電動ベッド

身体障害のある人の強い味方、電動ベッドです。

単純な背もたれアップ機能程度のものだと、最近は3万円くらいの低価格品からあります。もちろん高いものは高いですが、介護保険によるレンタル対象にもなるので、リーズナブルに利用できます。布団や通常のベッドで苦戦している人は、現実的なものとして電動ベッドの活用をご検討ください。

 

電動ベッドもどんどん進化しています。動きが多彩です。車椅子ユーザーにお薦めなのは、高さ調節機能付き。自分の移動しやすい高さに調整できる機能です。車椅子の座面の高さに合わせることで、水平にベッドと車椅子を移動できます。つかまり立ちが難しい人には絶対にお薦めです。介助の人も楽ですよ。

 

ベッド自体の動きが細かく制御出来ます。背中と膝と寝る全体部分が、それも左右別々に動くものがあります。更には、頭部や足の部分だけを、独立して動かせるものもあります。ベッド全体が思うままに、極端にいえば「ぐにゃぐにゃ」に動きます。メイン部のモーターが4つあるベッドが、現在の最高ランクのようですが、きっと5モーター6モーターと、「思うまま度合い」がこの先も向上していくのでしょう。

電動ベッド

寝たきりの人に朗報です。もっとも恐ろしい「褥瘡(じゅくそう)」を予防してくれる、自動で寝返りに近い動きを定期的にしてくれる電動ベッドがあります。このベッドを使用して、褥瘡になりかけていた部位が綺麗になった寝たきりの高齢者を知っています。効果あります。

介助の人も、定期的な寝返りの補助、まくらやタオルをあてて向きを変えて、などを定期的にするのは大変です。お困りの方、自動寝返り機能付きの電動ベッド、お試しください。

 

サイドレールやテーブルなどの付属品も、豊富な品ぞろえ有り。使用者の障害に応じて選びましょう。

腕の力を使って「エイヤッ」と起き上がる人や車椅子に移動する人の場合、丈夫な手すりを選んで下さい。手すり機能兼用のサイドレールもあります。食事や薬の服用もベッドの上、という人にはテーブルが便利です。高さ調節機能付きで、キャスターで簡単に移動できるものが主流です。

 

一昔前、電動ベッドはたいへんな高級贅沢品でした。ついこの前まで、病院の特別室でも、手動でぐるぐるハンドルを回して背もたれだけが動くようなレベルのベッドであったと思います。

時代は変わり、ベッドは進化しました。ケースバイケースですが、各種の助成や補助も受けられます。

 

自宅での生活にお困りの障害のある人とご家族、使うと便利な電動ベッドのご活用をご検討ください。

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電動歯ブラシ

重度障害のある人への介護の悩み、口腔ケア。電動歯ブラシは効果があります。

 

自分では「グチュグチュペッ」の口腔ケアが出来ないレベルの、障害としては重度クラスの人への使用を前提にした、電動歯ブラシの選び方と使用方法をご紹介します。

ただし、嚥下障害がひどく、誤嚥リスクが高い人は、電動歯ブラシは無理です。スポンジブラシなどのご使用をお薦めします。

 

電動歯ブラシの種類は多彩です。回転タイプ、横揺れタイプ、縦揺れタイプ、振動タイプ、音波タイプなどがあります。

どれが悪いということではありませんが、「グチュグチュペッ」が出来ないレベルの人は、一般の研磨剤の入った歯磨き粉が利用できませんので、歯ブラシだけの口腔洗浄になります。

そういう観点からいうと、もっとも洗浄力や研磨力が高いのは、昔ながらの回転タイプです。本稿では、もっとも磨けるという意味で、回転タイプの利用を例に、選び方と使用方法のご紹介をします。

電動歯ブラシ

値段はピンキリです。高いものを推奨するのも気がひけますが、やはり1万円クラスの電動歯ブラシが、障害のある人にも使いやすい機能と性能が備わっています。

 

