松本城(長野県松本市2019/01)

~スロープやマットの用意があり、本丸庭園は車椅子で散策可能です~

 

○基本構造は未舗装路と段差

国宝松本城。「天守」内は階段構造なので、車椅子での見学は出来ません。「本丸庭園」の通路は車椅子で通行可能です。しかしお城の周囲は砂利面、未舗装、段差ありで、車椅子で楽に移動できる箇所は少なく、移動行程のほとんどは気を使いながら車椅子で進むことになります。

 

 

○障害者減免有り

「内堀」内の天守がそびえる本丸庭園は有料施設ですが、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入園料が無料に減免されます。「黒門」手前の券売所で入園手続きを行います。

障害者用トイレは「太鼓門」横の公衆トイレ、「松本城公園」の公衆トイレ、「本丸御殿内」のトイレに用意されています。

 

○場内へのアクセスルート

車椅子で本丸庭園入口である「黒門」を目指すルートです。

車椅子でもっとも楽なルートは、松本市役所側の「外堀」沿いの歩道から、橋を渡り「太鼓門」をくぐります。「太鼓門」内には段差箇所がありますが、不完全ながらスロープが架かっているので、慎重に移動すれば車椅子で通行できます。

「太鼓門」の先は未舗装路、砂利面路になりますが、車椅子にとって決定的な通行困難箇所にはゴムマットが敷かれています。隙間や小さなデコボコがあるので、必ずしも快適ではありませんが、車椅子での移動は頑張れば可能です。

「黒門」周辺も、不完全ですが段差にはスロープがあります。未舗装、砂利面路ですが路面は固いので、なんとか車椅子で通行できます。

松本城

○本丸庭園内は舗装路あり

本丸庭園内に入ると、通行路は舗装されています。舗装路を通るだけで、松本城天守の見学は可能です。

松本城

○二の丸御殿は通行不可

内堀と外堀の間に「二の丸御殿跡」があります。このエリア内は舗装路ではありません。車椅子では通行に苦労する砂利面路なので、無理をしないで下さい。

松本城

○駐車場の状況

松本城周辺には複数の有料駐車場があります。車椅子お薦めルートである、松本市役所側の「外堀」沿いの歩道から「太鼓門」を目指すルートなら、最も近い有料駐車場は「松本市役所本庁舎駐車場」です。

近くにある障害者用の駐車区画「信州パーキングパーミット制度」対象の駐車場は、前出の「松本市役所本庁舎駐車場」入口に2台分。「松本市役所東庁舎ATM前駐車場」に4台分。そして「松本市役所東庁舎北駐車場」入口に2台分用意されています。同制度を運用している他府県で交付された利用証でも駐車できます。

 

○1月下旬は「氷彫フェスティバル」

冬の恒例イベントは「氷彫フェスティバル」。2019年は1月26日、27日の二日間開催されました。会場には数多くの氷の彫刻が展示されます。

松本城

松本城

松本城

松本城

 

松本城の天守内は車椅子では利用できません。周辺の公園スペースや本丸庭園は、ルートを選べば車椅子で移動可能です。

松本市歴史の里(長野県松本市2019/01)

~5棟の内3棟はスロープがあります、信州の近代がテーマのたてもの野外博物館~

 

○歴史的建造物による博物館

明治から昭和にかけての近代史を知る野外博物館です。移築して保存公開される建造物は5棟。重要文化財「旧松本区裁判所庁舎」、「旧松本少年刑務所独居舎房」、カイコ繭から生糸を生産した「旧昭和興行製糸場」、野麦峠の旅人宿「工女宿宝来屋」、社会運動家「木下尚江生家」です。

 

○障害者用駐車区画は未舗装面

アクセスは車が便利。広い無料駐車場があります。障害者用駐車区画は、一般車両は通行禁止の施設入口近くに2台分用意されていますが、駐車区画の箇所だけ路面が舗装されていません。周りは舗装されているので、臨機応変に車椅子利用者は乗降してください。

松本市歴史の里

○障害者減免あり

「松本市歴史の里」の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。入場口の先右手にある「管理・トイレ棟」で入場手続きを行ってください。

この棟の中と「展示・休憩棟」の中の2か所に、障害者用トイレが用意されています。

 

○旧裁判所へは裏のスロープで

入場手続きを済ませると、健常者は旧裁判所の階段入口に向かいます。車椅子利用者は裏にスロープがあるので、「工女宿宝来屋」方面へ向かい、左折して旧松本少年刑務所に向かいます。そこに旧裁判所と旧松本少年刑務所につながるスロープがあります。

