道の駅親不知ピアパーク 翡翠ふるさと館(新潟県糸魚川市2017/05)

~施設のハードはB級ですが巨大ヒスイは凄い、巨大な亀像が出迎える海岸の施設~

 

・親不知ICは海の上

天下の険、親不知。その海岸沿いある施設です。アクセスは車。親不知ICに近く、ヒスイがとれる親不知海岸の駐車場でもあります。車で親不知ICを通行するさいには、ぜひ自分がどこを走っているのか、確認して下さい。親不知ICは海上インターチェンジ。海の上の施設です。台風の時など危険な場合は、ICは閉鎖されるそうです。

 

・一般的な道の駅のバリアフリー水準ではありません

「道の駅親不知ピアパーク」となっていますが、海岸沿いに細長い施設で、駐車区画もテキトウです。1988年開業。高速道路の高架下を利用した食事処などがあるゾーンと、ピロティ構造の2Fにある食事処、そして「翡翠ふるさと館」、トイレは独立一戸建て方式の公衆トイレに障害者用が併設。設備、清潔感などB級ないしC級のトイレです。

今どきの道の駅のイメージではなく、古くからある海水浴場の施設という感じ。最低限のバリアフリーレベルだと思いご利用下さい。

ちなみに「ピア」とは橋脚のこと。ビールではありません。

 

・巨大な亀像はインパクトあり

細長い施設の奥に、全長6mのブロンズの巨大な亀の像があります。その横には子亀も。日本海をバックに無表情に首をあげている巨大亀。無条件にインパクトがあります。なぜここに巨大な亀像が設置されたのか、経緯は不明。親不知海岸が、とくにウミガメの産卵地として有名なわけではありません。

新潟県 糸魚川市 道の駅親不知ピアパーク/翡翠ふるさと館

・102トンの巨大ヒスイ原石は見もの

亀の由来は不明ですが、ヒスイの由来は明確。糸魚川は縄文時代にヒスイ文化が発生した地。ヒスイの産地です。「翡翠ふるさと館」の目玉展示は巨大ヒスイの原石。その重さ102tとされています。これは見ものです。

「翡翠ふるさと館」は入館無料。施設のハードはB級で、車椅子入館するのにちょっと躊躇しそうですが、館内の車椅子での見学は可能です。

巨大ヒスイ以外も、見ものは結構あります。B級施設ですが、車椅子での立ち寄りはお薦めできます。

 

・コミュニティロードなどはバリア環境

海岸沿いの断崖絶壁、交通の難所であった親不知子不知。近隣には旧道を散策するコミュニティロードなどの観光スポットがありますが、デコボコ段差だらけなので車椅子での観光はほぼ絶望的です。親不知の車椅子観光なら、やはりここ「道の駅親不知ピアパーク」。施設のハードはB級ですが、巨大亀と巨大ヒスイに会いに、お立ち寄り下さい。

道の駅マリンドーム能生/かにや横丁(新潟県糸魚川市2017/05)

~日本海のズワイガニを堪能、専売店が9軒並ぶ「かにや横丁」が楽しい~

 

・車椅子で快適に利用できる蟹の聖地

新潟県能生(のう)はズワイガニの聖地。蟹漁の漁師さんが出店する「かにや横丁」は全9軒。店名は宝寿丸、長福丸など、漁船名。お店で蟹を買って、蟹を食べる専門の屋内施設「かにカニ館」などでいただきます。道の駅認定の施設ですから、基本はバリアフリー。公衆トイレの他に本館内にも綺麗な障害者用トイレがあります。

 

・サービス満点の「かにや横丁」

名産はベニズワイガニ。「かにや横丁」は禁漁期間の1月2月を除き営業です。水温が通年変わらない深海にすむズワイガニには、旬の季節は特にないということ。いつでも美味しいズワイガニです。嬉しいのは“おまけ”をつけてくれること。今回、2千円の蟹を1杯買ったら、1千円の蟹を二杯と、むき身がいっぱい入った甲羅が一枚おまけ。蟹の総量としては、2千円の蟹の3倍くらいになりました。出来れば大勢で行きたい「かにや横丁」です。

新潟県 糸魚川市 道の駅マリンドーム能生/かにや横丁

・「かにや横丁」のお店の場所は日替わり

9店舗が並ぶ「かにや横丁」のお店は、販売台をガラガラ押して、毎日入れ替わるそうです。立地ハンデのない平等な販売チャンス。観察すると、味見してー、という声掛けは激しいですが、いったん他のお店に入った客に、ちょっかいは出しません。仲良く共存共栄している「かにや横丁」出展者です。

 

・蟹は桶に入れて渡されます

その場で食べるというと、蟹は小さな洗い桶のような入れ物に入れられます。ハサミと、蟹をほじくる蟹フォークも一緒に貸してもらえます。この桶を持って好きなところでいただく。お店の前にはベンチ、海沿いは公園ゾーン、「かにカニ館」は手洗いがある蟹を食べるための施設。お好きなところで食べればいいのですが、健常者が同行していない場合、車椅子で桶を持ちながらの移動になるので、この点はご注意ください。

