障害のある子の父親は二極端

 

結婚した、子どもが出来た、子どもが生まれた、その子に重度の障害があった。

 

そういう状況になってから、母親になった女性はほとんど個人別のブレは感じませんが、父親になった男性は、「のめり込む」か「引く」かの二極端に分かれる場合が多いように思えます。

 

あくまで個人の経験の範囲でのことです。

 

検証されたデータに基づく話しではありませんが、障害のある子のいるご家庭は、離婚確率が高いと思います。そうではなくても離婚するカップルは多いのですが、障害のある子の誕生から10年以内に離婚までいってしまうご夫婦は、やはり多いように思えます。

 

それぞれの深い原因は解りませんが、表面的な現象をみていると、「引く」タイプの父親の場合に、そういう傾向があります。

障害のある子の父親は二極端

障害のある人の親とお会いする機会は、その種のイベント、サークル活動、施設、学校、病院などです。

 

日常的には圧倒的に母親とお会いするケースが多いのが一般的です。こういう機会に父親もよく見かける、あるいは交代で父親だけで子どもを連れてくることがある、こういう父親は解りやすい「のめり込み」タイプです。

 

日中は一生懸命仕事をしているので、そういう機会には参加できないが、家庭内ではのめり込んでいる、こういうタイプは、本人はめったに見かけないので、母親の会話から状況を想像します。「早く帰れたときは、パパがお風呂にいれてくれる」こういう話があると安心です。

 

「引く」タイプの父親。

子どもと一緒にいるのを見たことが無い、母親からも何の話も聞かない、これが一番危険な感じです。母親から「パパはなにもしない」と愚痴が聞かれるようだと、まだ大丈夫。今まで運動会には来ていたのに、ある年から来なくなった、それに対する母親のコメントも聞いたことが無い、こういうパターンも危険です。

 

男性の父性本能というのでしょうか、子どもに対する愛は、母性本能ほどはっきりしていないのでしょう。明らかに障害のある子との関わりを否定している父親、そういう子どもの存在自体を否定したい気持ちが強い父親、残念ながら実際に知っています。

 

そういう人はどういう子どもでも、そうなのかもしれません。障害のある子の場合、母親がかかりっきりになる場合が多いので、余計に父親の「引き」が目立つのかもしれません。

 

ものごと、白か黒かの取捨選択を決めつけることはよくないことが多いですが、「のめり込む」と「引く」では、「引き過ぎ」は絶対によくありません。たとえパートナーへの愛情が無くなったとしても、子どもに対しては父親としての責任があります。子どものハンディキャップが重いほど、父親の責任も重いはずです。

 

残念ながら離婚に至り、母子家庭となった障害のある子が大勢います。母親はそれを望んだかもしれませんが、子どもにとっては関係のないこと。あくまで当事者の問題であり、他人が介入できないことですが、社会的な弱者である障害のある子の家庭が、円満であることを祈りたいと思います。