小田原ハルネ、ラスカ小田原、小田原商店街(神奈川県小田原市2015/02)

小田原

~地下街が復活、駅南側商店街周辺の歩道は車椅子に優しい全面バリアフリーの街~

 

歴史の街、小田原。最先端のバリアフリーと昔ながらのバリアゾーンが共存する、面白い街です。

 

あまり知られていませんが、小田原駅南口に広がる商店街周辺の道路は、驚くほどバリアフリー化が進んでいます。商店街の中の道は、車道と歩道の段差は全面的にほぼゼロ。交通量の多い一般道を渡る横断歩道の箇所も、車道と歩道の段差はほぼゼロ。

おそらく、バリアフリー化に熱心な市議さんでもいたのでしょう。ここまで道のバリアフリー化が進んだ街は、なかなかありません。

 

その一方、商店街にある商店がバリアフリーかといえば、あまりそうでもありません。このあたりが小田原の面白いところです。商店街をブラブラしていても、障害者用トイレには出会えません。そうなると頼りになるのは、大型の商業施設。今回は誕生したばかりの「ハルネ」、そして「ラスカ」をご紹介します。

小田原

「おだちかアーミー」、ご存知でしょうか。かつて小田原駅南口地下にあった商業施設です。残念ながら閉鎖され、地盤沈下する小田原の象徴といわれてきました。

地元の人が奮起して「ハルネ」としてワンフロアを営業再開。小田原ブランド創生に力を入れています。

 

全面改装された再開業ですから、まだピカピカです。ただ、ハードウエアの改造はないので、現在のバリアフリー水準からみると、物足りない点があります。

 

地下街なのでアクセスが課題になりますが、エレベーターが2か所しかありません。階段とエスカレーターなら便利なのですが、このエレベーターが利用しにくい場所にあります。車椅子ユーザーは、事前にエレベーターの場所を勉強してから行くことをお薦めします。

 

また、障害者用トイレは一つです。設備、広さ、清潔感とも合格のピカピカトイレですが、最新の施設としては一つでは物足りません。ただし、地下街に行ってしまえばバリアフリー。どの店舗も、車椅子での利用に問題はないでしょう。床は完全フラット。ゆっくりと小田原の名産品をご堪能ください。

小田原

駅ビルは「ラスカ」。JRの経営です。このビルも、バリアフリーといえばバリアフリーなのですが、客導線の中心がエスカレーターで、エレベーターがとてもわかりづらい不思議なビルになっています。

 

バスターミナルへのエレベーター、小田急線へのエレベーター、中途半端なペデストリアンデッキなども絡みあい、よく考えてエレベーターを利用しないと、大げさに言えば車椅子では袋小路に迷い込む可能性があります。

店舗はやや狭い設計で、車椅子での回遊は苦戦する箇所があるレベルです。

 

小田原駅周辺には、バリアフリー度の高い駐車場はありません。雨でも安心な地下駐車場もありません。「ハルネ」は提携駐車場もありません。それなのに駅近くの駐車場は、満車確率が高い人気です。

 

天気がよく、季節もいいという前提ですが、車派の車椅子ユーザーは、駅からちょっと離れたところにある、広々した有料駐車場を利用した方が気分はいいかもしれません。そこからは、最先端のバリアフリー歩道を通って、駅周辺に移動できます。

 

ちなみに小田原城は階段利用で、その周辺の公園エリアも、あまりバリアフリーではありません。一方、南口周辺の道路インフラの、バリアフリーレベルはものすごく高い。バリアフリーレベルがアンバランスな街です。そういう目線でこの街を見てください。きっと新しい小田原を発見します。