以上へは階段のみでエレベーターはありません。また障害者用トイレはありません。

3Fは貸しギャラリーで、企画展示も行われます。

熊谷守一美術館

○障害者減免あり

入館料の障害者減免制度はあります。障害者手帳の提示で、通常展の場合、本人は100円、介助者1名は無料に減免されます。

熊谷守一美術館

○1F展示室は車椅子可

1Fの展示室は車椅子で鑑賞可能です。作品はもちろんですが、熊谷守一氏の生涯を紹介するパネルが面白い。守一氏は、とても個性的な画家です。

 

 

「豊島区立熊谷守一美術館」はバリアフリーではありません。車椅子で見学できるのは1Fだけです。