道の駅風和里しばやま(千葉県芝山町2015/06)

~同姓同名の「空の駅」もできました、第三セクターが運営する本家元祖の道の駅~

道の駅風和里しばやま

風和里と書いて、「ふわり」と読みます。粋なネーミングです。直球勝負のネーミングが主流の「道の駅」業界で、きらりと光るネーミング。平成20年開業。見た目よりも実際には新しい施設なので、第一印象よりもバリアフリーです。障害者用トイレも、綺麗。正面にたつキャラクターは変ですが、安心してご利用ください。

 

成田空港のすぐ近くにあります。昨年、同じ経営母体が運営する同姓同名の「空の駅 風和里しばやま」が、ご近所にオープンしました。成田周辺の道を走っていると、「空の駅」こっち、「道の駅」あっち、のような案内板があります。事情を知らないとなんのことだか解らなくなりますが、「空」と「道」の両方がすぐ近くにあるのです。混乱しないでご利用ください。

 

「空の駅」は産直ショップに食事処が併設されていますが、こちら「道の駅」は食事処がない、ショップと休憩コーナーのみの施設になります。

 

直売所の商品は、芝山町の約200人の会員が生産する地場ものが中心。これは「空」も「道」も同じ。農業王国千葉の恵みが楽しめます。オールシーズンなんらかの産物がある、恵まれた農業エリアです。

 

「道の駅 風和里しばやま」が面している県道62号線は、通称「はにわ道」。芝山は「はにわ博物館」まである「はにわ」の町です。

 

この「はにわ道」は、九十九里から成田空港までを繋いでいて、そのところどころに、人間の等身大程度の大きさの「はにわ」が設置されています。率直にいって、異様です。異様ですが、有るものは仕方ありません。巨大な「はにわ」レプリカを鑑賞しながら、ドライブしてください。

ちなみに「はにわ博物館」は、とても地味で静かな博物館です。そういう気分に浸りたい時には、お薦めです。

 

「空の駅」と「道の駅」は、直線距離で3kmくらいしか離れていません。車で移動すると、5分くらい。同じ経営母体によるコンセプトも商品もかぶる近接店舗。2014年に「空の駅」が開業した時は、なぜ自社競合を起こすような新規出店をしたのか、疑問に思いました。

でも1年経って両施設の集客状況を見ていると、もとからある「道の駅」の集客が減ったようには見えません。もしそうであれば、「空の駅」の売上分が、同一エリアで純増したことになります。

道の駅風和里しばやま

商業集積は店舗が集中した方が集客力はあがる、同じコンセプトの店舗が集中すると集客力があがる、こういうマーケティングの原理があります。ラーメン店などが、特定のエリアに集中して激戦区になる、あの原理です。

この2店舗体制は、そういう効果を狙ったのでしょうか。ちなみにこの2015年の春には、別の経営母体による新しい「空の駅」がこれまた近隣に誕生しました。ここも盛況です。現在成田空港周辺は、「道の駅」一つ、「空の駅」二つの状況です。

 

産直ショップの物流は、生産者が直接おこなっているケースが多い。軽トラに商品を積んで産直ショップに乗りつけて、店舗によっては生産者が陳列まで行っている姿をよく見かけます。

この「風和里しばやま」2店舗もそうなのかもしれません。車で5分の2店なら、一回の出荷作業で2店を廻るのはとても合理的。ひょっとすると両店の売れ行きを見ながら、商品の「店間移動」を行っているのかもしれません。

道の駅風和里しばやま

それが出来れば、販売機会損失と商品ロスの最小化を目指せます。複数の農家で協同した「店間移動」など付加価値のある物流を行えば、それはもはやロジスティックスと呼べるレベルの仕事です。珍しい近隣2店体制の秘密。きっと何かあると思います。

 

地方経済活性化施策として注目されている「道の駅」ビジネス。これからマーケティングのバリエーションが広がるのでしょう。近未来には、街道筋に産直ショップが立ち並ぶ「道の駅銀座」が誕生するかも。

 

この成田空港エリアは、ひょっとするとその先駆的なエリアなのかもしれません。「道の駅」一つ+「空の駅」二つツアーに、お出かけください。