新潟県 糸魚川市 道の駅マリンドーム能生/かにや横丁

・海沿いの公園や本館内もお楽しみ下さい

「かにや横丁」での蟹食べに気分は集中してしますが、「マリンドーム能生」全体もお楽しみ下さい。好天の日であれば、海沿いの公園へ。日本海が綺麗。アーツ系オブジェもあります。また本館内には、レストラン、カフェ、お土産処など。「かにや横丁」の並びに、鮮魚店もあります。基本はバリアフリーなので、車椅子での利用に大きな問題はありません。

 

・新鮮な蟹ですがすべて冷凍されています

浜ゆでの、一度も冷凍されていない蟹、とイメージする方もいると思いますが、ベニズワイガニは、食品衛生法で必ず冷凍することが義務付けられています。そのため「かにや横丁」の蟹は、すべて解凍品です。ご容赦下さい。

 

ワイルドに蟹食いを楽しめるバリアフリー施設です。蟹の聖地、能生へ、車椅子でお出かけ下さい。

韮崎大村美術館(山梨県韮崎市2016/01)

~先生の胸像があります、富士山と八ヶ岳を臨む高台に建つノーベル賞大村先生の美術館~

 

大村先生のノーベル賞受賞に湧く出身地韮崎。駅前周辺を中心に、お祝いの「旗」や「ノボリ」が無数に掲げられています。

 

先生の美術館はバリアフリー。入館料は各種障害者手帳の提示で、本人と介助者1名が無料に減免されます。

 

どちらも先生がオーナーの、日帰り温泉施設とお蕎麦屋さんが隣接。受賞を機に、観光スポットになりました。

 

場所は韮崎駅から車で5分程の高台の地。武田八幡宮の近くです。途中道路が狭くなり車のすれ違いができない区間があります。これは行政の責任で早期に改修していただきたい。今や、大型観光バスが来る観光スポットなのですから。

韮崎大村美術館

現地は美術館、温泉、蕎麦屋からなる複合集積です。高台の下部に大きな駐車場があり、大型観光バスなどはこちらの利用。車椅子利用者で美術館目的であれば、美術館の入口前の駐車場を狙うことをお薦めします。

 

ここに停められれば、傾斜路を通ることなくフラットに美術館入口へ。7台分くらいのスペースなので、満車確率は高いかもしれません。

 

障害者用駐車区画は、残念ながらありませんが、すべての区画が横幅に余裕があり、一般的なヒンジドアの車両なら、ドアを目いっぱい開放することができます。奥行きは一般サイズの区画なので、後部から乗降する場合はご注意ください。

 

美術館入口には、教え子一同から贈られた、大村先生の胸像があります。今や記念撮影スポット。皆さん先生の像と写真を撮っています。

 

入口はバリアフリー。館内に入るとすぐに受付があるので、障害者手帳を提示してください。無料入館券を発行していただけます。

 

受付の奥右側にトイレがあり、障害者用トイレが一つ併設されています。それほど余裕はありませんが、広さは車椅子での実用に耐えるぎりぎりサイズは確保。設備はフル装備でとても綺麗なトイレです。トイレは1Fだけ。2Fにはありません。

 

受付から先にちょっとしたお土産コーナーがあり、その先が1F展示室。女性アーティストの作品を中心に、コレクションが展示されています。展示室内はバリアフリー。車椅子での作品の鑑賞に問題はありません。

 

さて2Fへはエレベーターで。ここが唯一の鬼門。エレベーターはとても狭いホームエレベーター。一般的な車椅子1台と、やや無理をして介助者1名が乗り込むのが限界です。

重度障害者用の大型の車椅子は、エレベーターに入るかどうか微妙。リクライニングを起すなどが出来れば、ギリギリでしょうか。どうしてもエレベーターに車椅子が入らなければ、2Fは断念せざるを得ません。

 

2Fは鈴木信太郎氏の作品が並ぶ展示室と展望ギャラリー。飲み物の自販機があり、ギャラリーのフリースペースでお茶を楽しめます。

韮崎大村美術館

展望ギャラリーからの、韮崎の眺望は美しい。特に八ヶ岳はほぼその全貌が、富士山は5合目以上くらいがのぞめるのが印象的。この眺望が、大村先生がこの地を選んだ大きな理由だそうです。

 

2007年に大村先生が自費で建設し、自らのコレクションを収め、翌2008年に丸ごと韮崎市に寄贈された美術館。先生がノーベル賞を受賞する以前は、平日の入館者は30人程度だったそうです。正直に言って、私も存在を知りませんでした。

 

展示作品はとても個人コレクションとは思えないレベル。展望ギャラリーからの眺望は秀逸です。

 

今回休日に出かけましたが、受賞直後のような入館行列はありませんでした。眺望も楽しみの一つなので、出来ればお天気の良い日に、お出かけください。