道の駅ごか(茨城県五霞町2016/03)

~圏央道が開通してインターチェンジがすぐ近くにできました、大賑わいの道の駅~

 

2016年4月で開業11年になる道の駅です。圏央道が開通し「五霞IC」が開設。IC至近の施設になりました。

 

その影響か、今回訪問時は大盛況。70台ほどの普通車用駐車場は満車。千客万来。盛り上がっています。

 

施設の構成は産直ショップと食事処と各種屋台など。よくあるタイプの道の駅で、10年前のバリアフリー水準、そのままです。

 

「道の駅ごか」で特徴的なのは、大型車用の駐車スペースが充実していること。67台の大型車両駐車区画が用意されています。普通車用と区画数はほぼ同じ。施設の前の道は国道4号線の新バイパス。北関東を代表するバイパスで、道路インフラとしては時々信号がある高速道路のようなもの。重要なトラックルートです。

 

働く車のドライバーの休憩施設として、この10年間、道の駅本来の役割を地道に果たしてきました。

今回訪問したのは休日のお昼過ぎ。普通車用の駐車区画が満車なため、溢れた普通車が大型車用の駐車区画に流れ、こちらも満車。停め場を求めて施設内をうろうろ廻っている大型トラックがありました。

 

駐車場の誘導スタッフは1名配置されていますが、出入口付近の誘導で手一杯。場内の整理誘導はできていません。この混雑対策は、「五霞IC」の開設がもたらした新しい課題です。

 

「道の駅ごか」の開設企画時点で、圏央道の建設計画は解っていたはず。それでもその時点では10年以上先の話。どこまで施設の計画に「五霞IC」開設が織り込まれていたのか。将来における前向きな条件、という程度だったのではないでしょうか。

 

圏央道はまだ全線開通していません。全線開通後は更に利用車両が増える可能性大。「五霞IC」が直結する新4号バイパスは大型車両の基幹ルート。新4号バイパスと圏央道「五霞IC」を利用する大型車両は、今後増加するばかり。「道の駅ごか」の公共インフラとしての役割が強まります。

 

駐車場の拡大整備と、商業施設の24時間化が必要です。ただ、巨額な費用がかかること。簡単には進められないでしょう。

 

圏央道のこのエリアにはPA・SAはありません。最寄りのSAが東北道の蓮田SA。この付近の新4号バイパスには、大型車両が駐車できるCVSなども、まだほとんどありません。

道の駅ごか

近年、地域経済振興拠点として期待されることが多い道の駅ビジネスですが、ここでは本来の機能である、幹線道路における休憩施設、情報提供施設としての能力が問われています。

 

周辺に土地はあります。大規模な施設増設は、スペース的には可能です。

 

施設の設備はもはや劣化。トイレはインドアタイプ無し。独立一戸建て方式の公衆トイレに、障害者用トイレが一つ併設されているだけ。

 

産直ショップとレストラン、フードコートは、車椅子で利用するには、通路が狭くやや不便です。

 

圏央道全線開通までには、なんらかの手を打ちたい施設。「つくば中央IC」までの開通は、2016年度中が予定されています。

 

「道の駅ごか」のキャッチコピーは「茨城の西の玄関口」。敷地拡大、設備更新などにより、交通量、利用者数にマッチした玄関口へと、早急に進化することを期待します。

道の駅発酵の里こうざき(千葉県神崎町2015/06)

~ちょっと小ぶりな設計に苦労の跡が見えます、コンビニ併設型の道の駅~

 

2015年4月29日開業。出来たての道の駅です。

圏央道神崎IC至近、この6月には東関道と圏央道がつながり、アクセス利便性が大幅に向上しました。常磐道のつくばJCTから25分、東関道の大栄JCTから8分で到着します。

最新の施設なので、今どきの完全バリアフリー設計。駐車場と施設に段差はありません。

道の駅発酵の里こうざき

神崎町をご存じでしょうか。千葉県香取郡神崎町になります。平成の大合併を乗り越えて、「町」として残っている千葉県でも希少な存在。人口は6500人ほど。JR下総神崎駅の1日平均乗降客数は約950人。小学生は約280人、中学生は約180人。年間の町税収入は6億7千万円程度。この小さな町が「発酵の里」として地域振興をかけた挑戦を始めました。

道の駅発酵の里こうざき

地元の自慢は300年以上の伝統をもつ造り酒屋の2軒。「仁勇」ブランドの「鍋店」と「五人娘」ブランドの「寺田本家」。他に味噌や醤油の製造がおこなわれています。

 

圏央道の整備により、各地からの時間距離が大幅に短縮されました。これを利用して道の駅を興す。そういう理解で今回初めて現地に出向きました。

 

実際に行ってみると、想像以上に何も商業施設が無いエリアです。利根川を渡るとすぐに茨城県の稲敷。圏央道には「稲敷東IC」「稲敷IC」がありますが、どちらもICも周囲は見える限り、田畑山川しかありません。「神崎IC」周辺も状況は同じで、唯一の建築物がこの「道の駅 発酵の里こうざき」です。

道の駅発酵の里こうざき

この道の駅の施設構成は、「CVS」「産直ショップ」「発酵品ショップ」「お食事処」です。事前の情報をみて、なぜ「CVS」併設なのか不思議に思っていたのですが、現地に行ってみて解りました。他にCVSが全くないのです。出店規制があったエリアなのかもしれません。商業的にCVSチェーン側の都合を想像しても、何もないところへの単独出店では、集客にも不安があり、かつ下水道や電気ガスなどのインフラ整備も大変、“渡りに船”の出店なのだと思います。

