大宮女神社(京都府京丹後市2016/09)

大宮女神社

~歴史が古すぎて草創は不明です、弥生時代から祭祀の場であったといわる最古の神社~

 

「おおみやめ」神社と読みます。一般的な知名度は高くありませんが、とにかく古くからある神社です。

 

無料駐車場完備で、参道は車椅子で通行可能。特別なバリアフリー対策があるわけではありませんが、車椅子での参拝は概ね可能です。

ただし、参拝所は段差の上。車椅子では段の下からの参拝になります。

大宮女神社

境内から、弥生時代と推定される遺構や土器などが、発掘されています。この地は古代の大丹波国の中心地、祭祀の場であったと考えられています。

大丹波国とは、大和朝廷が国家統一をする前にこの地に栄えていた豪族の国。古代天皇家の国と解されています。

弥生時代からの神社。こんな神社は他にあるのでしょうか。

 

出土された弥生式土器は、実用には耐えない粗製なものがほとんど。そのため、宗教的な儀式にもちいられたモノという解釈がなされています。

 

6世紀に大和朝廷に征服された後は、天照大神に仕える八神の一柱、大宮女神を祀った神社になったとされ、現在の名称もこれが基になっているといわれています。

 

また、遅くとも平安時代のモノといわれる神像が二体あり、朝鮮からの渡来人の様相をしています。

 

中世には、壮大な荘園を持つ宗教的な権力母体として栄えた記録が。豊かな経済状況を背景に、宗教儀式も盛大に行われていた記録もあるそうです。

 

江戸の元禄時代には、最初の神殿が建てられた記録があり、現在のような神社様式が確立されたようです。

 

明治期には正式に神社として国家認定。神社の格式としては「府社」の位置づけです。

 

現存する石燈籠二基は国の重要文化財、旧本殿一棟が町の指定文化財、境内そのものが県の指定史跡となっています。

大宮女神社

有史以前からの歴史がある神社。大変な神社なのですが、全く観光地化はされていません。地元の人の信仰の対象の社。境内にも、その歴史の物凄さを誇示するような、目立つ案内は全くありません。

本殿の裏手は「禁足の杜」とされ、現在でも何人たりとも立ち入りが禁止されています。謎だらけの神社です。

 

そもそも古代日本の歴史そのものが、まだまだ解明されていません。近年出雲大社の遺構などが発掘され、現在でも新しい学説が誕生している最中。この大丹波の国の歴史も、はっきりと解っているわけではありません。

ひょっとすると「禁足の杜」の下には、日本史の常識を揺るがすような遺構が眠っているのかも。古代への神秘的なロマンを感じる、とてつもない歴史のある神社です。

 

何かの発見によって、いつブレイクするか解りません。今なら車椅子で余裕の参拝できる静かな社。

 

今のうちです。日本最古かもしれない、歴史が不明な神社に参拝に行きましょう。