東京都障害者総合スポーツセンター(東京都北区2018/11)

~2018年7月に、屋内施設がリニューアルオープンしました~

 

○一棟を増築

長い期間工事を行ってきた屋内施設が、リニューアルオープンしました。北特別支援学校側の正面入り口から見て奥の方向に、屋内施設棟を増築。元はテニスコートや駐車場があったエリアが増築エリアです。旧棟と増築した新棟は屋内でつながっています。施設の主な変更点を紹介します。

東京都障害者総合スポーツセンター

○新棟1Fは屋内駐車場

旧棟正面の駐車スペースはそのままです。プール棟横の駐車場は、2018年現在閉鎖されています。

新しく誕生した駐車場は、増築した新棟の1F奥側。1Fの約半分が平置き駐車場になりました。上は2Fなので、屋根付き駐車場です。一般的な駐車場のように障害者用駐車区画の設定があります。屋内駐車所からエントランスまで細い庇があるので、小雨程度なら濡れずに移動できます。

東京都障害者総合スポーツセンター

○屋内洋弓場が誕生

新棟の2Fに「洋弓場」ができました。70mまでのシューティングが可能な本格的な施設です。利用には認定書の取得が必要です。

 

○多目的室を新設

新棟の1Fには「多目的室」を新設。ボッチャやフロアバレーなどの障害者スポーツでの利用が想定された施設です。

東京都障害者総合スポーツセンター

○トイレが大改修

新棟には障害者用トイレが多数設置されました。また旧棟のトイレも大改修されて、数も増え、設備も良くなりました。

東京都障害者総合スポーツセンター

○既存施設もリフォーム実施

元々ある体育館、プール、卓球室などの各施設もリフォームされました。綺麗になっただけではなく、更衣室のリニューアルなど、使い勝手もよくなっています。

 

○そのままの施設もあり

全体的に壁の塗り直しなどは行っていますが、正面入口やロビー、レストランなどは、あまり変わっていません。

東京都障害者総合スポーツセンター

○屋外施設は改修中

屋外のグランドは2018年現在、大改修中です。完成は2019年の予定です。

 

 

東京都障害者総合スポーツセンターは、障害者手帳を有する人のためのスポーツ施設です。リニューアルした屋内施設は、以前よりも快適に利用できます。

 

 

 

※以下は2013年時点の状況を紹介した記事です

 

障害者がスポーツを楽しむための施設です。基本的にスポーツ施設は無料で利用できます。宿泊施設もあります。こちらは障害者と介護者は一泊1500円です。

 

まずはアクセスのご紹介。駐車場はあります。施設入口正面の10台くらいある駐車場がもっとも近くかつ幅も広い駐車場。ただ、満車の確立は高い場所です。

 

敷地入口近くのプール脇の駐車場には、運転者が車椅子の方専用スペースが6台分くらいあります。ここも幅広い駐車スペースです。

東京都障害者スポーツセンター

施設の奥側の駐車場は、通常のスペースの区画しかありません。混んでいる時の最後の手段は、併設されている「都立北療育医療センター」の裏手の駐車場です。ここまで回れば駐車はできます。

 

送迎バスがあります。車椅子対応。スポーツセンターと王子駅をピストンするコースと西巣鴨経由池袋をピストンするコースの2系統があります。30分から90分に一本くらいのダイヤ。多くの方が利用されていますが、立ちがでるほどの混み方は見かけたことがありません。

 

施設の利用時間は9時から20時まで、結構遅くまで営業しています。休館は原則水曜日と年末年始です。HPなどでご確認ください。

 

利用方法です。初回に各種手帳を提示して利用証の交付を受けてください。次回からは利用証の提示でOKです。

 

施設は、体育館、卓球室、トレーニング室が屋内系、広くてトラックなどもある本格的な運動場、アーチェリー場、テニスコートが屋外系、そして室温、水温ともに高め設定のインドア温水プールがあります。お好きな種目に挑戦してください。

