水の郷さわら(千葉県香取市2018/07)

~国道356号線の「道の駅」と、利根川の「川の駅」で構成されるバリアフリー施設~

 

○2018年増床リニューアル

古い町並みが残る水郷佐原。国道356号線と利根川の間に建つ施設が「水の郷さわら」です。2018年4月に、産直ショップが増床してリニューアルオープン。以前よりも、車椅子で利用しやすい施設になりました。ここは単純な道の駅ではありません。車椅子での利用方法を詳しく紹介します。

 

○障害者用駐車区画は産直ショップ棟の裏

アクセスは車が便利です。「水の郷さわら」敷地内に入ると、産直ショップ棟がありエントランスがみえます。正面付近に障害者用駐車区画がありそうな気がしますが、そのまま棟の裏側に進んで下さい。利根川が見える川側の駐車スペースに、3台分の障害者用駐車区画があります。

この駐車区画からすぐの場所に、棟に入る自動ドアの裏口があります。その裏口の手前に障害者用トイレがあります。このトイレはウォシュレット付きに設備更新されています。

水の郷さわら

○「道の駅」と「川の駅」

「水の郷さわら」は、国道356号線の「道の駅」と、利根川の「川の駅」の2つの要素で構成される施設。建物は2棟あります。

駐車場の近くに建つ棟は、産直ショップとフードコート。一般的な道の駅のイメージで間違いありません。2010年に開業した施設なので、基本構造はバリアフリーです。ただし車椅子で利用すると、通路が狭く、混雑時は苦戦します。産直ショップは増床により、以前よりも広さに余裕ができました。フードコートは車椅子利用ではやや狭いお店です。

別棟は、総合案内と物産館、そして「防災教育展示」があります。別棟は珍しい構成なので、詳しく紹介します。

水の郷さわら

○物産館内外にイートインスペースあり

別棟の総合案内所はスタッフ常駐の観光情報コーナー。そして地場名産品を販売する物産コーナーがあります。物産コーナーの通路はやや広く、車椅子でも利用しやすいサイズです。利根川が見える窓際はイートインスペース。無料のお茶や電子レンジがあり、お弁当などを自由にいただけます。窓沿いで幅が狭いスペースなので、混雑していると車椅子では利用しにくいこともあります。その場合は屋外へ。窓の外側のデッキスペースにテーブルがあり、ここは車椅子で利用しやすい広いフリースペースです。

水の郷さわら

○別棟の奥は「防災教育展示」

物産コーナーからそのまま奥に進むと手動ドアがあるので、車椅子では不便。物産コーナー正面出入口からいったん外に出て、「防災教育展示」側の入口にまわると自動ドアがあります。

「防災教育展示」は2フロア構成でエレベーター有り。1Fには障害者用トイレがあります。現時点では一般トイレはウォシュレットなしですが、障害者用トイレはウォシュレット付きに設備更新されています。

水の郷さわら

防災のテーマは利根川の洪水です。それに関わる常設展示が2F。1Fはイベントスペースと、奥には治水対策に使用された重機などの実物展示があります。見る価値のある展示です。車椅子で見学できるので、ご利用ください。

水の郷さわら

○川辺は「川の駅」

施設内の利根川の川辺は、船乗り場などの「川の駅」施設。観光船乗り場、カヌー乗り場、ボートの係留場などがある施設です。当然バリアフリーの限界があり、車椅子利用者には縁遠い施設ですが、眺めは素晴らしい。車椅子で利根川の眺望をお楽しみください。

水の郷さわら

「水の郷さわら」は、産直と食事処だけの施設ではありません。別棟の「防災教育展示」と「川の駅」を、車椅子でご覧ください。

道の駅多古(千葉県多古町2018/07)

~レストランは改装されてバリアフリーレベルが上がりました、北総の老舗道の駅~

道の駅多古

○自慢は「多古米」と「やまと芋」

店内のキャッチコピーは「おかずが要らない多古米」。日本一おいしいお米と名乗っています。もう一つの名産品は「やまと芋」。味と粘りが違う逸品。「道の駅多古」は美味しいモノ自慢の道の駅です。

道の駅多古

○2001年開業の老舗

千葉県北総エリア第一号道の駅です。したがって設計は今どきの完全バリアフリーではなく、段差をスロープで解消する設計です。もちろん車椅子での利用は可能ですが、バリアフリー上の注意点があります。詳しく紹介します。

道の駅多古

○障害者用駐車区画は一台分

アクセスは車が便利。人気施設なので駐車場が混みます。障害者用駐車区画は第一駐車場に一台分。屋根付きでスペースも広い区画です。ここが空いていれば問題なし、先客がいると困ります。第一駐車場は60台超の収容で週末はほぼ満車。車椅子でゆったり乗降できる駐車スペースの確保は困難です。その場合は第二駐車場の利用をお薦めします。障害者用駐車区画はありませんが、第一に比べれば空いています。