 

今回訪問したのは、休日のお昼。駐車場はほぼ満車状態で「満車の時は第二駐車場へ」という案内がでていました。第二駐車場は施設の裏手にあるオフロード駐車場なので、車椅子ユーザーにはお薦めしません。第一駐車場の障害者用駐車スペースは2台分。今回は満車で、なんとか第一駐車場の端っこにとめることができました。

 

産直ショップは大人気です。店舗面積は30坪クラスの小型ショップ。通路幅は狭く、今回は混雑していたので車椅子での回遊は無理な状況でした。レジは2台で、みていると

常時10人近いレジ待ち行列ができ、10分待ちくらい。道の駅ではまだ珍しいのですが、レジではクレジットカードが使えます。

 

「発酵品ショップ」も30坪クラス。産直ショップに比べれば空いていて、車椅子でも入店が可能でした。地元品に限らず、商品が置かれています。

 

「お食事処」も30坪クラスで、食券制のフードコート方式。構造的にはバリアフリーですが、今回は行列が出来ている状況でした。

道の駅発酵の里こうざき

食事処の横に小さな「焼き立てパン」の販売コーナーがあります。ここも、車椅子でゆっくり回遊できるスペース的な余裕はありません。

 

このお食事処棟にもトイレがありますが、障害者用トイレはありません。障害者用トイレは、独立型トイレ棟の男女それぞれの入口近くにあります。今回利用した方のトイレは、残念ながら早くもウォシュレットが故障していました。

 

CVSは一般サイズの普通のコンビニです。

 

今回訪問した時点では、駐車場、産直ショップ、お食事処、いずれも手狭で、スペース的な問題で集客をさばき切れていない状況でした。ただこの立地での初めてのビジネス。ちょっと小ぶりな設計に苦労の跡が見えます。

 

先の見通しは確かに不透明。発酵の里としての評価は、これからです。少なくとも、24時間営業のCVSが出来たのは近隣住民には朗報でしょう。息の長い取り組みで、地域ブランドが育つことを祈ります。

道の駅まくらがの里こが(茨城県古河市2016/03)

~お買い物カート利用者の増加という、新しい課題が発生したバリアフリーショップ~

 

大人気の道の駅です。土日は駐車場がほぼ満車状態。屋根付きの障害者用駐車スペースが3台分あり、ここが空いていればいのですが満車のことが多く、そうなると車椅子での利用は苦戦します。ここまで人気が高まると、障害者用駐車スペースの増設を期待したくなる道の駅です。

 

2013年開業。施設としては文句なく最新バリアフリー設計です。施設全体そもそも段差がありません。障害者用トイレはフル装備仕様で2カ所。ドアは全てワイドな自動ドア。店内の通路幅は、車椅子でも余裕のワイド通路。現時点でも、最新レベルのバリアフリー施設です。

 

施設内容は、産直ショップ、フードコート、パン屋、お茶屋、お土産屋。CVSも併設されています。

 

今回人気の産直ショップを利用して、お買い物カート利用者の増加という新しい課題に直面しました。

 

元々道の駅の産直ショップとしては、十分に広い通路幅があるのですが、お買い物カートのお客さんが二人重なると、さすがに車椅子で通行できません。そういう場面が多発。車椅子での店内回遊に苦労しました。

 

新鮮な地場産野菜が安い。皆さん大量買いです。白菜3つくらいは当たり前の勢い。しかも購買客の平均年齢はやや高め。バリアフリーな店内には大量のお買い物カートが導入され、7割がたのお客さんがカートを利用しています。

 

確かにカートを利用した方が便利。お店側も客単価アップの施策として、カートを積極導入したのでしょう。カート利用面では、もはや一般的な食品スーパーと同じ状況です。

 

ここまでカートが増えると、この通路幅では足りません。最新の食品スーパーのような、超ワイド通路にしないと、車椅子では苦戦します。

道の駅まくらがの里こが

約1年ぶりに来店しましたが、前回はこれほどの“お買い物カート攻め”の印象がありません。この1年で状況が変わったのだと思います。

 

安くて旨いバリアフリー施設として評判が高まり、高齢者客の増加、客単価の向上などが合いまみえ、お買い物カートがぶつかり合う状況になったと思われます。土日のピーク時間帯だけの現象でしょうが、これは新しい課題です。

 

開業以来、車椅子での利用しやすさを絶賛してきた「まくらがの里こが」ですが、ここは対策が必要です。

 

最新の食品スーパー並みの、超ワイド通路にするのも一つの方法ですが、それを実現するには絶対的な売り場面積が足りません。

 

今回、産直ショップに滞在して顧客の様子を観察しながら対策を考えたのですが、一回り小さいお買い物カートを導入することをお薦めします。

現状のカートは、一般的なスーパーサイズで上下二段方式のもの。さすがに2カゴいっぱいの買い物をしている人はほとんどいません。平均的な買い物ボリュームは、1カゴいっぱい程度。小型カートで不便はないはずです。

 

ちょっとしたサイズの違いが、バリアフリーを左右します。小型カート導入コストはかかりますが、せっかくのバリアフリーを活かすためにも、ぜひご検討ください。

 

それにしても人気です。バリアフリーで困る人はいません。商売繁盛の手段になるバリアフリー。そういう時代になったことを感じさせる、大繁盛の道の駅です。