漱石山房記念館(東京都新宿区2018/12)

~障害者用駐車場があります、バリアフリーな区立の資料館~

 

○夏目漱石の居住地跡

2017年に開館した「漱石山房記念館」は新宿区立の施設です。この地は夏目漱石が晩年の9年間を暮らした「漱石山房」があった地。そして終焉の地です。記念館の横及び裏側は「漱石公園」として一般開放されています。

新しい施設なのでバリアフリーです。施設の状況を詳しく紹介します。

漱石山房記念館

 

○駐車場は1台分

場所はわかり難い。土地勘がないと戸惑います。最寄りの駅が地下鉄早稲田駅で徒歩10分の案内。施設エントランス横に、身体障害者用駐車場が1台分だけ用意されています。

駐車場は空いていれば利用出来るということですが、記念館に問い合わせたところ、来館日時が決まっていれば予約が可能ということです。事前に電話で駐車場の利用を問い合わせてください。確認されるのは来館者の氏名と連絡先だけで、車種やナンバーは不要でした。駐車場に車を停めるとすぐに警備スタッフが来て、確認を受けました。

漱石山房記念館

○障害者減免あり

駐車場からエントランスにかけてはフラットな動線で、ドアは自動ドアです。館内に入ると左手無料エリア内にカフェ「SOSEKI」があります。有料の展示エリアは右側。入館料は障害者手帳の提示で、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で入館手続きを行ってください。

障害者用トイレは1Fの無料エリアと、2F有料展示室フロアに用意されています。

漱石山房記念館

漱石山房記念館

 

○エレベーターで2Fへ

「漱石山房記念館」はB1から2Fまでの3フロア構造で、1Fの約半分と2Fが有料展示室です。

展示室内の一般的な動線は、1Fを見学し、階段で2Fへ上がり、階段で1Fへ戻ります。車椅子利用者は動線が合理的になるので、先に2F見学することを薦められました。

無料エリアと有料エリアの区分けが曖昧なので、1Fからエレベーターを利用して2Fへ行く際には、スタッフに声をかけて利用するルールになっています。

漱石山房記念館

○2Fは資料展示室

2Fの展示は、漱石の初版本や草稿、書簡など資料の展示が中心です。エレベーターの乗降場所から展示室までは傾斜スロープですが、展示室内はフラットな床面。展示ケースは車椅子から見えるものが多く、総じて車椅子での展示鑑賞に大きな問題はありません。

展示コーナーの様々な箇所に「黒猫」がいます。猫を見つけるのも楽しい「漱石山房記念館」です。

漱石山房記念館

○1Fは「漱石山房」の再現展示

1Fの展示は、夏目漱石が創作に励んだ書斎の再現セットです。ボランティアガイドさんの説明によると、昭和20年に空襲で焼失した「漱石山房」に関する全体的な資料はないので、様々な断片的なデータを組み合わせて、書斎のサイズやベランダ式回廊の様子を推定して再現したということです。

昔の家屋の再現ですが、車椅子での見学、セット内の移動は可能です。

漱石山房記念館

漱石山房記念館

○1F「導入展示」は無料エリア

1Fにはパネルや映像による「導入展示」コーナーがあります。漱石と新宿区との関わりなどを解りやすく紹介しています。「導入展示」は無料エリア。有料展示エリアに入る前に、「導入展示」を見るとより理解が深まります。

漱石山房記念館

○B1は講座室と図書室

B1は企画展などが開催される「講座室」と、漱石関連の書物や資料が閲覧できる図書室があります。B1へのエレベーターは自由に利用できます。「講座室」はフラットな空間、車椅子で利用可能。図書室内は通路が狭く、車椅子での利用は少し苦戦します。

漱石山房記念館

漱石山房記念館

 

○漱石公園は車椅子可

記念館周囲の「漱石公園」は車椅子で散策可能です。漱石の胸像や「猫塚」などがあり、一角に「道草庵」という立ち寄り施設があります。

漱石山房記念館

漱石山房記念館

漱石山房記念館

記念館エントランスからスロープで「漱石公園」入口に行くことができます。そして公園を一周して、記念館の裏から身体障害者用駐車場へ抜けることができます。

 

 

「漱石山房記念館」は2017年に誕生した車椅子で利用できる施設です。バリアフリー面での大きな問題はありません。

板橋区立赤塚植物園(東京都板橋区2018/11)

~園内の約7割は車椅子で見学できます、入園無料の植物園~

 

