銚子ウオッセ21(千葉県銚子市2015/04)

~初カツオ入荷しました、でもちょっと元気がない港の観光市場~

 

銚子の港に面してそびえるポートタワー。そのお膝元にある商業施設です。魚類と銚子の名産品のお店が入る観光市場。開業してほぼ25年が経過しています。

 

さすがにハードウェアはくたびれてきていますが、いまだに銚子を代表する観光施設。ちなみにポートタワーの有料展望台は、障害者手帳の提示で入場料が減免されます。

銚子ウオッセ21

今回訪問した日は「初カツオ」が売られていました。まだ入荷量が少ないようで、お値段はやや高め。これから最盛期になると、カツオが丸のままバケツに頭から入れられて、一本○○円と売られます。鮮魚店が盛り上がるのは、このカツオ最盛期と冬場でしょうか。地元通の人に言わせると、銚子のお魚は、冬が美味しいそうです。

 

25年前の施設ではありますが、バリアフリーに車椅子で利用できます。駐車場はポートタワーとは別にあります。障害者用駐車スペースは2台分。広々しているので、お好きなところに駐車してください。健脚の人であれば、銚子鉄道の駅から歩くのも面白いかもしれませんが、車椅子ユーザーにはお薦めしない距離とコースです。アクセスは車にしましょう。

ウオッセ21

メインの出入口は自動ドアで、施設内はフラット。車椅子での移動に支障はありません。施設内には商店が並びます。通路は広く車椅子で快適に回遊できます。それほど広い市場ではないので、グルッと回って簡単に目星のお店、商品を決められると思います。

ただ、お店が歯抜けになってきました。空いたスペースは、休憩所やイベントコーナーなどにして、それなりにごまかしていますが、全盛期を思うと寂しい感じです。今回訪問時、そういう目線で見たのですが、ついにお寿司が食べるところも売るお店もなくなりました。にぎり寿司のないお魚市場です。

銚子ウオッセ21

さてここの障害者用トイレです。一つあることはありますが、狭くて全く使えないトイレです。車椅子を横に向けたりズラシたりと、よほど頑張って工夫をしないと車椅子が入りません。

頑張って車椅子が入っても、それで個室内はいっぱいです。重度障害の人は、このトイレの利用は無理です。そうとう元気な車椅子ユーザーでも、不愉快な思いをします。

まだポートタワーのトイレのほうがマシなので、そちらをご利用されることをお薦めします。ただポートタワーのトイレもレベルは低いので、郊外のイオンモールでトイレは済ますことを、もっとお薦めします。

 

この使えないトイレ、開業以来変わっていないのですが、今回訪問時、便器は新しくなっていることを確認しました。よくある今どきのウォシュレット付きのトイレです。ちょっと足が悪いレベルの人は、ご利用ください。ただし、狭いうえにトイレ全般の清潔感はよくありません。

 

漁業と醤油の街、銚子。旅館も多く古くからの観光の街でもありましたが、おそらく経済的には苦戦が続いていると思われます。

銚子ウオッセ21

現在の銚子観光協会の目玉企画が「銚子ポートタワーと地球が丸く見える丘展望館の両館共通年間パスポート」です。このパスポートが嬉しい観光客がいるのかな、と思います。

 

お魚料理を食べに来て、というキャンペーンも盛んに頑張っていますが、少なくともバリアフリー目線でみた場合、食べに行ける地元飲食店はありません。観光インフラが20年は時代から遅れてしまった街です。このあたりが悪循環から抜け出せないポイントでしょう。何とかがんばっていただきたい街です。

ウオッセ21

そういう苦戦の街で、やはり頑張るとしたらこの「ウオッセ21」だと思います。“魚の銚子”というブランドは絶対に生きています。トイレをまともに改装するなどの施設インフラ整備を頑張るとともに、本当に美味しい魚類を適正な価格で売る。それもボリューム感をもって売る。茨城県の那珂湊や新潟県の寺泊などが、メルクマールになると思います。

 

そうなれば、東京圏から大型観光バスがバンバンやってくる立地。このまま廃れるのは惜しい施設です。課題は明確、施設インフラの再整備と、販売店の大型化です。周辺にスペースはいくらでもあります。思い切った再生策を期待します。