あさぎりフードパーク(静岡県富士宮市2016/01)

~全施設バリアフリー、富士のすそ野に広がる地元企業6社による食品工房~

 

2012年開業。約5万㎡の“荒地”を開墾して造られた工場付きフードパーク。工場を併設した独立棟の6店舗が敷地内に並びます。

 

共同駐車場の他に各店舗横に駐車場が設置。敷地内は緩やかな斜面の舗装路。各店舗はバリアフリーで、障害者用トイレ、または兼用の大型トイレを設置。車椅子で快適に散策し、お買い物が楽しめます。また、各工場では製造体験イベントなども開催されます。

 

工場兼店舗は以下の6つ。「朝霧乳業」「茶工房富士園」「上野製菓」「いも工房かくたに」「富士正酒造」「ビュッフェレストランふじさん+売店」。場所は朝霧高原の真ん中。富士の頂上まで遮るものはなにもありません。各店舗の雰囲気をざっとご紹介します。

あさぎりフードパーク

「朝霧乳業」は牛乳工場併設。この地に、本社、工場を移転してやってきました。朝霧高原の牧場で放牧されている乳牛から搾られた生乳をここで製造し、県内に宅配出荷しています。

店内に入るとスロープで登った先が工場見学ゾーン。ガラス越しに牛乳の製造現場を見ることができます。

スロープを戻ると、ソフトクリームが座っていただけるイートインスペース付きの試食コーナー兼物販コーナー。店内全域車椅子での利用に問題はありません。

結構“攻めの営業”スタイル。牛乳の他、各種チーズ、クッキーなどが自慢。一品だけ、北海道の牧場製造のチーズが売っていて、その理由を尋ねると「チーズ作りを教わった牧場さんです」ということ。義理堅いお店です。

 

「茶工房富士園」は静かなお茶屋さん。スタッフさんが試飲のお茶をしずしずと淹れています。

お茶処静岡の富士宮自家農園で栽培したお茶をここで生産。超高級品から普段使いのお茶まで、種類は豊富です。

小さなイートインスペースがあり、ソフトクリームなどをいただけます。

あさぎりフードパーク

「上野製菓」は和菓子屋さん。併設の工場は「あさぎり工房」。圧倒的な試食数を用意して甘党の心を鷲づかみしています。

一番の自慢は羊羹。大福、饅頭、サブレなど品数豊富で、ほとんど全品試食あり。冬場は「肉まん」が登場します。

試食は攻めですが、スタッフは“待ち”の姿勢。静かにレジでお客さんを見つめています。

あさぎりフードパーク

「いも工房かくたに」の名物は「切干芋」と「芋けんぴ」。富士宮産のさつまいもを使用し、併設の工場で生産しいています。

「芋スープ」「芋コロッケ」や「大学いも」などのその場で食べる惣菜系も美味しそう。店内にも和のテイストの小さなイートインスペースがあります。こちらのお店はなかなかの攻めの営業スタイルです。

 

「富士正酒造」は店舗棟と酒造の二棟建て。本社と酒造をこの地に移転しました。

朝霧高原は酒造りに適した気候ということ。お酒のブランドは複数あり、伝統的なものから、ラベルデザインがモダンなブランドもあり面白い。試飲あります。ドライバー以外の人は、楽しめます。

 

「ビュッフェレストランふじさん+売店」は、バイキングレストラン。地産地消の美味しいメニューで高い評価があります。出店各店舗のお土産品なら売店で。「あさぎりフードパーク」全体のインフォメーションもこちらにあります。

 

広い「あさぎりフードパーク」ですが、季節の良い好天の日なら、車椅子で一周ぶらぶらするのに問題はありません。厳冬期や風雨厳しい日は、目当ての店舗の横に車を停めてサッと利用することもできます。

 

最初のきっかけは、富士宮市が打ち出した「フードバレー構想」。これにそれぞれ現状に問題を抱えていた、地元の食品会社6社が手を挙げて実現した、官民一体になった企画です。

 

皆さん商売が本気です。イベントの告知ポスターには県知事が登場しています。この施設は、車椅子でのお出かけ先として、安心してお薦めします。

道の駅朝霧高原(静岡県富士宮市2016/01)

~富士の原野に忽然と現れる商業施設、抜群の富士山ビューポイントにある道の駅~

 

富士のすそ野に広々と広がる朝霧高原にある道の駅。2000年開業の初期型道の駅です。

 

障害者用駐車スペースは2台分で屋根付き。トイレは屋外一戸建方式の公衆トイレだけで、インドアトイレはなし。

 

産直ショップに食事処、加えて観光情報コーナーがある、よくある初期型タイプ。天気がよければ、富士山の全てが見えるロケーションです。

 

