車椅子乗車の福祉タクシーを利用する

すっかりポピュラーな存在になりました、福祉タクシー。事業者側も成長分野とみて参入が相次ぎ、都市部ではすでに過当競争の様相です。

 

福祉タクシーと介護タクシー。別に厳格な違いがあるわけではありませんが、比較的元気な車椅子の人が「ひょこっと」乗るのが福祉、重度の人がストレッチャーや酸素ボンベなどの装置を配して乗るのが介護。運転手さんも、介護の有資格者がつくのが介護タクシー、こんなイメージで使い分けているケースが多いようです。

 

福祉タクシー。利用方法は一般のタクシーを予約して利用する場合とほぼ同じです。料金は多少割高で、車椅子乗降補佐料金1000円加算、運賃も15%増しくらいの設定が多いようです。

国の認可事業なので既定の上限料金があり、それはもっと高いのですが、競争原理と利用者ニーズの両面から価格が形成されています。一般のタクシーと同様に、障害者割引10%が適用されます。

 

使用される車両は、ミニバンベースの改造車がほとんどです。5ナンバーサイズのミニバンとフルサイズのミニバンがあり、前者は車椅子1台で同乗者が最大でプラス4名、後者は車椅子複数乗車可能な改造がなされているケースが多いようです。いずれも後部に昇降機がついていて、車椅子のまま乗車が可能です。

 

足が悪くなったお年寄りなど、ちょっとしたお出かけにも気軽に利用できます。良い時代になりました。障害者手帳をお持ちの人は、タクシー券の支給もあります。もちろん使えますので、どんどん利用して、バリアフリーなお出かけを楽しみましょう。

車椅子乗車の福祉タクシーを利用する

ということで基本的には福祉タクシーの普及、肯定派なのですが、一点問題提起があります。車椅子搭乗者のヘッドレストの利用がほとんどされていません。場合によっては、シートベルト使用もいい加減なケースがあります。

 

車椅子をしっかり固定するだけでは、まだ危険です。車椅子の人の身体をしっかりホールドできるシートベルトの着用と、車両に特赦なヘッドレストがついている場合はそれを、ない場合は車椅子にヘッドレストを取り付けて乗車しましょう。

 

実際には折り畳み式の簡易車椅子のまま、福祉タクシーに乗車しているお年寄りが多いと思います。たいへん危険ですので、やめましょう。めったにタクシーを利用しないから、という人は、タクシー会社でヘッドレスト付きの乗車用車椅子を用意している場合が多いので、それを借りて乗車して、自分車椅子は折りたたんで積んでしまいましょう。その方がいいですよ。

 

おそらく深刻な事故が発生してから、ヘッドレスト装備の義務化などの法整備が進むのだと思います。その前から高い安全意識をもって、楽しく福祉タクシーをご利用ください。