高島びれっじ(滋賀県高島市2016/09)

~さすがに車椅子では苦戦します、古い家屋をリノベーションした城下町の町興し~

 

旧城下町「大溝」に残る古い町並みを活用した町興し企画です。

高島びれっじ

企画誕生から20年。現在では1号館から8号館までの陣容。最古の建物は「びれっじ2号館」で、築250年江戸時代の醤油屋。そこにパン屋、食事処、美容院が入店。こういうイメージの一角です。

古い町を残しているので、素敵な雰囲気なのですが、さすがに車椅子では苦戦します。

 

無料駐車場が3カ所用意されています。2か所は確認しましたが、障害者用駐車区画の設定はありませんでした。車椅子の乗降は、空いていれば問題はないでしょう。

 

「高島びれっじ」の中央を通る県道300号線は、交通量は少ないのですが、歩道の整備はありません。

「高島びれっじ」全体、車椅子で通行しやすいバリアフリーな歩道はなし。路面の凹凸、車の通行に気を付けて、「高島びれっじ」内を移動してください。

重厚な江戸商家、大きな水車など、ソソラレル光景が見えてきます。

 

さて、「高島びれっじ」の店舗のご紹介です。

1号館は地区170年以上の商家をリノベーションしたキャンドル工房。家屋の出入り口は段差あり、です。

 

2号館は前出の通り、パン屋、食事処、美容院が入店。大きな石の水車「石輪」がある、「高島びれっじ」を代表する建物です。

建物への入館、「石輪」がある庭へは、車椅子で歯が立たないことはありませんが、各所に障害物やデコボコがあるので、かなり苦戦します。車椅子では、気合を入れて、行けるところまで、というイメージです。

 

3号館は有名なお菓子屋さん。ここは江戸ではなく、大正ロマンのイメージ。残念ながら店内へは3段ほどの段差がありスロープ対応なし。車椅子のままの入店はできません。

また店内のスペースも余裕がないため、仮に介助者が力技で車椅子を持ち上げて入店しても、ほとんど車椅子では動きがつかない状態になります。

つかまり立ちや介助歩行が出来る人なら、店内に椅子があるので、何とかなるかもしれません。

 

4号館は染織体験のお店。5号館と6号館はカフェ。この3店舗は、石畳み風のデコボコの通路に面しているので、店の前に車椅子でたどり着くところで苦戦します。更にお店の出入口、店内もバリア構造。車椅子での利用はかなり苦戦します。

 

7号館はロッククライミングなどのアウトドア体験の受付のお店。したがって車椅子利用者には縁遠いお店です。

 

最後の8号館はカフェとサロン。8号館は2号館の敷地の奥にある蔵をリノベーションしたお店。たどり着くまでがガタゴトのオフロード。出入口はバリア。サロンは2Fで階段のみ。なかなか車椅子での利用は、根性が必要なお店です。

 

全店を実地調査していませんが、全館全店、おそらく障害者用トイレの用意はありません。とても魅力的な雰囲気の町興し企画ですが、車椅子利用者にとってはこのような状況です。ご理解の上でお出かけください。

高島びれっじ

1995年に、現在の2号館の解体が計画され、地域の若者たちが立ち上がり、手弁当で再生利用を進めたのが「高島びれっじ」の発端です。

 

「高島びれっじ」に置かれていたパンフレットをみると「この20年、道の駅の台頭などで高島びれっじを取り巻く環境は大きく変わった」と記載されています。

確かに近隣には、なんでこんなにあるのか、というくらい「道の駅」があります。「高島びれっじ」の商業上の敵は「道の駅」のようです。

 

車椅子利用者にとっては、「道の駅」の方が利用しやすい。バリア施設「高島びれっじ」の再活性化策としては、中央を通る県道300号線を歩行者天国にするくらい大胆な施策が必要でしょう。

 

折角の町興し企画です。「道の駅」パワーに押しつぶされないように、是非とも頑張ってください。