 

個人利用の他、一定のルールはありますが事前予約で団体利用などもできます(設備によります)。また、各種のお教室やボランチティア団体主催のイベントなどもいろいろ開催されています。ドクターによる相談会などもあります。スポーツ指導員やボランティアのための講習会もあります。

 

お部屋の貸し出しもしてくれます。よく趣味のサークルや地域の仲間の会などを見かけます。

 

ちょっと変わった企画として、重度障害者専用のプールの時間帯が設定されています。奇数の週(第一と第三と第五)土曜日の12時からの50分間(通常は昼休みの休憩時間になります)、「波の立たないプール時間」になります。刺激に弱い方も、この時間帯なら静かにノンビリとプールを利用できます。

 

プールは付き添いの方(原則1名)と一緒に入れます。体育館の利用も、混んでいなければ付き添いの方もOKです。

 

トイレや更衣室は、当然バリアフリーです。家族で使える(異性介護)更衣室、シャワーコーナーなどもあります。

ただ、昭和59年にできた施設なので、基本は古い設計。何度も手を入れて改修してきています。

2012年から2013年にかけても、エレベーターの交換など大規模なメンテナンスが行われました。結果、全般的に古臭いですが、施設全域バリアフリー面は何とかなっています。

 

スタッフの方、ボランティアの方が熱心に運営に参加してくれています。食堂もあります。定食で500円くらいからです。

東京都障害者スポーツセンター

一度だけ、プールを利用中に心臓発作をおこした方がでた場面に遭遇したことがあります。

プールサイドの監視員の方が即刻飛び込んで、スタッフの方数人で引き上げ、人工呼吸から電機ショック療法と応急措置を実施。日頃の訓練ができていると感心しました。

 

利用者はけっして中途障害の方だけではありません。様々な障害を抱える方が利用されています。

脳性まひの方でも、びっくりするくらい卓球が上手な方もよくみかけます。

休日など、長時間この施設で過ごされる方も、多いように見受けられます。

お近くでいける方は、先ず見学でもいかがでしょうか。

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藝大アーツスペシャル2017「障がいとアーツ」(東京都台東区2017/12)

~藝大フィル本気の「白鳥の湖」は大迫力、作品展もより充実した無料イベント~

 

・揮毫は「光」

恒例となった「藝大アーツ」。2017年は12月2日と3日の開催。会場はいつもの藝大奏楽堂です。

金澤翔子さんの揮毫は「光」。ゲストに夢枕獏氏が登場。タイから盲目の「ケーン」奏者が来日。2017年も盛会でした。

藝大アーツ・スペシャル2017「障がいとアーツ」

・コーラスは「ハレルヤ」

今年も八王子特別支援学校の生徒がコーラスに挑戦。昨年は「第九」。今年は「ハレルヤ」に挑戦。舞台裏でスタンバイする生徒たちの近くにいましたが、皆やや緊張気味。でも本番のステージでは大きな口を開けて頑張りました。

 

・鼓笛隊は「ラデツキー行進曲」

筑波大学附属聴覚特別支援学校の生徒たちは、昨年に引き続き「ラデツキー行進曲」に挑戦。精鋭5人の鼓笛隊です。タブレットの表示が鼓笛の合図。とても上手に太鼓を叩けました。

 

・ステージで聴くのは「白鳥の湖」

障害のある人や子どもたちがステージに上がって聴く曲は「白鳥の湖」。指揮の田中先生が「いろいろな楽器が派手になりますが、本気で行きます」と宣言。確かに大迫力。途中で泣き出す子も。でも他では出来ない貴重な経験です。

藝大アーツ・スペシャル2017「障がいとアーツ」

・アート作品が会場中に展示

絵画、工芸など障害のあるひとのアート作品の展示もあります。昨年までよりも多彩なジャンルの作品が開場中に展示。台東区の小学生校特別支援学級の生徒の作品などが中心。力作が目立ちます。