道の駅多古

○障害者用トイレは外トイレのみ

障害者用トイレは第一駐車場障害者用駐車区画の近くにある、外トイレの中。男女別一般トイレの入口付近に、それぞれ障害者用トイレがあります。入口なので異性介護でも利用可能。トイレ全体は2001年モノなので、それなりにくたびれていますが、設備は更新されてウォシュレット付きで綺麗な便器です。ショップ内のインドアトイレには障害者用はありません。

道の駅多古

○産直ショップの通路はやや狭い

2001年の施設としては大型施設です。産直ショップは2Fまで吹き抜けで、天井が高い構造。売り場面積は現在の道の駅の水準では並みレベルで、店内通路はやや狭いレベルです。構造的に細長い建物なので、奥に長いうなぎの寝床的な売り場。車椅子で店内回遊は可能ですが、人とすれ違うのはギリギリな幅で、混み合うと車椅子での買い物は苦戦します。それでも混んでなければ、車椅子で楽しくお買い物ができるのでご安心を。

道の駅多古

○レストランはバリアフリー

レストランは2015年に全面改装されました。店内スロープも緩やか。可動式のテーブル席が店内とテラスにあり、車椅子で利用可能です。店内の一部の席は、車椅子で利用しにくい固定席があります。注文は食券制。お茶やお水はセルフサービス。健常な同行者がいると助かります。車椅子利用者だけの場合は、お店のスタッフに助けていただきましょう。「多古米」や「やまと芋」を楽しめるメニューが用意されています。

今回日曜日のお昼にチェックしたところ、正午にはウェイティングがかかりました。混むと思ってご利用ください。

道の駅多古

○2Fは休憩コーナー

レストランの上階は飲食可能なフリー休憩室。車椅子ではレストラン内にあるエレベーターを利用します。このエレベーターの利用時間は10時から16時ということ。気をつけて利用しましょう。

休憩室からは雄大な多古町の田園風景が。ただしスペースはあまり広くなく、車椅子での利用はギリギリのサイズ感。ショップの上階部へつながりますが、こちらの上下階移動は階段のみです。

道の駅多古

○あじさいの名所

ショップとレストランがある施設の名称は「あじさい館」。ここは紫陽花の名所です。横を流れる川には観光船も。車椅子での利用は難しい船ですが、低廉な価格で船観光が楽しめます。

道の駅多古

なんといっても美味しいモノ自慢な「道の駅多古」。ショップ、レストランで多古の恵みをお楽しみください。

道の駅龍神(和歌山県竜神村2018/06)

~愛称はウッディプラザ木族館、清流日高川を見下ろすテラス席がある道の駅~

 

・建物自体が観る価値あり

龍神温泉から少し離れた山中、高野龍神スカイラインの起点にある道の駅です。周囲には商業施設は何もありません。大自然のど真ん中に建つ施設。愛称は「ウッディプラザ木族館」。その名の通り地元の木材を使い、龍をイメージしてデザインされた建物です。圧巻なのは玄関にある樹齢350年の巨木。他にも大径木を柱に多用。建物自体が木の魅力にあふれています。

 

・障害者用駐車区画は入口前

スカイラインの道脇に建つ施設です。一般駐車場は建物の横のスペース。障害者用駐車スペースは、建物の入口前。道路脇にあります。後部から車椅子で乗降するタイプの場合、乗降箇所が車道にはみ出るほどのスペース。空いていれば一般駐車区画で乗降したほうが安全です。

施設入口は段差で迂回スロープあり。やや狭くて傾斜があるスロープですが、一般的な車椅子での入館に大きな問題はありません。

 

・インドア障害者用トイレ有り

道の駅認定を受けているので独立一戸建ての公衆トイレがあり、障害者用が併設されています。施設内にもインドアトイレがあり、ここにも障害者用あり。施設自体は年季が入っていますが、インドアトイレの設備は更新されて綺麗。ウォシュレット付きの便器です。安心して車椅子でご利用ください。

道の駅龍神

・テラス席が絶景

道の駅としては一般的なサービス構成。物販コーナーに観光情報コーナー、そして食事処があります。ここは清流日高川沿い。食事処にはテラス席があり、川を見下す絶景を楽しめます。特別なバリアフリー面での配慮があるわけではありませんが、車椅子でも何とか利用できるテラス席です。季節の良い好天の日であれば、テラス席からの絶景はお薦め。この風景は滅多に車椅子で観ることができないものです。

道の駅龍神

・吊橋はバリア

道の駅龍神のすぐ横に、魅力的な吊橋があります。吊橋の上から眺める清流日高川は格別。ところが残念ながら、道から吊橋に向かう箇所が段差。車椅子のままで吊橋には行けません。

 

龍と木がテーマの道の駅。秘境感溢れる絶景が魅力です。駐車区画を慎重に選び、車椅子でご利用ください。