前を走る国道139号線には“富士にみとれて脇見運転注意”という標識が立つロケーション。富士山ビューが最大の魅力の施設です。

道の駅朝霧高原

独立したトイレ棟以外は、コの字型のメイン棟一つ。産直ショップコーナーは、通路幅は狭く、あまり車椅子で快適に利用できるとはいえません。アイスクリームなどのテイクアウトコーナーの周囲は、ややスペース的な余裕があり車椅子でも利用しやすくなっています。食事処はバリアフリー。車椅子での利用に大きな問題はありません。

 

2012年に隣接して「朝霧フードパーク」が誕生しました。「道の駅朝霧高原」のメイン棟の“裏出口”に「朝霧フードパーク方面へ」という案内が出ていますが、ここから出るとバリアルート。飛び石が置いてある歩道の先に、少し段差まである、車椅子では使えないルートです。

「道の駅朝霧高原」から「朝霧フードパーク」へ車椅子で向かう場合は、食事処の横、屋外炊事施設がある、従業員通路のような箇所からアクセスしてください。ややマニアックなルートです。食事処のスタッフが大根を洗っていたりしていますが、通る分には問題はありません。

 

「朝霧フードパーク」に出店しているブランドがらみの商品が人気です。その筆頭は「あさぎり牛乳」。変わり種だと、富士正酒造の清酒を使った「酒ゼリー」。超定番ではありますが、ソフトクリームが一番人気に見えます。飛び抜けた存在のオリジナルブランドはありませんが、平均点は取れている、そんな印象の商材群です。

 

建物の外観は、明らかに“牧舎”デザイン。開業してからの経年劣化でややくすんできていますが、デザイン意図は伝わってきます。

 

「道の駅朝霧高原」と富士山の間には、遮るものは何もありません。富士の原野に忽然と現れる牧舎風商業施設と、バックにそびえる富士山。抜群の富士山ビューポイントにある道の駅です。

 

そろそろ大規模改修を行う時期です。隣接して誕生した「朝霧フードパーク」との相乗効果をもっと出したいところ。ぜひ別々の施設ではなく、一体化した商業施設としてコンセプトを揃えた大規模改修を展開していただきたい。

 

設備的にはバリアフリーのレベルアップ。施設面では、富士山ビューのスポットをもっと充実させる。このあたりがポイントかと思われます。

 

行政エリアが静岡県になるため、とても近い山梨県の富士五湖との連携がありませんが、本栖湖と協業した名産品ブランドの開発なども、本来ならアリだと思います。

 

首都圏のリゾート地として抜群の立地。これからの進化が楽しみな、朝霧高原です。

河津七滝(静岡県河津町2013/10)

(写真はイメージです)

景勝地、河津七滝です。

 

駐車場からのルートも含めて、何か所かアップダウンの坂道を乗り越える必要がありますが、いちおうなんとか車椅子で観光ができます。

 

河津のループ橋から近く、先ずは「河津七滝駐車場」に車を停めます。この駐車場の出入りが鬼門。ちょっと小高いところにあり、健常の方は階段で出入りします。

車椅子の場合は、車が通るルート(車道)を通って出入りするしかありません。ここがちょっときつい傾斜。自走式車椅子で独力だとちょっと厳しいかもしれませんが、介助の方がいれば大丈夫。

そこから川沿いの遊歩道を目指します。遊歩道に入るところがまた傾斜がありますが、こちらはたいしたことはありません。遊歩道に入ればバリアフリーです。

河津七滝

遊歩道から、2~3の滝が眺められます。遊歩道での終着点は初景滝で、伊豆の踊子の像あり。そこから先は車椅子ではちょっと難しい道になります。

 

遊歩道の途中にはお茶屋さんやお土産物屋さんなどがあります。公衆トイレに障害者用トイレも一応はありますが、清潔感などはあまり期待しないでください。設備も最低限のものです。

こちらに観光に来る前に、天城の道の駅か、河津の町にある施設で休憩をしてからきたほうがいいと思います。

 

アップダウンもあり、トイレもいまひとつで、滝も7つは見られないのにお薦めするのは、車椅子で近くまでいける滝はとても珍しいからです。

河津七滝

当たり前ですが一般に滝に行くには、オフロードや階段が必ずあります。車椅子で遠くから眺められる滝はありますが、すぐ滝のそばまでいけるところはまずありません。そういう意味で希少な景勝地です。

 

夏場に行くと遊歩道に入ったところでぐっと涼しくなって、とても気持ちのいいお散歩ができます。湧水もあります。たまには滝をみたい、という車椅子の方にお薦めです。