しもだて美術館「切り絵アート展」(茨城県筑西市2018/09)

~至高の切り絵アートを車椅子でゆっくりと鑑賞できます、11人の作家展~

 

○上質なバリアフリー美術館

「しもだて美術館」は、車椅子で利用しやすいバリアフリー美術館です。

アクセスは車が便利で、美術館利用者は無料になる地下駐車場があります。広くて使いやすい障害者用駐車区画は4台分を用意。雨の日も濡れずに利用できます。

しもだて美術館「切り絵アート展

企画展の入館料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免。障害者用トイレは、美術館内も含めて複数あります。施設全域バリアフリーで、車椅子での利用に大きな問題はありません。

しもだて美術館「切り絵アート展

○コピーは「息を呑む繊細美」

「切り絵アート展」は、2018年9月29日から12月16日の開催。キャッチコピーは「息を呑む繊細美」です。まさに息を呑みました。11人の切り絵作家110点の作品展示会です。

しもだて美術館「切り絵アート展

○車椅子からとても見やすい展示

展示方法は、壁面に作品が並ぶシンプルなスタイル。高さや作品間の間隔など、車椅子から見やすい展示です。繊細な作品だけに、作品に顔を近づけて鑑賞することも許されます。その場合は車椅子からだと、作品をやや下から見上げる高さです。

しもだて美術館「切り絵アート展

○すべて違う表現

手法は共通して「切り絵」ですが、目指す表現は作家によって全く違います。11人による違うアートを鑑賞する企画展です。

 

○一枚に2か月かかる作家も

展示方法は作家別。コーナーの最初に作家の紹介があり、10点前後の作品が展示されます。

小さなA4サイズの繊細な切り絵の製作に、2か月かかると紹介される作家も。繊細な美の製作には時間がかかります。

しもだて美術館「切り絵アート展

○コレクション展も同時開催

企画展と同時に「秋冬期所蔵品展」を開催。最後の1室がコレクション展です。下館にゆかりのある作家の作品がコレクションの中心で、見る価値があります。ここも車椅子での鑑賞に大きな問題はありません。

しもだて美術館「切り絵アート展

上質なバリアフリー美術館で開催される、「息を呑む」企画展。「切り絵アート展」は、車椅子で快適に鑑賞できます。

三井記念美術館「仏像の姿」(東京都中央区2018/09)

~表情、衣服とアクセサリー、動きとポーズなどから仏像を観る企画展~

 

○会期序盤から人気

日本橋の三井記念美術館で2018年9月15日から11月25日の開催。「仏像の姿(かたち)~微笑む・飾る・踊る~」展は、会期序盤から人気です。アートとして仏像を評価する企画展。仏師をアーティストと位置付けています。

三井記念美術館「仏像の姿

○車椅子で見やすい展示

三井記念美術館は、1Fエントランスの箇所は階段で、車椅子では昇降機の利用、インターフォンでビル管理事務所に連絡します。あとはすべてバリアフリーな美術館です。

「仏像の姿」展は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。また本展はすべての作品が、車椅子からの低い目線でも見やすい展示方法です。

三井記念美術館「仏像の姿

○半分は個人蔵

展示されている仏像は、お寺や博物館が所蔵する重文指定の像もありますが、約半分の仏像は個人蔵となっています。ポスターに起用されている「不動明王立像」は、13世紀の作で個人蔵です。

三井記念美術館「仏像の姿

○ワンポイント解説が面白い

展示されている仏像には、それぞれアートとして見るべきワンポイント解説があります。これが面白い。表情、衣服とアクセサリー、動きとポーズなどから仏像を観る企画展です。そういう目線でのチェックポイントがはっきり分かります。

三井記念美術館「仏像の姿

○藝大とのコラボ企画も

最後の「展示室7」は、東京藝術大学保存修復彫刻研究室とのコラボ企画で、仏師の技を製作者サイドから解説します。この展示も車椅子からの見学に大きな問題はありません。藝大で製作された模刻芸術から、古来の技術が今に伝わっていることを実感できます。

三井記念美術館「仏像の姿

企画としてとても面白い「仏像の姿」展です。混雑以外には、車椅子での鑑賞に大きな問題はありません。会期終盤は混むかもしれません。なるべく空いているタイミングを狙って、車椅子でお出かけください。

サントリー美術館「京都醍醐寺」(東京都港区2018/09)

~ほとんどの展示物は車椅子から見ることが出来ます、国宝重文が並ぶ大型企画展~

 

○開幕直後から大人気

東京ミッドタウン内のサントリー美術館で、2018年9月19日から11月11日の開催「京都・醍醐寺~真言密教の宇宙」展は、開幕直後から大勢の来場者を集めています。会場はバリアフリーですが、車椅子利用者はなるべく混雑日を避けて、利用してください。

サントリー美術館「京都醍醐寺

○創建から醍醐の花見まで

「京都醍醐寺」展は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。3Fの受付で手帳を提示して入館手続きをおこなってください。

エレベーターで4Fへ上がり「第1展示室」を見学し、車椅子利用者はエレベーターで3Fへ戻り「第2・第3展示室」を見学します。展示内容は、醍醐寺の創建から太閤秀吉の醍醐の花見までです。

 

○書面の展示方法はいまひとつ

車椅子の低い目線からみると、ほとんどの展示物は問題なく鑑賞できますが、巻物や書面が展示されているケースが高く、ほぼ真横からみることになります。展示ケース内で傾斜をつけた展示方法なので、全く見えないことはありませんが、もう少しケースが低いか、下からでもみえるクリアケースだと、もっと車椅子から見やすい展示になります。

サントリー美術館「京都醍醐寺

○国宝重文が並ぶ迫力

「薬師如来坐像」や「五大尊像」などの国宝は迫力があります。大型展示物は車椅子からの鑑賞に問題はありません。展示物はすべて醍醐寺の所蔵です。

 

○ガイダンスを放映

3Fの第2展示室出口では、大型ビジョンで醍醐寺のガイダンス映像が流れています。これはサントリー美術館としては珍しいこと。多くの方が足を止め、あるいはソファーに座りビジョンを観ています。

エレベーターで3Fへ戻り、車椅子で第2展示室に行くには、ここを逆流しなくてはなりません。混雑時はスタッフの誘導を受けて移動してください。

 

○次は九州へ

本展は2019年1月から九州国立博物館へ巡回します。

 

国宝重文の数々を、とても近くから鑑賞できる企画展です。問題は混雑。車椅子利用者は、空き日空き時間を狙って出かけてください。