道の駅あぐりーむ昭和(群馬県昭和村2014/12)

 

~高速ICから至近のアクセス、野菜自慢、2011年開業のバリアフリー施設~

道の駅あぐりーむ昭和

関越自動車道、昭和ICのすぐ側にある道の駅です。産直ショップ、物産館、食事処が2か所、そして屋内足湯場があります。

 

2010年以後の施設は、バリアフリーの考え方が違います。段差を造ってスロープを設置するという考え方から、そもそも段差を造らないという設計に変わりました。この施設も、そういう今どきのバリアフリー設計になっています。

 

この施設、バリアフリー関係者に見ていただきたいポイントは、お金をかけていない、という点。どうみても施設としてはチープな造りです。こんなにチープでも、バリアフリーに出来るのだ、という良い見本です。是非、そういう目線でこの施設をご覧ください。

 

なにせチープです。障害者用駐車スペースには屋根もなければ、特別な通路などの用意もありません。とにかくフラットで広々、それだけです。でも、それが大事。広々ゆったりしていれば、車椅子はなんとかなります。

 

敷地内は全面ほぼフラット。緩やかな傾斜地のある施設なので、多少の整地はしたと思われます。土地を平らにして、段差なく建てる、とてもシンプルな設計思想です。施設のドアは手動ドアが主流で、産直ショップの正面入り口だけが自動ドア。このあたりも、割り切ったコストカットでしょう。

 

トイレは屋外開放型の造りで、障害者用トイレが1個併設されています。開放型なので、寒いのかと想像しましたが、密閉構造の個室で中に大きなヒーターが稼働していて、とても温かなトイレです。広さ、設備、清潔感は十分に合格点。ポイントには、必要最低限の設備投資がされています。

道の駅あぐりーむ昭和

レストランは、2か所とも車椅子での利用が可能な構造です。ただ、どちらもお蕎麦自慢の定食系ランチショップで、キャラがかぶります。なぜ、同じような飲食を2つ造ったのかは謎です。

道の駅あぐりーむ昭和

バリアフリー面での議論を呼ぶのは、屋内型の足湯場です。入り靴で靴を脱いで中に入ります。この入口は、バリアフリーではありません。靴箱があり、段差を登って入ります。きっと、あえてそうしています。

確かに車椅子ユーザーの足湯利用には、様々な困難が伴い、それほど簡単に快適な利用は出来ません。「ここは車椅子の人は諦めてください」という設計者のメッセージが伝わってきます。障害のことが、よく解っている設計者なのかもしれません。

それでも、バリアフリー設計にすればいいではないか、という意見もあるでしょう。遊園地が、障害者のアトラクションの利用を規制するのと、本質は同じ問題です。もし何かあったら、というリスクを重視しています。

 

昭和村は、野菜王国を自称している村です。産直ショップには、自慢の農産物が並びます。充実しています。この道の駅一番の魅力。新鮮な野菜のお買い物をお楽しみください。

 

赤城山の山裾です。広々とした、開放的な風景の中に誕生した道の駅。天気の良い日の眺望は、実に爽やかです。春夏秋冬、季節の農産物が楽しめます。

 

チープですが、上手にバリアフリー。美味しい空気と、広大な風景と、新鮮な野菜に出会えます。

 

関越自動車道をご利用の際には、プラス30分の短時間でも楽しめますので、お立ち寄りください。