重度障害のある高齢者が入院できる病院

生まれつきの重度障害がある人が高齢になった、高齢になって重度の身体障害になった、いずれの場合も同じですが、重度障害と高齢の2つの悩みをもつ人が入院できる病院についてのご紹介です。

 

現在の日本の医療行政の基本方針は「在宅」です。老人ホームがわりに病院を利用することは、様々な制度制約により出来ないように仕組まれています。

重度障害のある高齢者が入院できる病院

重度障害のある高齢者でも、例えば肺炎を起こして高熱が出た、などの場合は、救急車が来てくれて普通の病院に入院できます。入院して治療が進み、症状が緩和安定して特別な医療行為が不要になりと、退院させられます。自分では全く動けない寝たきり状態でも、点滴でしか水分栄養補給が出来ない状態でも、様態が安定すると退院です。これが今の日本の現実です。

 

老人ホーム的な施設の現制度上での区分をざっくり整理します。

お金持ちの人が入る有料老人ホーム。これはお金次第でいろいろなタイプがあります。さて、普通の人が選択できる老人ホームの話です。

 

特別養護老人ホーム、通称「特養」。

施設によって、利用者の収入によって、入居条件や料金は様々ですが、おおよそ月額10万円程度の場合が多いようです。よく“100人待ち”といわれるのがこの特養です。地域にもよりますが、なかなか入れない施設。

 

本当に緊急性がある人のために、自治体が入居待ちの解消を狙って打っている施策が遠隔地との契約です。ちょっと離れた市の施設に、○○市枠で5人、などの契約をしています。自宅の近くに人気が集中するので、こういう枠は空いていることが多いようです。

受け入れ可能な医療ケアのレベルは施設によりまちまちで、重度障害が理由で入れない場合もあります。

重度障害のある高齢者が入院できる病院

介護老人保健施設、通称「老健」。

3か月程度の期間限定で入院し、在宅を目指す施設です。医療ケアやリハビリがメインの施設なので、レクリエーションなどの娯楽は充実していません。こちらもケースにより料金は幅がありますが、医療費込みで月額20万円くらいのイメージです。このタイプの病院は、受け入れ側の審査があります。徘徊や暴力の危険がある患者は、拒否されることがあるそうです。

 

介護療養型医療施設、通称「療養病床」。

寝たきりなど重度の人が長期に入院できるタイプの病院です。なんとなく「老人病院」という言われ方もします。医療行政方針に合わないため、平成29年度で制度的には廃止になります。現在でも数は減少しています。

 

重度障害のある高齢者が選択できる施設タイプは以上です。

あまり明るい未来ではありません。

 

しかし考えてみると、人生最後の直前まで元気ピンピンの人は極めて稀で、最後の手前のどこからかは障害を持つ人になるのが普通です。最後はみんな身体障害者、といってもいいのかもしれません。

 

障害のある子どもの将来を悲観して悩んでいる人、人間最後はみんな障害を持ちます。必要以上の気苦労はせずに、どんと構えて人生を楽しみましょう。