知的障害 判定の現場

知的障害 判定の現場

知的障害 判定の現場

知的障害者の手帳、例えば東京都の場合は「愛の手帳」とよばれている障害の等級がある手帳です。知的障害の判定は実に難しい。

 

パラリンピックは、原則は身体障害者の祭典で、知的障害だけしか障害がない人の参加種目はありません。以前はあったのですが、とある国のバスケットボールチームのメンバー全員が自称知的障害者で滅茶苦茶に強かったことなどがあり、原則身体障害者の大会に変わっていった変遷があります。

 

東京都「愛の手帳」の場合の判定基準です。軽度の級からご紹介します。

 

・4級・・・知能指数(IQ)がおおむね50から75で、簡単な社会生活の決まりに従って行動することが可能。日常会話はできるが、抽象的な思考が不得手で、こみいった話は難しい。

 

・3級・・・知能指数(IQ)がおおむね35から49で、何らかの援助のもとに社会生活が可能。具体的な事柄についての理解や簡単な日常会話はできるが、日常生活では声かけなどの配慮が必要。

 

・2級・・・知能指数(IQ)がおおむね20から34で、社会生活をするには、個別的な援助が必要。ごく身近なことについては、身振りや2語文程度の短い言葉で自ら表現することができる。

 

・1級・・・知能指数(IQ)がおおむね19以下で、生活全般にわたり常時個別的な援助が必要。言葉でのやり取りやごく身近なことについての理解も難しく、意思表示はごく簡単なものに限られる。

 

判定は都道府県レベルの行政指定の判定所で、担当官により行われます。障害が重く、判定所に行くことが困難な重度障害の人には、担当官が自宅に行く巡回判定制度もあります。

 

判定は家族同伴が原則です。生まれてからの経過、現在の状況などが諮問されます。テストを受けることが出きるレベルの人であれば、いわゆるIQテストも実施されます。担当官による本人への諮問も行われます。それらを総合的に判断して、等級が判断されます。

 

これらは18歳以上の基準で、子どもの場合は年齢に応じてやや違う基準があるそうです。

 

実際に知っている事例として、小学1年の重度知的障害の子どもの判定ケースです。

 

判定面接の間、いっさいコミュニケーションは成立せずに、ただずっとギャーギャーいっていましたが、判定は2級。担当官の見解は「ここが嫌いな場所だという理解は出来ている、それさえ出来ない子どもだと1級」だそうです。こうなると基準も面白いですね。

 

昔は自分の子どもに障害者レッテルを貼ることになる手帳の申請に、消極的な家族が多かったのですが、近年はそうでもないようです。

 

障害者雇用が義務化となり、手帳があれば一流企業に就職できるのが魅力のようです。

特別支援学校の就業技術科の生徒の中には、本当に手帳持っているの、という印象の普通な感じの子もいます。

 

知的障害の判定は難しい。正しい運用が出来るように、議論を重ねていきましょう。