東京都美術館の障害者特別鑑賞デー

東京都美術館の障害者特別鑑賞デー

東京都美術館の障害者特別鑑賞デー

東京上野公園にある東京都美術館。大改装が完了し、バリアフリー美術館に生まれ変わりました。メインの展覧会が開催される企画展示室と、公募展示室が4つある美術館です。いわゆる常設展はありません。年に3~4回開催される、企画展がメインの美術館です。

 

この企画展で「障害のある方のための特別鑑賞会」が行われます。

 

おそらく全ての企画展でこの鑑賞会が行われています。近年、行われない企画展はありません。ただし、絶対あるという決め事ではないので、ご承知ください。

 

東京都美術館のほぼすべての企画展は、障害者手帳の提示で、本人と介助者1名の入館料が無料に減免になります。この特別鑑賞会は、入館無料に加えて、障害者だけの貸し切り営業の会になります。

 

企画展開催期間中の休館日に、1日だけの企画です。休館日は月曜日なので、この特別鑑賞会は平日月曜日の10時から16時に行われます。

 

完全事前申し込み制です。以前はかなり“緩かった”のですが、2012年にマウリッツハイス美術館展が開催され、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」が展示されたとき、爆発的な鑑賞申し込みがありました。

 

またちょうど「障害のある方のための特別鑑賞会」が、夏休み期間中の月曜日であったことも殺到した理由だと思います。更に、リニューアル直後の企画展で、バリアフリーになったことも理由の一つでしょう。

話題作の登場、夏休み、リニューアル。3拍子揃ったので、大変なことになったようです。以後、事前申し込み者への限定、申し込む方法のシステム化など、いっきに対策がすすみました。

 

この特別鑑賞会は、障害者手帳を持つ人と介助者1名までが対象です。手帳の種類、等級は問いません。各会400名まで、となっていますが、私はいまだ“外れ”たことはありません。事前にネットで申し込みます。美術館HPからアクセスしてください。

 

この特別鑑賞会の日だけは、日頃は無いことになっている駐車場が開放されます。実は駐車場が完備されている美術館なのです。進入路はトーハクの前、藝大の脇の道です。進入禁止となっていますが、この日だけは許されます。事前申請が必要なので、申し込み時点で、駐車場使用を申告してください。

 

仮に障害者400人に介助者1名で総来館者数が800人として、6時間開放されるので、1時間平均で130人の来館です。何度か利用しましたが、ガラガラです。

例えば「真珠の首飾りの少女」も、待ち時間ゼロでゆっくり真正面から鑑賞できました。ちなみに、実物は意外に小さな絵です。

 

更にいいことには、スタッフが大勢待機してくれています。駐車場からの誘導スタッフ、エレベーター誘導スタッフ、会場への誘導スタッフなど、手が足りすぎるくらいスタッフがいます。

 

そして、作品の解説をしてくれる学芸員の方も十分にいらっしゃいます。せっかくの機会です。ぜひ解説をお願いしてください。ヘッドホン解説よりも、深いお話がきっと聞けます。

 

私の知る限り、障害者専用の貸し切り企画のある美術館はここだけです。月曜日限定なので、時間がとれない方も多いでしょうが、何とかなる美術好きの障害者の方、気になる企画展があれば、ぜひ挑戦してください。

 

特に行列必至の企画展の場合は、とても楽に鑑賞できます。ただし一日だけの完全事前予約制です。お見逃しなく。