必須機能は、強く当てすぎたときには回転が停まる機能です。間違った磨き過ぎは、歯と歯茎を傷めます。自動停止機能がついた歯ブラシを選びましょう。

 

上位機種になると、やや強いだけで、アラームがでるタイプがあります。また、ちょっと高い歯ブラシの方が、軽く当てるだけで十分な洗浄力、研磨力があるようです。

 

歯ブラシ部分は、選択可能であれば、最初は小さめのブラシを選びましょう。小は大を兼ねます。大人しく大きく口を開けてくれる、歯磨きに協力的な人の介護であれば、レギュラー―サイズでも十分です。

 

使用方法です。歯ブラシ部は使い捨てではないので、使用前にしっかりもう一度洗浄しましょう。水を入れたコップの中で、10秒くらい回転させ、その後水で洗い流すのが良いようです。部材がプラスチィックなので、あまり熱い熱湯消毒のようなことは、やり過ぎです。

 

唇などに間違って当てないように、口内に入れてから回転させます。回転部をしっかり一本一本の歯の裏表にあてます。歯ブラシを動かしたくなりますが、基本はジッと当てです。一本3秒、優しくしっかり当てるのが目標です。全部の歯をしっかりやって、3分から4分くらいのイメージです。

 

介護の対象の人が、3分間我慢できるかです。出来る人なら楽です。毎日のことなので慣れてもらいましょう。

 

協力的な人ではない場合、上歯の横のあたりが、ブラシをあて難いはずです。歯ブラシの向きをいろいろ変えるのがコツです。角度を変えて口内に歯ブラシを当ててください。

 

どうしても当たらない部分があれば、ヘッドの小さめの手動歯ブラシを併用して、磨き残しの無いように、頑張ります。

 

使用後は、また綺麗にブラシ部を洗浄します。ほっておくと菌が繁殖するので、しっかり水洗いを行いましょう。ブラシは横に広がってきたら交換します。

 

電動歯ブラシを上手に使えば、オール手動歯磨きよりも、すっと綺麗に楽に、障害のある人の口腔ケアができます。道具は有効に使いましょう。

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布団状態まで下がる、スーパー低床介護ベッド

重度障害の介護の現場では、健常の世界では想像できない現実が起こります。

 

重度の認知症の患者さんの介護ニーズから生まれたのが、スーパー低床介護ベッドです。介護の作業をするときは高くして作業性を上げ、お休みのときは低くして落下事故を防ぐベッド。このニーズ、認知症以外の障害のある人の介護にもあります。

布団状態まで下がる、スーパー低床介護ベッド

落ちないで上手にベッドに寝る。健常の世界では当たり前のことですが、よく考えてみると、知性や反射神経などの総合的な能力によって実現できる、なかなか難しいことなのかもしれません。もちろん重度障害の人でも上手にベッドを利用できる人はいます。そして、そうではない人もいます。

 

そこで落下を恐れて布団で寝る生活を目指すと、介護が重労働になります。着替え、オムツ交換、寝かせる、起こす。これを床面で行うと大変です。そこで活躍するのが低床ベッドです。畳文化のある日本ならではの発想と言えるでしょう。

 

畳の部屋がよく似合うベッドです。病院の病室だとどうでしょう。ちょっと違和感があるかもしれません。高さは最低が5cm、最高が60cmの上下可動式。通常の電動ベッドのように、背もたれも動かせます。

 

アイディア商品です。高低調整がこれだけできれば、車椅子からの横移動も便利でしょう。お部屋用のポータブルトイレへの横移動もやりやすそうです。介護者にとって上下の動きは鬼門です。無理をする分、介護される人も痛かったりすることがあるでしょう。介護の作業台兼横移動の中継ポイントになるベッド、そういう利用方法でしょうか。

 

ベッドが布団になる、発想の転換です。こういう発明、好きです。高度な先端IT技術を駆使しなくても、実際の生活で苦労する局面を打破する画期的な製品やサービスが、小さなアイディアから生まれる可能性があります。

苦労している皆さん、知恵を出し合いましょう。