松本市歴史の里

○「旧松本区裁判所庁舎」のバリアフリー状況

旧裁判所は「松本市歴史の里」で最も大きな建造物。スロープで裏から館内に入ります。法廷には当時の裁判官や弁護士、被告人を模した人形展示があります。元々が段差構造の施設ですが、建物は平屋で、車椅子で建物内の約80%は見学可能です。

松本市歴史の里

○「旧松本少年刑務所独居舎房」のバリアフリー状況

旧松本少年刑務所には、同じスロープから車椅子で入ることが出来ます。刑務所内はフラット構造なので、車椅子での見学は可能です。

いくつかの独居舎房がドアを開けて展示。自由に中に入り、ドアを閉める体験ができます。ただし段差があり、且つ土足禁止なので、車椅子のままでの利用はできません。

松本市歴史の里

○「旧昭和興行製糸場」のバリアフリー状況

製糸場は1995年まで操業していた施設です。出入口にはスロープがあり、車椅子で場内に入ることが出来ます。

松本市歴史の里

施設内には操業時の設備がそのまま残され、自由に見学します。見学通路はやや狭い箇所があり、車椅子での移動はギリギリで可能です。

松本市歴史の里

 

○「展示・休憩棟」のバリアフリー状況

「展示・休憩棟」には、展示施設として「川島芳子記念室」と「山本茂実展示コーナー」「シベリア抑留展示コーナー」があります。

出入口はスロープがありドアは手動ドア。休憩室は機織り体験が出来る施設も兼ねています。

この棟は歴史的建造物ではないので、車椅子での利用は可能です。

松本市歴史の里

○段差構造の建物

「工女宿宝来屋」は江戸時代に建てられた宿。明治から大正にかけて、飛騨地方から諏訪・岡谷の製糸工場へ向かう工女たちが大勢宿泊しました。建物横には「ああ野麦峠」の像が建てられています。

「木下尚江生家」は社会運動家の木下が、明治2年に生まれた生家です。

以上の2棟は、段差構造で車椅子での内部見学は出来ません。

松本市歴史の里

 

歴史的建造物の野外博物館としては、車椅子利用者への配慮があります。すべては無理ですが「松本市歴史の里」は、車椅子である程度の見学が可能です。敷地内の通路は、デコボコが有る箇所が少なくないので、車椅子は慎重に進んで下さい。

松本市立博物館(長野県松本市2019/01)

~古い施設ですが最低限のバリアフリーは確保されます、100年以上の歴史がある博物館~

 

○2003年に新築移転予定

松本城公園内にある博物館です。建物の竣工時期がはっきり分かりませんが、遅くとも昭和40年代にはこの地にあり、幾度となく増改築を重ねているようです。施設のハードはとても古い博物館です。

エントランスは階段ですが、段差迂回のロングスロープが用意されています。2連式の入口ドアは、両開き手動ドアの半分だけが自動ドアに改修されています。とても珍しいドアです。

「松本市立博物館」は、2003年に新築移転する計画が決まっています。

松本市立博物館

○障害者減免あり

博物館の入館料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。施設はB1、1F、2Fの3フロア構成。健常者は階段で上下階移動。エレベーターは業務用で、スタッフの操作で利用します。障害者用トイレは1Fに用意されています。

松本市立博物館

○展示フロア内はバリアフリー

名称は博物館ですが、展示内容は歴史民俗資料館というイメージ。1Fが松本の歴史や文化を学ぶ常設展示。B1は松本の古代史を知る常設展示。2Fは企画展が開催される特別展示室です。

松本市立博物館

各フロア内はフラットで、車椅子から見やすい展示方法です。車椅子での利用に大きな問題はありません。

松本市立博物館

○2F休憩室からお城を臨む

2Fには自販機がある休憩室の用意があります。出入口は手動ドアですが、車椅子での利用は可能。窓から松本城を眺望する休憩室です。

松本市立博物館

○1Fショップは豊富な品ぞろえ

1Fにはミュージアムショップがあります。松本土産を豊富に展示。お菓子、伝統工芸品、そしてユニークな企画商品が面白い。車椅子で品定めが出来るショップです。

松本市立博物館

○開館は1906年

「松本市立博物館」は、その開館が明治39年まで遡る歴史ある博物館です。コレクションは11万点超。信州を代表する知の殿堂です。

 

 

2003年には新築博物館に移転します。現状の「松本市立博物館」は、古いながらも車椅子で利用可能な博物館です。