大漁亭九十九里(千葉県九十九里町2015/04)

大漁亭九十九里

 

~現状のバリアフリーレベルは中途半端です、食事、宿泊、シャワーハウスのある施設~

 

九十九里といえば「いわし」と「はまぐり」。浜焼きやいわしフライなどが名物です。この大漁亭さんも浜焼き、いわし天丼、はまぐりラーメンなどが看板メニュー。九十九里ブランドの飲食店です。駐車場に入ると、店前の障害者用駐車スペースが目に入りますが、完全バリアフリータイプの施設ではありません。詳細をレポートします。

 

古い施設を表面的にリニューアルした店舗です。店前に障害者用駐車スペースが3台分ありますが、この場所のすぐそばにあるドアは、出入り口ではありません。少し回り込んだ場所に出入り口があります。

出入り口に段差はありません。ただし、第一ドアは手動方式で、一人車椅子では開け閉めが難しいタイプのドア。介助者に助けていただきましょう。第二ドアはワイド設計の自動ドアです。ご安心ください。

 

店内の床面はフラット。各テーブルに、浜焼き用のガスコンロが置いてあります。椅子が長椅子の席もあるので、車椅子ユーザーは利用し易い席を選んでください。席を選びようがない混雑状態であったとしても、店内はスペースに余裕があり、長椅子は動かせるので、どうにかなると思います。

内装は“大漁”がモチーフ。今回は、いわしたたき丼、いわし天丼、はまぐりラーメンなどをいただきました。いずれも1000円未満のお食事メニュー。お手頃価格です。

大漁亭九十九里

さて、トイレです。店内のトイレは車椅子ではつかえません。障害者用トイレは店外にあります。店の裏側の敷地内に、ジャワ―ハウス用の一戸建て方式のトイレがあり、そこに障害者用トイレが併設。ただしトイレの質としては「下」。広さは並みレベルですが、設備の質や清潔感は期待しないでください。

できればここのトイレはあてにせず、あくまで緊急用としてご利用いただくほうがいいでしょう。ちなみに、近隣で自由に利用できる並みレベル以上の障害者用トイレがあるのは「国民宿舎サンライズ九十九里」です。

 

宿泊施設が併設されているそうですが、今回は現地現場を確認することができませんでした。シャワー施設は、海遊び用の施設です。5分○○円、という料金体系のようです。残念ながらバリアフリー設計ではありません。もっとも、そういうニーズもあまりなのでしょうが。

 

九十九里の海岸エリアは、「国民宿舎サンライズ九十九里」以外に、バリアフリーと呼べる施設がありません。「道の駅オライはすぬま」でさえ、実際には車椅子では利用し難い、バリアフリー度の低い施設です。

 

その中でこちらの「大漁亭」は、もう一工夫でバリアフリーになる可能性を秘めています。課題は、出入り口の第一ドアの改装とトイレの改修です。どちらも、それほどの費用をかけなくても出来ることだと思います。

 

ドアは自動ドア化がコスト的に難しいなら、引き戸形式の手動ドアに変えるだけでも大丈夫。トイレは便器を交感して、あとはペンキを塗り直すだけでもいいでしょう。お店の中のテーブル席は、運用の工夫レベルで車椅子対応箇所を増やせます。きっと足の悪いお年寄りのお客様も多いと思われます。

 

バリアフリーにして困る人はいません。せっかく店内外にスペース的に余裕があるのですから、もう一押し、バリアフリーを進めてください。期待しています。