妻沼聖天山歓喜院(埼玉県熊谷市2015/04)

妻沼聖天山歓喜院

 

~ガタガタゴトゴトながら車椅子でも何とかなります、熊谷市初の国宝となった名刹~

妻沼聖天山歓喜院

この名刹は「めぬま しょうでんざん かんぎいん」と読みます。

 

本殿は国宝。別名は「埼玉日光」。日光東照宮の装飾彫刻をイメージしてください。

特別なバリアフリーへの配慮があるわけではありませんが、車椅子でもギリギリなんとか参詣でき、障害者用トイレもあります。

 

広い敷地をもつ名刹です。車椅子で境内全体をすべて回るのは大変、またそれほどの価値もないかもしれません。本殿周辺に絞った参詣でいいのではないでしょうか。

 

無料駐車場が複数箇所あります。混むときは混むのでしょうが、今回訪問時は、桜が満開でとても美しい境内でしたが、駐車場はどこもガラガラでした。本殿を中心に見た場合、中門から県道を渡ったところ駐車場が最寄です。

 

この最寄駐車場は舗装路面が荒れ、デコボコが目立ちました。本坊よりの駐車場ほうが、路面は綺麗です。車椅子ユーザーはお好みで駐車場を選んでください。

 

熊谷市が広告宣伝に力を入れている観光名所ですが、まだまだバリアフリー化までには手が回っていません。車椅子でも通行しやすい歩道があるわけではなく、デコボコした舗装路を通り、段差を避けてオフロードの門の脇を通り、やっとのことで本殿エリアに到着します。ただし車椅子では無理な決定的なバリアはありません。気合と根性で乗り切れます。

 

本殿内部の拝観は有料です。お一人700円。障害者割引はありません。もっとも古刹の内部なので、車椅子での拝観はもともと無理。車椅子ユーザーは、本殿の正面の無料ゾーンから拝観しましょう。それでも一見の価値はあります。

有料ゾーンの目玉は、左甚五郎作の「猿を救う鷲」。これ以外にも見ものがある本堂側面の彫刻物なら、車椅子でも拝観できます。

 

本殿前の「仁王門」。一対の仁王像が中にあります。口を開けた仁王と閉じた仁王。立派な金剛力士像です。仁王門の側に、石造りの“そろばん”のような設置物があります。“お百度参り”用のお参り回数をカウントする道具だと思います。12世紀から続く信仰の重さを感じる一物です。

妻沼聖天山歓喜院

仁王門の横に「お祭り広場」があります。ここに一戸建て方式の公衆トイレがあり、障害者用トイレがひとつ併設されています。トイレのレベルは、いわゆる公衆トイレのレベル。最低限のトイレと思ってください。無いよりはましです。この状況で、高望みはやめましょう。

 

神社仏閣は車椅子にとって鬼門です。当然といえば当然なのですが、古刹は厳しい。

日光東照宮などは全く太刀打ちできません。階段の下まですら、砂利がきつくて車椅子ではたどり着けません。

 

そういう古刹の中では、ここは何とかなります。古刹名刹ファンの車椅子ユーザーは、穴場狙いでお出かけください。桜もとても綺麗です。

 

出来れば、屈強な介助者がいれば安心。ただ周辺の歩道の整備は期待したいですね。熊谷市の観光関係者の皆様。“車椅子で参詣できる名刹”というキャッチコピーはいかがでしょう。きっと観光客が増えます。ぜひバリアフリーへの投資をお願いします。