○アクセスが課題

1981年に開園した「板橋区立赤塚植物園」は、約1haの無料植物園です。駅からはかなりの距離がある立地で、専用駐車場はありません。車椅子でのアクセス方法は、決め手を欠きます。東京大仏が有名な乗蓮寺の隣、板橋区立美術館、同郷土資料館、都立赤塚公園などがあるエリアです。

板橋区立赤塚植物園

○本園はアップダウンあり

赤塚植物園は「本園」と「万葉・薬用園」に分かれます。

本園は起伏のある地形です。舗装された散策路があり、どのルートも進むと途中に階段があります。車椅子での園内一周はできません。

板橋区立赤塚植物園

車椅子では途中で引き返すことになりますが、舗装路をいけるところまで行くルートで、園内の7割は見学できます。

正面入口から管理舎側の右側コースは傾斜路で、その先にある小さな「日本庭園」内へは、段差があり車椅子では入ることができません。

板橋区立赤塚植物園

反対の左側ルートは、階段路の下まではほぼフラットなルートです。

板橋区立赤塚植物園

 

○万葉・薬用園は一周可能

本園の外側の道へ迂回して上り坂を進むと、万葉・薬用園の出入口に着きます。万葉集に詠まれた植物や薬用植物が植栽された分園で、車椅子で園内を一周できます。

帰りのルートで本園の「芝生広場」方面へ向かうと、車椅子では通行できない階段路があります。帰りも遠回りですが、園の外側迂回ルートを進んで下さい。

板橋区立赤塚植物園

○緑の相談室あり

園内の管理舎には緑化教育指導員が常駐する「緑の相談室」があり、植物に関する質問に答えていただけます。植物の名称の確認、栽培方法の相談などを受け付けます。板橋区立赤塚植物園

約600種の植栽がある植物園です。アクセスに決め手を欠き、園内は完全バリアフリーではありませんが、「板橋区立赤塚植物園」は無理のない範囲なら、車椅子で見学が出来る施設です。

板橋区立郷土資料館(東京都板橋区2018/11)

~定期的に企画展・特別展が開催されます、古いながらも車椅子への配慮がある資料館~

 

○駐車は要事前連絡

駅からは距離のある立地で、駐車場はありません。「板橋区立郷土資料館」の敷地内アプローチ部分に、普通車が2台は停められるスペースがあります。車椅子利用者が駐車を希望する場合は、事前に資料館へ連絡してください。スペースが空いている状況なら、利用が許可されます。

板橋区立郷土資料館

○門扉の先が駐車スペース

施設敷地内への入口にはスライド型の門扉があり、通常は車が進入できないように、人が通る幅しか開けていません。駐車の許可が出ている場合、到着予定時刻には門扉が開けられています。敷地内に入ると、すぐ左手に歴史的建造物の展示があります。その前が障害者用の特別な駐車スペースです。

板橋区立郷土資料館

○常設展は入館無料

板橋区立郷土資料館は入館無料です。特別展・企画展も無料企画が多いのですが、有料の企画もあります。その際の障害者減免の有無については、その特別展・企画展次第ですので個別に確認してください。

入館無料の時は、あらたまった入館手続きはありません。資料館入口にカウンターが設置されているので、入館時に押して入ります。

板橋区立郷土資料館

○トイレ有り、エレベーター有り

資料館は2フロア構造。1Fに設備が新しい障害者用トイレがあります。またエレベーターがあるので、車椅子での上下階移動は可能です。

板橋区立郷土資料館

○施設内はフラット構造

資料館のエントランスは、フラットな路面で自動ドアです。1Fフロア内は段差の無い構造。展示室内も車椅子での移動に問題はありません。2Fフロア内も段差の無い構造なので、車椅子で利用できます。

板橋区立郷土資料館

○古民家の屋外展示あり

資料館の庭に、江戸時代後期に建てられた古民家が移築され、無料公開されています。資料館1Fから庭に出て見学します。この出入口は手動ドアで、且つ段差解消のための簡易スロープがありますが、車椅子で通ると少々衝撃を受けます。そしてお庭は未舗装面。古民家内部は段差構造です。屋外展示古民家の見学は頑張れば可能ですが、車椅子では少し苦戦します。

板橋区立郷土資料館

○公園に隣接

資料館は「赤塚溜池公園」に隣接しています。エントランス周辺からは、公園溜池の周辺の綺麗な光景を眺めることができます。

板橋区立郷土資料館

 

工夫を凝らした面白い企画展・特別展が開催されるので、期間中は来館者が多い資料館です。板橋区立郷土資料館は車椅子で利用できます。