藝大アーツ・スペシャル2017「障がいとアーツ」

「障がいとアーツ」は無料のイベント。主催の藝大の皆さん、ボランティアの皆さん、後援企業により支えられています。2018も開催予定。車椅子で上野藝大にお出かけください。

東京藝大構内「トーキョー・ブリュット展」(東京都台東区2015/12)

~都内三カ所で開催される、障害のある人によるアート作品の展覧会~

 

東京藝大構内「アーツ&サイエンスラボ」という建物の1F会場で開催された「トーキョー・ブリュット展」。プロの作品から一般公募の作品まで、様々な障害を持つ人のアート作品の展覧会です。本会場の開催は2015年12月1日から12月6日。入場無料のイベントです。

 

会場は奏楽堂のあるほうの上野の藝大キャンパス。キャンパスの正面入口から入ると右手に向かいます。

キャンパス内のやや傾斜のある路を進みますが、車椅子での通行は十分に可能。会場は1Fのワンフロア。会場入り口及び場内はフラットなので、車椅子での鑑賞に問題はありません。

 

全体で30坪程度の会場です。それほど広くはないので、混みあうとやや車椅子では苦戦する可能性はあります。混雑がそれほど長時間続くこともないでしょうから、車椅子での鑑賞は、空いているタイミングをみて会場内に入りましょう。

 

会場いっぱいに展示されている作品たち。会場入り口からみて、右側の約半分は著作権の問題で写真撮影不可。左側の半分は撮影可。作品の背後の壁面の色が撮影不可作品とそれ以外で色違いになっていて、著作権の在り方が解り易く表現されています。

東京藝大構内「トーキョー・ブリュット展」

著作権を主張する撮影不可の作品は、さすがに芸術としての迫力が違います。よくぞこれほど根気がいる作業をした、と感心する作品。こういう見方ができるのか、と驚く作品。そういうような、精神や知的な障害との関係を全く感じさせないモダンアート作品。様々です。

 

撮影フリーの作品は、みな作者の勢いや感性をストレートに感じさせるアート群。絵画、彫像系、立体アートものなどが並びます。施設や学校、お教室などでの製作風景が目に浮かぶよう。いずれの作品も、得意な表現手法で関心のあるテーマを表現していると思われます。粗削りなアートの魅力を堪能しましょう。

 

「ブリュット」はフランス語で「生のまま」「加工されていない」「磨かれていない」などの意味をもつ言葉だそうです。東京及び近隣県の福祉施設や病院などで生れたアートを、今回は都内三カ所で展示。「都立中央図書館」では2015年11月28日から12月9日。「なかのZERO」では2016年2月17日から2月21日の開催。それぞれの会場で、展示作品は替わるそうです。

 

約20の福祉関係団体が参加。主催は社会福祉法人「愛成会」さん。その活動は終戦年1945年にまでさかのぼる歴史ある法人です。

東京藝大構内「トーキョー・ブリュット展」

「トーキョー・ブリュット・プロジェクト」は厚生労働省の「障害者の芸術活動支援モデル事業」に認定されています。展覧会などを企画するだけではなく、芸術活動を望む障害者の相談にのる。障害者アーティストを発掘する。また関わる人材を育成する。障害者の著作権保護活動も行うプロジェクトです。

 

その発表の為のイベントがこの「トーキョー・ブリュット展」。まだまだ一般的な知名度はありませんが、とても頑張っているプロジェクトです。

 

障害のある人、特に精神や知的な面で障害のある人が、芸術で自分を表現して評価される。さらには、仕事として成立して収入も得られる。それによって生活が自立安定する。こういうことになれば素晴らしいことです。

 

先ずはアートに興味のある障害のある人にとって、教育を受けて活動をする場があり、そして発表する機会があること。こういう社会を実現したいものです。

 

「トーキョー・ブリュット・プロジェクト」を応援しましょう。