琵琶湖博物館(滋賀県草津市2016/09)

~福祉施設からの来場者多数、リニューアルしてバリアフリーが進んだ博物館~

 

開館20年。2016年7月に大規模リニューアルオープンした「琵琶湖博物館」。車椅子で展示を見学しやすい、バリアフリー博物館です。

 

エントランス前には屋根付障害者用駐車区画を完備。館内の段差はスロープ及びエレベーターでバリアフリー対応。入館料は障害者本人と介助者1名は無料に減免されます。

 

このような施設ですから、福祉施設からの来場者が目立ちます。

今回は日曜日の午後に行きましたが、合計10台以上は停められるエントランス前にある障害者用駐車スペースは満車。あきらめて一般駐車場に回りました。

 

一般駐車場にも障害者用駐車区画は豊富に用意されていますが、琵琶湖畔の一般駐車場から博物館エントランスまでは、ところどころゴツゴツもある100mほどのややきつい傾斜の上り坂。これが頑張れる車椅子利用者なら、一般駐車場の利用も可能です。

 

帰るときも、エントランス前の障害者用駐車スペースは満車でした。なかなか競争が激しい駐車スペースです。

 

館内には車椅子利用の見学者が多数。今回訪問時は、高齢者福祉施設からの来場者が多く、ほとんどの人が車椅子で介助者とマンツーマンでの来場です。

 

高齢者と中学生以下の子どもは入館無料。ベビーカーの来場者も多数。館内は高齢者と子どもが大勢いる状況ですが、それでもそれほど車椅子での見学に不便はありませんでした。上手に動線とアイポイントが計算されています。

 

リニューアルにより誕生した“日本初”とうたわれるのが琵琶湖の水中にいるような「淡水魚の水中トンネル」。特殊な音響装置をもちいて、琵琶湖の水中の音も楽しむことが出来ます。

水中トンネルは、HPやパンフでみると大きく映っていますが、実際には歩いて5~6歩の長さのトンネル。混み合う時に車椅子で長居をすると、他のお客さんに迷惑になりそうです。ただ、そういう気を遣うポイントはここだけ。ご安心ください。

 

博物館の1Fが、水族館的な展示です。水中トンネルの先は、琵琶湖の水中生物を中心にした展示解説が並びます。

 

“関西発”とうたわれるのが「バイカルアザラシ」の展示。福岡の水族館などから3頭のバイカルアザラシがやってきました。

 

ユニークなのは、琵琶湖産の魚介類の販売をしている、昔の魚屋さんの疑似展示。食べられる琵琶湖の魚の展示コーナーです。「鮒寿司」の“匂い”を体験できる展示もあります。

 

2Fの展示は琵琶湖周辺の動植物の展示から。ヨシ原の再現や象の骨の化石と多彩な展示です。

 

後半部は文化史展示となり、昭和初期の電機製品や、往年の雑誌の表紙の展示などがあります。

昔の家屋の再現展示があり、座敷にあがることが出来ますが、ここは当然段差あり。車椅子では座敷に上がれません。

琵琶湖博物館

建物中央部には1F・2F吹き抜けの琵琶湖ビューの大きな窓があり、インドアから雄大な景観が楽しめます。

 

障害者用トイレは複数箇所あり。ただ、2か所ほど覗いたところ、やや狭く使いにくい設計。障害者用トイレは20年前の設計のママのようです。まだ他にもトイレはあるようなので、全てがそうとは申し上げられませんが。

 

展示内容はまさに「琵琶湖博物館」。琵琶湖に関する、あらゆることを科学的に展示しています。

場所は琵琶湖の湖畔。琵琶湖を眺めながら、琵琶湖の勉強をする博物館です。

 

リニューアルしたとはいえ、スロープなど、やや付け焼刃的なバリアフリー対応は残っています。

一般駐車場からのアクセスルートは、車椅子では快適ではありません。

それでも、メインの展示室内は車椅子で快適な展示です。

 

総じていえば、車椅子でのお出かけにお薦めの施設です。ただし雨天の屋根付き駐車場の利用は、競争が激しいと思ってお出かけください。